かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2015.1.1 2015年、新年を迎えて

2015-01-01 00:59:20 | 日記
みなさま、明けましておめでとうございます。

2015年は群馬、そして日本、世界にとってどういう年になるのか予想がつきません。「明日への不安」それが現在の日本の姿だと思います。

月刊誌「潮」の2015年1月号で政治学者の佐々木毅さんは「時間軸なき政治家らの決別」の中で、
① 「(その場)合理主義」で政治を進めてきた結果、日本に少子高齢化と財政赤字に直面することになった。
② 「貧富の格差」「高齢者と若者」「都市と地方」という3つの大きな社会的分裂が日本社会を分断している。
③ 戦後の歩みを総括・反省し、長いスパンで物事を考えるという、政治が本来もつべき役割に立ち返るべき。
と述べている。

全くもってその通りであるが、特に②については、今ある重い現実であり、3つの大きな社会的亀裂をどのように埋めていき、地域から日本を再生していくかは自治体議員の仕事であります。

人々が生きる場を歩き、1つ1つの問題点や小さな課題の中から、より大きな普遍的な問題を探り当て、変革への具体的モデルをつくっていくこと、これこそが政治家にとって最も魅力的で、なすべき仕事だと思います。

その解決に向けての活動の中で問われるのが、哲学者の花崎皋平さんが言う「生きる場の哲学」だと思います。漂流する地域と日本にとって、やはり哲学は希望への燈台の灯だと思います。

人々の暮らしと生きる場からの普遍的な哲学が今こそ求められています。新年を迎えて、事務所に貼ってある憲法ふろしきを眺めつつ、この日本の憲法の素晴らしさを改めて感じています。

安倍首相は、第3次安倍内閣の発足記者会見で、憲法改正を口にした。「壊れていない日本の憲法を壊す」ことは、日本の現在と未来にとって大変な損失となる。

日本憲法は私にとって、日本に住む人々にとっても、世界と日本が共に生きていくための指標であることを記しておきたい。

今年も徹底的に地域を歩く中から、生きる場の哲学を紡ぎだし、地域の再生と日本のあり方について発言し行動していきます。