2015.11.16 テロとの闘いとは何か

フランスでＩＳと思われる組織的なテロが発生し、１００人以上の方々が命を奪われた。亡くなった方々に哀悼の意を捧げるのであるが・・・。

世界の政治指導者は「テロとの闘い」をと叫んでいる。しかし、「テロとの闘い」と指導者が叫べば叫ぶほど虚しくなる。

今、「テロとの闘い」をすすめる前に、我々は深く自省すべきではないか。

各国が中東・イスラム圏の国々や人々に何をしてきたのか。石油をめぐって利権の争奪をしてきた「先進国」。

そして数々の闘争と戦争を経て、アフガニスタン、９．１１、イラク戦争という中東の人々のおびただしい人々の命を奪い続けてきた我々「先進国」である。奪われた命はフランスだけではない。

結果としてＩＳが跋扈し、テロと戦争という負の連鎖が続くのである。

この局面の打開は、政治より宗教なのかなと。イスラム教も含む世界の宗教指導者たちの円卓会議を開いてもらって人間は寛容であるべき、そして宗教こそが寛容であることを示してくれたらと思う。

「テロとの闘い」とは自省から始まる。