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βの悲劇

2009年01月30日 | Weblog
 夏樹静子、五十嵐均共著 核戦争に備えて造られた巨大なドーム。しかし、全面核戦争は東西冷戦の終結で危険が遠のいた。それで、インフルエンザのβウィルスが猛毒性を持ち世界を壊滅的に襲った。そこで、健康な人の隔離施設としてドームを活用とする物語。今流行のインフルエンザウィルスの怖さはあるが、全人類が滅びるほどの毒性のあるウィルスとの想定である。
 物語としては、インパクトはあるがそのウィルスに全く対処する方法が無く人類が滅亡しドームで生き残った人達がその後の人類を繁栄させて行くというのはどうか。また、ドームに現実性を持たせようとして詳細に構造やシステムを描きこんでいるがちょっと説明がくどい。千人が暮らす巨大ドーム。その中の全てが完全な循環社会?やっぱり無理があると思う。