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牙のある時間

2009年03月25日 | Weblog
 佐々木譲著 池田町に移住し山荘を借りアトリエとて絵を描く画家が夫婦が元大地主の隣人と奇妙な関係になりそれに纏わるトラブルや殺人がおきる。その物語が3章に分かれ妻から見た出来事と画家から見た出来事に立場を代え描かれている。
 犯人は、隣人かそれとも狼に襲われたことによる事故か。そこが読ませ何処であるが最初の出だしで画家本人が狂気の末、少女を殺した事から始まり結論もそういう風になっている。
 ここで、隣人が少年の頃に狼に噛まれた事による特異体質で狼男になって色んな事件をおこした風に文章は、漂わせている。
 著者の警察物の作品とは一味違った作品である。


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