集団的自衛権と集団安全保障との概念をごったにして戦後日本の安全保障の根幹を解釈改憲で変更しようとしている安倍政権。そして麻生副総理の憲法改定をめぐる「ナチス」発言。
私たちが最も危惧してきた事柄が参院選後に、いよいよ頭をもたげてきた。
かつての自民党であれば、この動きに物申すリベラル派がいたのだが…。その期待は今はない。
自民党のイケイケ派を止める力を、どこに求めるのか!
それはこの際、民主党は党内で血が出ることも覚悟して、憲法と集団的自衛権についての考え方を明確にしていく必要がある。
憲法については平和主義、基本的人権の尊重、国民主権を厳守する。集団的自衛権については、これを認めない。
自衛隊については、集団的自衛権の行使は対中国を念頭に置いての公海、領海上の米軍と共同行動や、北朝鮮のミサイルによる日本攻撃を念頭に置いているのだが。
これらの事象に対して集団的自衛権を行使して米軍と共同対処した時に、日本の安全を本当に守り切れるのかどうかは極めて疑問。
むしろ、米軍と集団的自衛権を行使できると解釈改憲することで、東アジア各国と日本の外交上の信頼関係は崩れることの方が有事を引き起こす原因となるのではないか。
安全保障に「絶対」というものはない。集団的自衛権行使が日本の安全と平和を守り切ると考えるのは、まったく誤った幻想である。
戦後日本が営々と積み上げてきた憲法9条の下での平和主義を、したたかに生かす外交力が日本の安全と平和を守る切札だと私は考える。
集団的自衛権行使は、日本の平和外交を根本から変え、日本の安全保障環境を一変させるものとなります。
自民党は解釈改憲など姑息な手段を取らず、まさに「憲法9条の改正」を堂々と訴えていけばいいではないか。
民主党は憲法9条を守る立場で自民党に対抗していけばいい。
8月6日、ヒロシマの日に考えた。
昨日はあいさつまわり。