冬のオペラ

　北村薫著　自称名探偵巫弓彦と不動産会社の社員姫宮あゆみが事件を解決する推理小説。勤める不動産会社の２階に事務所を構える巫に興味を持ち自ら探偵の秘書役を買って出た主人公姫宮あゆみ。普通の探偵仕事は、引き受けず生計をバイトに頼る巫。ただし、難事件であれば報酬の多少にかかわらず引き受け解決して行きます。大学の教授の殺人事件の現場に居合わせた主人公とそこに勤める過去に事件を解決した女性とが絡む殺人事件を状況を聞いただけで事件解決を解き明かします。読みやすいのですが軽く事件のトリックを暴くのは、深みがなく軽い読み物となっています。