2015.3.27 ＴＰＰ反対集会の淋しさ

２３日にＴＰＰ反対集会が前橋で行われた。２０００人は参加していたと思われる集会で、群馬のＪＡグループが総動員をかけた集会であった。

私は、ＴＰＰは日本の農業を破壊するだけではなく、日本の安全・安心を担保してきた 医療などのセーフティーネットを壊すものであり、絶対に反対である。しかし、集会には２０００人もの参加者があったが、まったく低調であった。

ＪＡ（農協）グループは、民主党政権下で進められようとしていたＴＰＰに反対し、民主党政権打倒に向けて自民党にＴＰＰ阻止を期待し、政権交代を実現した。しかし、自民党は公約破りのＴＰＰを推進し、民主党政権以上に酷い内容になりそうなＴＰＰ交渉となっている。

ＪＡに結集する農民がしらけるのは当然だ。会場であいさつする自民党衆議院議員のキレのない条件交渉を前提にしたような話に、会場は虚しさとシラケ、そして諦めが広がっていた。

あわせて、安倍政権の進めるＪＡ改革は、ＪＡ解体に行きつくかもしれない代物で、ＪＡも組合員に申し開きできないような内容だ。

最後のあいさつだったＪＡ群馬青年部代表の厳しい発言に会場は静まり返った。自民党の国会議員や県議会議員は神妙な面持で、この話を聞いていたが、私も１人の政治家として無力感に包まれてしまった。

安倍自民党の一強体制をつくってしまったＪＡと組合員は、今の政治状況をどう考えているのであろうか。出口のない日本農業の未来に対して「成すべきことを成す」などという甘言を言ってられない厳しい農業を取り巻く状況である。

ＴＰＰに対して創造的な反撃を成すために、自分に何ができるのか、もう１度考え、行動していきたい。

昨日は朝礼、企業まわり、あいさつまわり、懇親会。

４月１２日（日）は群馬県議会議員選挙の投票日です。