乃木坂が参加する、近々開催予定の注目イベント
09月26日(土) ファッションイベント『TOHOKU DREAM COLLECTION 2015』in 仙台サンプラザホールに、アンダー中心にメンバーが出演して、ライブやモデルのステージを披露。
(ライブステージ)
伊藤かりん、伊藤純奈、川後陽菜、川村真洋、北野日奈子、斎藤ちはる、相楽伊織、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、中田花奈、中元日芽香、永島聖羅、能條愛未、堀未央奈、渡辺みり愛、和田まあや
(モデルステージ)
齋藤飛鳥、川後陽菜、相楽伊織
09月27日(日)『第21回 東京ガールズコレクション2015 AUTUMN/WINTER』in 東京・国立代々木競技場第一体育館 に白石麻衣がモデルとして参加
10月01日(木) 舞台『すべての犬は天国へ行く』in AiiA 2.5 Theater Tokyo [初日] 第1公演(19:00)。乃木坂46から、生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、新内眞衣、松村沙友理、若月佑美が出演
10月02日(金)『NISSAN あ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』に橋本奈々未が出演して、生ラジオドラマに挑戦
『心が叫びたがってるんだ。』、観てきました。
いや~、心が洗われるような、良い映画でした。
秩父の風景や初秋の青空が美しく描き込まれ、その舞台装置の下、繊細でピュアな心の物語が展開する。
とくに感動したのは、登場人物の声が非常に綺麗で、しかも会話場面では、ハーモーニーを奏でているように、その声が音階、リズムなど、音楽的によく調和している。
さらに、劇中にミュージカルが入っており、美しい声が、たっぷりの音楽に合わせて響き渡る。
声優さんが、声によって、独自の世界を作り上げていて、アニメ映画ならではの魅力を堪能しました。
最近、CS放送で映画をよく観るんですが、『ファイナル・デッドサーキット 3D』('09, アメリカ)、『REC3/genesis』('12, スペイン)、『ローン・サバイバー』('13, アメリカ)など、ホラー、ゾンビ、戦争など、血や肉が吹き飛ぶような悲惨な作品ばかりで、どうも心がささくれ気味で。
自分で選んで観ておいて、何だこれ、凄惨すぎるだろと文句を言っても、自業自得の極みなんですが(笑)、『心が叫びたがってるんだ。』は、荒涼とした気持ちに、爽やかな高原の風が吹き抜けていくような効果があって、そういう意味でも良かったです。
個人的に、アニメ映画は、『天空の城ラピュタ』('86)のようなSF冒険活劇的なものが好みで、最後に映画館で観たのは、『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』('09)だったと思います。
『ここさけ』は自分から進んで観るタイプの映画ではないので、乃木坂が視野を広げてくれたわけです。
ちなみに、上記の『デッドサーキット』と『REC3』はグロ過ぎて、堀未央奈くらい「馴れた」人以外にはお薦め出来ないけど(笑)、シリーズ最初の作品である『ファイナル・デスティネーション』('00, アメリカ)と『REC/レック』('07, スペイン)は、アイデアが面白く、スプラッター表現は抑えめなので、ホラーやサスペンスはあまり観ないけど興味はあるという方に良いかもしれません。
シリーズが進むと、基本の発想は同じなので、グロの方向にエスカレートしていく傾向があるようです。
そんな中、『エルム街の悪夢』('84, アメリカ)のシリーズは、続編もアイデアで勝負する姿勢を保っている印象がありますが、どうなんでしょう、あくまで朧げな記憶からの印象なので。
一滴の血も流れない、感動青春群像劇『心が叫びたがってるんだ。』の感想を述べる筈が、大流血映画のオンパレードになってしまい、申し訳ありません(笑)。
ただ、具体的な感想については、公開直後でもあり、ネタばれすると宜しくないので、止めておきます。
ところで、乃木坂が担当した主題歌「今、話したい誰かがいる」は、どこで流れるんだろうと、それを一つの楽しみに『ここさけ』を観ていたんですが、結局、劇中では使われず、物語が終わり、エンドロールが出始めるあたりから曲が流れる感じでした。
従って、主題歌と言っても、その音楽が映画の中心イメージを担うというより、純粋にエンディングテーマになっていました。
それはそれで良いのですが、気になったのは、声優さんが作り上げた見事な声の世界と、乃木坂の歌声が、今ひとつ合っていない印象を受けたことです。
エンディングテーマは、映画の余韻を楽しむ曲の筈ですが、観客がそれまで浸っていた『ここさけ』の声世界と、乃木坂46の声世界が根本的に異質で、簡単に言うと、聴いてて「目が覚める」んですね。
それで良いじゃないかという考え方もあるけど、乃木坂の参加に否定的だったアニメファンの一部が主張していた、主題歌は声優が歌うべきという意見は、確かに一理あると感じました。
『ここさけ』は、劇中、たくさんの歌がうたわれ、音楽が溢れているので、エンディングに別方向の声が入ると、「えっ?」と違和感を覚える。
メロディと歌詞は映画のイメージに合っていると思うけど、肝心の声がどうしても気になる。
面白いのは、おそらくがっつり機械加工されているであろうサビの合唱部分は、あまり気にならない。
つまり、「今、話したい誰かがいる」の映画用音源を作った人物は、アニメの声世界を理解していて、出来るだけ、それ合わせようとしたのでしょう。
しかし、西野七瀬と白石麻衣の出だしを含めた、ソロあるいはデュエットのパートは、いくら巧妙に加工しても、歌っているメンバーの地声が残る。
そして、主人公成瀬順を演じた水瀬いのりさんの声が、あり得ないほど透明感に溢れていて、それが映画の基本イメージを形成しているので、エンディングテーマでは、よほど澄んだ声のメンバーでないと、こういったパートは違和感を生じさせてしまうのだと思います。
従って、もし、声優ではなく、乃木坂の声で歌うのであれば、映画のスタッフがオーシデョンを行なって、グループ37人の中から、『ここさけ』の声世界にマッチするメンバーを選ぶべきだったと思います。
9月5日(土)に東京フィルムセンター映画・俳優専門学校で行なわれた試写会で、映画を企画プロデュースした清水博之氏が、「乃木坂46の持つ青春感や疾走感、歌詞が持つ切なさがいい」ので、秋元康氏に主題歌をお願いしたのだと述べています。
映画.comの関連記事
もちろん、乃木坂のイメージが『ここさけ』にフィットしたことは、主題歌担当に抜擢された理由の一つだと思いますが、製作と配給に関わったアニプレックスが、ソニー・ミュージックエンターテイメントの傘下にあることは、大きな意味を持っていたと思います。
そして、映画の制作側が期待したのは、乃木坂の「青春感や疾走感」と「歌詞の切なさ」以上に、「今もっとも勢いがある」と言われるアイドルグループの観客動員力じゃないでしょうか。
『ここさけ』は北海道から沖縄に至る、正真正銘の全国ロードショーなので、映画館に足を運ぶ可能性のある潜在的乃木坂ファンは、『真夏の全国ツアー2015』の総観客動員数15万人を一つの目安にすることが出来ます。
1人あたりの料金を1千5百円とすれば、15万人が1回映画を観ると、2億円を越える興行収入となります。
『ここさけ』は、公開5日間で観客動員23.5万人、興行収入3億円突破、Yahoo!映画の「興行成績ランキング」で5位に入る好調なスタートを切っています。
これは、2013年8月31日(土)に封切られた、同じスタッフによる前作『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を上回っているそうで、最終的には、『あの花』の観客動員78万人、興行収入10億円を越えることが一つの目標になるのだと思います。
乃木坂の15万人、2億円がどこまで数字を押し上げる効果があるのか、その成否によっては、次のタイアップにも影響する可能性がある。
テレビ東京の『初森ベマーズ』は、昨夜で最終回を迎え、日テレ『NOGIBINGO!5』は、次の月曜日で終了するようです。
『ベマーズ』は、続編への含みを持たせる終わり方でしたが、ドラマを制作する人と、時間枠を取って放送を決定する人は全然違う筈なので、島崎遥香や宮脇咲良の参加は、スタッフの「シャレ」と捉えた方が良いかもしれません。
一方、『NOGIBINGO!』は、続編について、今のところ、何のアナウンスもないようです。
おそらく、乃木坂の出演番組は、視聴率が悪いとは言えないけど、凄く良いわけでもなく、微妙なんだと思います(笑)。
もし、深夜で常時5%を越えるような、高い数字が出ていれば、放送中から大きな話題になっている筈で、続編に関しても、テレビ局側の前向きな姿勢がどこかしら伝わってくるでしょう。
残念ながら、この二番組について、今のところ、伝わってくるものはないですね(笑)。
乃木坂の握手会やライブの盛況ぶりから、その勢いを取り込みたいと考えるメディアは少なくない。
ところが、ファン動員力が明確に生かされているのは、今のところ、雑誌などの出版関係だけで、テレビや映画において、舞台挨拶や特典付きチケットの効果を除いて、乃木坂が数字を稼いだという例は、なかなか作ることが出来ていません。
乃木坂のファン構造が、1人で何万円もお金を使ってくれるコアファンに偏り過ぎていて、無料コンテンツを楽しむ程度のソフトファン層が、まだまだ薄いことが、その原因だと思います。
ソフトファンを増やすもっとも効果的な方法は、ヒットを飛ばして、乃木坂の曲がカラオケで盛んに歌われるといった、音楽的人気を高めることです。
しかし、グループ結成5年目に入っても、運営は未だに握手会主義にこだわり、誰が歌えるのか、誰が踊れるのか、誰が楽曲イメージに合うのかといった、音楽性から選抜を決めていないので、ヒットを目指そうにも、メンバー構成の面から身動きが取れなくなっています。
『ここさけ』の主題歌にしても、声優陣がこれほど高度な仕事をしている映画であれば、歌唱メンバーは、アニメの世界観によく合った声の持ち主を抜擢しないと、折角、乃木坂を起用してもらったのに、アニメファンにアピール出来ず、爪痕を残せません。
これは、次の仕事が回って来る確率を下げていることに他ならず、思っている以上に、深刻な問題じゃないでしょうか。
そろそろ、少数のコアファンから、多くのお金を集めるという発想を改め、幅広い層から薄く稼いでいく方向に進まないと、ソフトファン層を充実させることが出来ず、テレビや映画の世界で、乃木坂の出番がどんどん減ってしまう危険がある。
ネット上では、コアファンの声が大きくなるので、握手会成績が奮わない生駒里奈は、何で選抜なんだとバッシングされることがあるけど、NHK紅白歌合戦のステージに立ったとき、センターとして、西野七瀬と生駒里奈のどちらが2千万人を越える視聴者の心に残るかとなると、完売部数とは、全然別の話になってくる。
同様に、『初森ベマーズ』のような深夜ドラマで、誰が人気を博するのかは、出演させてみないと分かりません。
今回、とくに残念だったのは、伊藤万理華、星野みなみ、齋藤飛鳥の3人が、テレビのドラマ空間で活躍出来るのかどうか、十分な検証が出来なかったことです。
個人PVで百発百中のまりっかであっても、深夜ドラマでは、パンチが弱く、精彩を欠くことも十分あり得るわけで、とにもかくにも、もっと出演させて、それを見極める必要があった。
ところが、一部のメンバーを突出して優先する出演パターンを、12話の長きに渡って、最初から最後まで維持したため、人材発掘が不十分となり、「NEXT」があったとき、誰を抜擢するべきか、曖昧なまま終わってしまった。
唯一、松村沙友理は「使える」ことが分かったけど、やり方を工夫すれば、3列目やアンダーから、こういった「伏兵」がもっと出てきた可能性がある。
しばらくの間、地上波のレギュラーは『乃木坂工事中』だけになります。
他の出演番組を再び獲得出来るかどうかは、コアファンやライトファンだけでなく、幅広い層に受けるのは誰なのかを、音楽番組、ドラマ、バラエティ、映画など、それぞれのジャンルで見極め、適切な分野に、適切なメンバーを投入していけるかどうかに掛かっています。
こういった視聴率を意識した抜擢に切り換えないと、『乃木坂工事中』ですら、今後どうなるか不透明で、後で振り返ったとき、2015年が乃木坂のメディアピークだと言われても、何ら不思議ではない状況です。
12枚目シングル「太陽ノック」は、現在、オリコンの累計売り上げが66万7千枚に達しています。
しかし、有線ランキングは、最高が50位に留まりそうで、最新チャートでは73位に後退している。
国内トップクラスのCDセールスとは対照的に、楽曲自体は、ほとんど街に流れておらず、連続ドラマの主題歌として、話題になっている雰囲気はありません。
コアファンとライトファンが叩き出す、勢いのある個別握手会セールスとライブの観客動員、その一方で、ソフトファン層が数字を左右する有線ランキングやテレビ視聴率の微妙な感じ(笑)。
乃木坂は、そろそろ、ソフトファンに目を向けた活動にシフトしないと、いつまで経っても、「視聴率の壁」を越えることは出来ないと思います。
(参考記事)
「乃木坂って、どこ?」はいつまで続けられるか、「提供」企業の変遷から考える冠番組の現状 [24Jul14]
西野白石Wセンターは視聴率の壁を越えられるか、能條愛未を起用する『NOGIBINGO!』が示すもの [15Sep15]
神宮ライブで、桜井玲香は「乃木坂らしさ」とは「歌詞の良さ」であると述べています。
しかし、音楽を論じるとき、歌詞だけを取り上げて、メロディや歌い手の話をしないのは、どう考えても不可思議なことです(笑)。
「君の名は希望」の歌詞は、確かに良いけど、私がこの曲を繰り返し何度も聴くのは、メロディが素晴らしく、その上、乃木坂メンバーの声が心に滲みるからです。
「制服のマネキン」に惹かれるのは、歌詞が良いという以上に、メロディとダンスが魅力的というのが大きい。
もし、「君の名は希望」と「制服のマネキン」が、メロディと歌の付いた曲ではなく、歌詞だけの詩という形で世に出たならば、私は、それを買わないだろうし、繰り返し読むなんてこともしないでしょう。
ところが、神宮ライブの「乃木坂らしさ」を語る企画で、キャプテンは、「歌詞の良さ」を指摘したものの、楽曲にとって肝心要となる、「メロディの良さ」や「歌声の良さ」には言及しなかった。
これは、乃木坂界隈で、今、「山崎秋のパン祭り」ならぬ、「乃木坂秋の歌詞祭り」が開催されているからだと思います(笑)。
主題歌をオファーした『ここさけ』のプロデューサーも、「歌詞の良さ」に触れていて、記事を読んだとき、「これも歌詞祭りの一環なのかな」と考え込んでしまいました(笑)。
そして、この祭りのハイライトが、「プレイボーイ」の乃木坂特集号に掲載されている杉山勝彦氏のインタビュー記事です。
「君の名は希望」を作曲したときの様子に触れる中で、杉山さんは、
たぶん先生には画が見えていたんだと思います。結果、完成した秋元先生の歌詞は"神歌詞"ですよね。
と述べている。
この部分だけでなく、記事全体に渡って、読んでてウンザリするくらい、秋元康氏がベタ褒めされてます(笑)。
最近、乃木坂の曲について、メロディや歌手ではなく、「歌詞の良さ」ばかりが取り上げられ、秋元氏が礼賛されていく。
しかも、そういったコメントが、ファンからではなく、歌っている乃木坂メンバーや、曲を書いた作曲者から出てくる。
制作に関わっている人が、お互いを褒めることはあるけど、ここまで1人を持ち上げるのは、端から見ていて、異様な光景です。
(参考記事)
乃木坂の風 21Jun13 ~ 「君の名は希望」を作ったのは誰か
こういった歌詞祭りの背景には、深刻な危機感があると思います。
「恋するフォーチュンクッキー」以後、秋元康氏が手掛ける楽曲に、目立ったヒットが出ていない。
秋元氏は本当に才能があるのか、といった辛辣なコメントが、AKB48Gや乃木坂のファンから出てくることすら、珍しいことではなくなっている。
そんな中、楽曲が良いというイメージがある乃木坂は、秋元氏の力量をアピールする格好の材料になる。
AKB48Gや乃木坂46は、「秋元康」産業という側面もあるので、彼の影響力低下は、仕事の減少につながりかねず、何としても防ぎたいところです。
かくして、桜井玲香が、自分の歌っている楽曲の歌詞だけを褒めて、メロディや歌手に触れないという、世にも奇妙なMCを展開することになった(笑)。
エンターテイメントを提供する側が、自分たちの作品を褒めるのは、もちろん決して悪いことじゃありません。
ただ、優れた楽曲パフォーマンスは、作詞、作曲、編曲、歌手、振り付け師、さらにはステージを作る技術者など、何人もが関わって出来上がる総合芸術なのに、ある人物の仕事だけを突出して、皆んで褒めちぎるのは、ファンとしてかえってテンションが下がりますね。
「君の名は希望」や「制服のマネキン」が、歌詞も含めて、素晴らしい歌だと感じている人は多いのだから、今さら、そんなにぐりぐり礼賛する必要はないかと(笑)。
こういう自画自賛をやり過ぎると、乃木坂が品のないグループに見えてくるから、ほどほどにして欲しいものです。
今は、過去を振り返るより、未来のヒットを目指しましょう(笑)。
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// 過去の記事を読みたい方へ
2014年7月 ~
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~)
2013年11月 ~ 2014年6月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (01Nov13 ~ 28Jun14)
2013年4月 ~ 2013年10月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)
// 乃木坂メンバーが出演する映画・舞台・テレビ番組
[地デ] 毎週金曜 24 : 12 ~ テレビ東京『初森ベマーズ』
乃木坂46が主要役を独占する初の連続「単独」ドラマ。
テレビ東京の番組公式サイト
[映画] 『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が全国ロードショー
7月10日(金)からTOHOシネマズ新宿ほか各地の映画館
乃木坂による単独主演映画。7月10日(金)と11日(土)に全国でメンバー参加の舞台挨拶。
映画の公式サイト
舞台挨拶のスケジュール
[映画] 『コープスパーティ』が8月1日(土)から全国ロードショー
シネリーブル池袋ほか各地の映画館
生駒里奈の初主演映画。7月23日(水)19 : 00より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、舞台挨拶付きの完成披露試写会。
映画『コープスパーティ』の公式サイト
乃木坂公式サイトの試写会に関する記事
[映画] 『心が叫びたがっているんだ。』が9月19日(土)から全国ロードショー
乃木坂46が主題歌「今、話したい誰かがいる」を担当。9月24日(木)深夜に、フジテレビ関東ローカルが、西野七瀬と深川麻衣が出演する記念番組を放送。
映画『心が叫びたがっているんだ。』の公式サイト
// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える
乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
さらに詳しく
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー
// 特集ページ
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
09月26日(土) ファッションイベント『TOHOKU DREAM COLLECTION 2015』in 仙台サンプラザホールに、アンダー中心にメンバーが出演して、ライブやモデルのステージを披露。
(ライブステージ)
伊藤かりん、伊藤純奈、川後陽菜、川村真洋、北野日奈子、斎藤ちはる、相楽伊織、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、中田花奈、中元日芽香、永島聖羅、能條愛未、堀未央奈、渡辺みり愛、和田まあや
(モデルステージ)
齋藤飛鳥、川後陽菜、相楽伊織
09月27日(日)『第21回 東京ガールズコレクション2015 AUTUMN/WINTER』in 東京・国立代々木競技場第一体育館 に白石麻衣がモデルとして参加
10月01日(木) 舞台『すべての犬は天国へ行く』in AiiA 2.5 Theater Tokyo [初日] 第1公演(19:00)。乃木坂46から、生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、新内眞衣、松村沙友理、若月佑美が出演
10月02日(金)『NISSAN あ、安部礼司 史上最大のワクワク大作戦 ABE-GIG in 日本武道館~10年に一度の大家族会議』に橋本奈々未が出演して、生ラジオドラマに挑戦
『心が叫びたがってるんだ。』、観てきました。
いや~、心が洗われるような、良い映画でした。
秩父の風景や初秋の青空が美しく描き込まれ、その舞台装置の下、繊細でピュアな心の物語が展開する。
とくに感動したのは、登場人物の声が非常に綺麗で、しかも会話場面では、ハーモーニーを奏でているように、その声が音階、リズムなど、音楽的によく調和している。
さらに、劇中にミュージカルが入っており、美しい声が、たっぷりの音楽に合わせて響き渡る。
声優さんが、声によって、独自の世界を作り上げていて、アニメ映画ならではの魅力を堪能しました。
最近、CS放送で映画をよく観るんですが、『ファイナル・デッドサーキット 3D』('09, アメリカ)、『REC3/genesis』('12, スペイン)、『ローン・サバイバー』('13, アメリカ)など、ホラー、ゾンビ、戦争など、血や肉が吹き飛ぶような悲惨な作品ばかりで、どうも心がささくれ気味で。
自分で選んで観ておいて、何だこれ、凄惨すぎるだろと文句を言っても、自業自得の極みなんですが(笑)、『心が叫びたがってるんだ。』は、荒涼とした気持ちに、爽やかな高原の風が吹き抜けていくような効果があって、そういう意味でも良かったです。
個人的に、アニメ映画は、『天空の城ラピュタ』('86)のようなSF冒険活劇的なものが好みで、最後に映画館で観たのは、『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』('09)だったと思います。
『ここさけ』は自分から進んで観るタイプの映画ではないので、乃木坂が視野を広げてくれたわけです。
ちなみに、上記の『デッドサーキット』と『REC3』はグロ過ぎて、堀未央奈くらい「馴れた」人以外にはお薦め出来ないけど(笑)、シリーズ最初の作品である『ファイナル・デスティネーション』('00, アメリカ)と『REC/レック』('07, スペイン)は、アイデアが面白く、スプラッター表現は抑えめなので、ホラーやサスペンスはあまり観ないけど興味はあるという方に良いかもしれません。
シリーズが進むと、基本の発想は同じなので、グロの方向にエスカレートしていく傾向があるようです。
そんな中、『エルム街の悪夢』('84, アメリカ)のシリーズは、続編もアイデアで勝負する姿勢を保っている印象がありますが、どうなんでしょう、あくまで朧げな記憶からの印象なので。
一滴の血も流れない、感動青春群像劇『心が叫びたがってるんだ。』の感想を述べる筈が、大流血映画のオンパレードになってしまい、申し訳ありません(笑)。
ただ、具体的な感想については、公開直後でもあり、ネタばれすると宜しくないので、止めておきます。
ところで、乃木坂が担当した主題歌「今、話したい誰かがいる」は、どこで流れるんだろうと、それを一つの楽しみに『ここさけ』を観ていたんですが、結局、劇中では使われず、物語が終わり、エンドロールが出始めるあたりから曲が流れる感じでした。
従って、主題歌と言っても、その音楽が映画の中心イメージを担うというより、純粋にエンディングテーマになっていました。
それはそれで良いのですが、気になったのは、声優さんが作り上げた見事な声の世界と、乃木坂の歌声が、今ひとつ合っていない印象を受けたことです。
エンディングテーマは、映画の余韻を楽しむ曲の筈ですが、観客がそれまで浸っていた『ここさけ』の声世界と、乃木坂46の声世界が根本的に異質で、簡単に言うと、聴いてて「目が覚める」んですね。
それで良いじゃないかという考え方もあるけど、乃木坂の参加に否定的だったアニメファンの一部が主張していた、主題歌は声優が歌うべきという意見は、確かに一理あると感じました。
『ここさけ』は、劇中、たくさんの歌がうたわれ、音楽が溢れているので、エンディングに別方向の声が入ると、「えっ?」と違和感を覚える。
メロディと歌詞は映画のイメージに合っていると思うけど、肝心の声がどうしても気になる。
面白いのは、おそらくがっつり機械加工されているであろうサビの合唱部分は、あまり気にならない。
つまり、「今、話したい誰かがいる」の映画用音源を作った人物は、アニメの声世界を理解していて、出来るだけ、それ合わせようとしたのでしょう。
しかし、西野七瀬と白石麻衣の出だしを含めた、ソロあるいはデュエットのパートは、いくら巧妙に加工しても、歌っているメンバーの地声が残る。
そして、主人公成瀬順を演じた水瀬いのりさんの声が、あり得ないほど透明感に溢れていて、それが映画の基本イメージを形成しているので、エンディングテーマでは、よほど澄んだ声のメンバーでないと、こういったパートは違和感を生じさせてしまうのだと思います。
従って、もし、声優ではなく、乃木坂の声で歌うのであれば、映画のスタッフがオーシデョンを行なって、グループ37人の中から、『ここさけ』の声世界にマッチするメンバーを選ぶべきだったと思います。
9月5日(土)に東京フィルムセンター映画・俳優専門学校で行なわれた試写会で、映画を企画プロデュースした清水博之氏が、「乃木坂46の持つ青春感や疾走感、歌詞が持つ切なさがいい」ので、秋元康氏に主題歌をお願いしたのだと述べています。
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もちろん、乃木坂のイメージが『ここさけ』にフィットしたことは、主題歌担当に抜擢された理由の一つだと思いますが、製作と配給に関わったアニプレックスが、ソニー・ミュージックエンターテイメントの傘下にあることは、大きな意味を持っていたと思います。
そして、映画の制作側が期待したのは、乃木坂の「青春感や疾走感」と「歌詞の切なさ」以上に、「今もっとも勢いがある」と言われるアイドルグループの観客動員力じゃないでしょうか。
『ここさけ』は北海道から沖縄に至る、正真正銘の全国ロードショーなので、映画館に足を運ぶ可能性のある潜在的乃木坂ファンは、『真夏の全国ツアー2015』の総観客動員数15万人を一つの目安にすることが出来ます。
1人あたりの料金を1千5百円とすれば、15万人が1回映画を観ると、2億円を越える興行収入となります。
『ここさけ』は、公開5日間で観客動員23.5万人、興行収入3億円突破、Yahoo!映画の「興行成績ランキング」で5位に入る好調なスタートを切っています。
これは、2013年8月31日(土)に封切られた、同じスタッフによる前作『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を上回っているそうで、最終的には、『あの花』の観客動員78万人、興行収入10億円を越えることが一つの目標になるのだと思います。
乃木坂の15万人、2億円がどこまで数字を押し上げる効果があるのか、その成否によっては、次のタイアップにも影響する可能性がある。
テレビ東京の『初森ベマーズ』は、昨夜で最終回を迎え、日テレ『NOGIBINGO!5』は、次の月曜日で終了するようです。
『ベマーズ』は、続編への含みを持たせる終わり方でしたが、ドラマを制作する人と、時間枠を取って放送を決定する人は全然違う筈なので、島崎遥香や宮脇咲良の参加は、スタッフの「シャレ」と捉えた方が良いかもしれません。
一方、『NOGIBINGO!』は、続編について、今のところ、何のアナウンスもないようです。
おそらく、乃木坂の出演番組は、視聴率が悪いとは言えないけど、凄く良いわけでもなく、微妙なんだと思います(笑)。
もし、深夜で常時5%を越えるような、高い数字が出ていれば、放送中から大きな話題になっている筈で、続編に関しても、テレビ局側の前向きな姿勢がどこかしら伝わってくるでしょう。
残念ながら、この二番組について、今のところ、伝わってくるものはないですね(笑)。
乃木坂の握手会やライブの盛況ぶりから、その勢いを取り込みたいと考えるメディアは少なくない。
ところが、ファン動員力が明確に生かされているのは、今のところ、雑誌などの出版関係だけで、テレビや映画において、舞台挨拶や特典付きチケットの効果を除いて、乃木坂が数字を稼いだという例は、なかなか作ることが出来ていません。
乃木坂のファン構造が、1人で何万円もお金を使ってくれるコアファンに偏り過ぎていて、無料コンテンツを楽しむ程度のソフトファン層が、まだまだ薄いことが、その原因だと思います。
ソフトファンを増やすもっとも効果的な方法は、ヒットを飛ばして、乃木坂の曲がカラオケで盛んに歌われるといった、音楽的人気を高めることです。
しかし、グループ結成5年目に入っても、運営は未だに握手会主義にこだわり、誰が歌えるのか、誰が踊れるのか、誰が楽曲イメージに合うのかといった、音楽性から選抜を決めていないので、ヒットを目指そうにも、メンバー構成の面から身動きが取れなくなっています。
『ここさけ』の主題歌にしても、声優陣がこれほど高度な仕事をしている映画であれば、歌唱メンバーは、アニメの世界観によく合った声の持ち主を抜擢しないと、折角、乃木坂を起用してもらったのに、アニメファンにアピール出来ず、爪痕を残せません。
これは、次の仕事が回って来る確率を下げていることに他ならず、思っている以上に、深刻な問題じゃないでしょうか。
そろそろ、少数のコアファンから、多くのお金を集めるという発想を改め、幅広い層から薄く稼いでいく方向に進まないと、ソフトファン層を充実させることが出来ず、テレビや映画の世界で、乃木坂の出番がどんどん減ってしまう危険がある。
ネット上では、コアファンの声が大きくなるので、握手会成績が奮わない生駒里奈は、何で選抜なんだとバッシングされることがあるけど、NHK紅白歌合戦のステージに立ったとき、センターとして、西野七瀬と生駒里奈のどちらが2千万人を越える視聴者の心に残るかとなると、完売部数とは、全然別の話になってくる。
同様に、『初森ベマーズ』のような深夜ドラマで、誰が人気を博するのかは、出演させてみないと分かりません。
今回、とくに残念だったのは、伊藤万理華、星野みなみ、齋藤飛鳥の3人が、テレビのドラマ空間で活躍出来るのかどうか、十分な検証が出来なかったことです。
個人PVで百発百中のまりっかであっても、深夜ドラマでは、パンチが弱く、精彩を欠くことも十分あり得るわけで、とにもかくにも、もっと出演させて、それを見極める必要があった。
ところが、一部のメンバーを突出して優先する出演パターンを、12話の長きに渡って、最初から最後まで維持したため、人材発掘が不十分となり、「NEXT」があったとき、誰を抜擢するべきか、曖昧なまま終わってしまった。
唯一、松村沙友理は「使える」ことが分かったけど、やり方を工夫すれば、3列目やアンダーから、こういった「伏兵」がもっと出てきた可能性がある。
しばらくの間、地上波のレギュラーは『乃木坂工事中』だけになります。
他の出演番組を再び獲得出来るかどうかは、コアファンやライトファンだけでなく、幅広い層に受けるのは誰なのかを、音楽番組、ドラマ、バラエティ、映画など、それぞれのジャンルで見極め、適切な分野に、適切なメンバーを投入していけるかどうかに掛かっています。
こういった視聴率を意識した抜擢に切り換えないと、『乃木坂工事中』ですら、今後どうなるか不透明で、後で振り返ったとき、2015年が乃木坂のメディアピークだと言われても、何ら不思議ではない状況です。
12枚目シングル「太陽ノック」は、現在、オリコンの累計売り上げが66万7千枚に達しています。
しかし、有線ランキングは、最高が50位に留まりそうで、最新チャートでは73位に後退している。
国内トップクラスのCDセールスとは対照的に、楽曲自体は、ほとんど街に流れておらず、連続ドラマの主題歌として、話題になっている雰囲気はありません。
コアファンとライトファンが叩き出す、勢いのある個別握手会セールスとライブの観客動員、その一方で、ソフトファン層が数字を左右する有線ランキングやテレビ視聴率の微妙な感じ(笑)。
乃木坂は、そろそろ、ソフトファンに目を向けた活動にシフトしないと、いつまで経っても、「視聴率の壁」を越えることは出来ないと思います。
(参考記事)
「乃木坂って、どこ?」はいつまで続けられるか、「提供」企業の変遷から考える冠番組の現状 [24Jul14]
西野白石Wセンターは視聴率の壁を越えられるか、能條愛未を起用する『NOGIBINGO!』が示すもの [15Sep15]
神宮ライブで、桜井玲香は「乃木坂らしさ」とは「歌詞の良さ」であると述べています。
しかし、音楽を論じるとき、歌詞だけを取り上げて、メロディや歌い手の話をしないのは、どう考えても不可思議なことです(笑)。
「君の名は希望」の歌詞は、確かに良いけど、私がこの曲を繰り返し何度も聴くのは、メロディが素晴らしく、その上、乃木坂メンバーの声が心に滲みるからです。
「制服のマネキン」に惹かれるのは、歌詞が良いという以上に、メロディとダンスが魅力的というのが大きい。
もし、「君の名は希望」と「制服のマネキン」が、メロディと歌の付いた曲ではなく、歌詞だけの詩という形で世に出たならば、私は、それを買わないだろうし、繰り返し読むなんてこともしないでしょう。
ところが、神宮ライブの「乃木坂らしさ」を語る企画で、キャプテンは、「歌詞の良さ」を指摘したものの、楽曲にとって肝心要となる、「メロディの良さ」や「歌声の良さ」には言及しなかった。
これは、乃木坂界隈で、今、「山崎秋のパン祭り」ならぬ、「乃木坂秋の歌詞祭り」が開催されているからだと思います(笑)。
主題歌をオファーした『ここさけ』のプロデューサーも、「歌詞の良さ」に触れていて、記事を読んだとき、「これも歌詞祭りの一環なのかな」と考え込んでしまいました(笑)。
そして、この祭りのハイライトが、「プレイボーイ」の乃木坂特集号に掲載されている杉山勝彦氏のインタビュー記事です。
「君の名は希望」を作曲したときの様子に触れる中で、杉山さんは、
たぶん先生には画が見えていたんだと思います。結果、完成した秋元先生の歌詞は"神歌詞"ですよね。
と述べている。
この部分だけでなく、記事全体に渡って、読んでてウンザリするくらい、秋元康氏がベタ褒めされてます(笑)。
最近、乃木坂の曲について、メロディや歌手ではなく、「歌詞の良さ」ばかりが取り上げられ、秋元氏が礼賛されていく。
しかも、そういったコメントが、ファンからではなく、歌っている乃木坂メンバーや、曲を書いた作曲者から出てくる。
制作に関わっている人が、お互いを褒めることはあるけど、ここまで1人を持ち上げるのは、端から見ていて、異様な光景です。
(参考記事)
乃木坂の風 21Jun13 ~ 「君の名は希望」を作ったのは誰か
こういった歌詞祭りの背景には、深刻な危機感があると思います。
「恋するフォーチュンクッキー」以後、秋元康氏が手掛ける楽曲に、目立ったヒットが出ていない。
秋元氏は本当に才能があるのか、といった辛辣なコメントが、AKB48Gや乃木坂のファンから出てくることすら、珍しいことではなくなっている。
そんな中、楽曲が良いというイメージがある乃木坂は、秋元氏の力量をアピールする格好の材料になる。
AKB48Gや乃木坂46は、「秋元康」産業という側面もあるので、彼の影響力低下は、仕事の減少につながりかねず、何としても防ぎたいところです。
かくして、桜井玲香が、自分の歌っている楽曲の歌詞だけを褒めて、メロディや歌手に触れないという、世にも奇妙なMCを展開することになった(笑)。
エンターテイメントを提供する側が、自分たちの作品を褒めるのは、もちろん決して悪いことじゃありません。
ただ、優れた楽曲パフォーマンスは、作詞、作曲、編曲、歌手、振り付け師、さらにはステージを作る技術者など、何人もが関わって出来上がる総合芸術なのに、ある人物の仕事だけを突出して、皆んで褒めちぎるのは、ファンとしてかえってテンションが下がりますね。
「君の名は希望」や「制服のマネキン」が、歌詞も含めて、素晴らしい歌だと感じている人は多いのだから、今さら、そんなにぐりぐり礼賛する必要はないかと(笑)。
こういう自画自賛をやり過ぎると、乃木坂が品のないグループに見えてくるから、ほどほどにして欲しいものです。
今は、過去を振り返るより、未来のヒットを目指しましょう(笑)。
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乃木坂46が主要役を独占する初の連続「単独」ドラマ。
テレビ東京の番組公式サイト
[映画] 『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が全国ロードショー
7月10日(金)からTOHOシネマズ新宿ほか各地の映画館
乃木坂による単独主演映画。7月10日(金)と11日(土)に全国でメンバー参加の舞台挨拶。
映画の公式サイト
舞台挨拶のスケジュール
[映画] 『コープスパーティ』が8月1日(土)から全国ロードショー
シネリーブル池袋ほか各地の映画館
生駒里奈の初主演映画。7月23日(水)19 : 00より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、舞台挨拶付きの完成披露試写会。
映画『コープスパーティ』の公式サイト
乃木坂公式サイトの試写会に関する記事
[映画] 『心が叫びたがっているんだ。』が9月19日(土)から全国ロードショー
乃木坂46が主題歌「今、話したい誰かがいる」を担当。9月24日(木)深夜に、フジテレビ関東ローカルが、西野七瀬と深川麻衣が出演する記念番組を放送。
映画『心が叫びたがっているんだ。』の公式サイト
// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える
乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」
乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる
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