子を差別してはならない

と言いますので、猫のほうも紹介します。


　　「呼んだ～～？」

この子は私がメキシコに来てすぐにもらった猫です。
よって今、十歳。
いやもう、最初に見せてもらったときはズズ汚れて悲惨でした。
あのときのダンナの顔、今でも覚えていて、ときどき苛めてます。
すっげえイヤそうな顔したでしょ～、こんなんいらんと思ったでしょ～。
で、どうよ？　今も汚ない？　今もいらん？

なにしろ母猫とまとめてひと腹拾われた仔猫のなかの一匹でした。
やせこけて、警戒心が強くて、まさに生まれながらの野良猫。
でも両手のひらに載るくらいちっちゃかったので、
すぐに懐きました。

メキシコじゃ完全室内飼いなんて過保護な猫はほとんどいないようですけど、
かわいい犬猫はさらわれて売り飛ばされる！
病気だってノミダニだってヤバい！
というので、もう最初から室内飼いでした。
おかげで、野良出身だったなんて思えないお姫さま振りです。
何やっても怒られないし（ダメ親）。

どうです、美人でしょ？　（←親バカカテゴリだから何書いてもいいと思ってる）


　　「おほほほほ」

もうね、出かけるときに獣医さんとこに預けていくと、
帰ってくるたんびに
「いやもう、来る人来る人、この猫は売り物かって訊かれて～。
そのたんびに５０００ペソですって言ってるんだけどね」
そういう冗談は困ります、獣医さん！　本気にする人いたらどうすんですかッ！！！


「いや～ん、そんなに見ないで」

ヤマネじゃないです、猫です。

変な顔

いやさすがにリキ入れたサッカー観戦記で盛り上がった（どこが？）あとに、
またのほほんと遺跡の写真って気分でもないよなあ、
こういう場合は一日くらいお休み入れたほうが
読んでくださってる皆さんにとってもありがたいのかも？

と思ったんですが、ふと、そう言えば親バカ写真出すとか言ってたっけと思い出す。
それなら肩肘張らずに（今まで張ってたのか？というのは、よくわかりませんが）
気楽に書けるし。

て訳で、恥も外聞もなく出します！

と言いたいところなんですけどね……、
いやあ、うちの猫は美人なんですよぅ～～。

ところが、あとからやってきたワンコは、
最初に見せてもらったとき、もう元気よすぎて黒い弾丸のようで、
すごい勢いで走り回って、顔なんか見られませんでした。
まあ元気そうだし、いいんじゃないの、と安易に飼うことに決めて、
うちにやってきても最初の三日くらいは寝顔しか見られませんでしたね。
目が覚めるなり、全速力で家の中駆け回って、
捕まえて顔を見ようとしても、もがくし黒いし、ろくに見えないわけです。

ようやく少し落ち着いてきて、こちらも馴染んできて
写真なんかも撮っておこう！と思いつき、
その写真をつくづくと眺めてみて……

なんか、変な顔の犬買っちゃったよ、おい？



いやよくこういうこと言いつつ、内心では
これが実はかわいいぃぃ～～～～んだよねぇぇぇ、とか思ってる
正真正銘の親バカもいるでしょう。
うちのダンナなんか、この写真を見ても
「かわいい」と抜かしやがります。
どんな審美眼してんだよ。
ま、私と結婚しようってぇ人だったっけ。

でも、冷静に見たら絶対、変ですって、この顔。
目がちっこくて、しかもどことなく寄り目だし。
鼻は上向いてるし、
なんかとにかく、全体がすごくアンバランスです。

まあ、まだ仔犬だしな～、
成長したらもしかしたら、ちょっとはマシになるかも。

時間が経つと、犬の顔もまあ多少は変化し、
こちらも見慣れてきたんでしょうか、
そんなに、ものすごく変！とまでは思わなくなりました。
慣れって怖い。

でもやっぱり、大人になっても変な顔するときはする。



こういう顔を見ると、
ああ、お前、未だに仔犬のころの面影が……
などと訳のわからない感慨にふけったりもいたします。

まあ、時には、ちょっと犬らしい顔を見せることもあるんですがね。



これなんか、なかなか凛々しくないですか？
女の子ですが、気にしない気にしない。
いや、これはカメラの性能がいいせいです、きっと。