かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2012.7.12 群馬県「核兵器廃絶平和宣言」の改定の必要性

2012-07-12 00:35:21 | インポート
     

たまたま、平和行進の総括集会の行われた高崎市役所前で手にしたパンフに、群馬県の「核兵器廃絶平和宣言」があった。宣言は以下の通り。

            核 兵 器 廃 絶 平 和 県 宣 言

 戦争のない平和な社会の恒久的持続は、県民の切なる願いであり、人類共通の悲願である。
 核兵器の保有は、核の拡散、核戦争を誘発し、ひいては、環境の破壊、人類の滅亡につながるおそれがある。
 我々県民は、我が国の非核三原則を遵守するとともに、原子力の安全性を確認した平和利用以外のいかなる核兵器の製造、保持、使用を排し、その廃絶を強く訴えるものである。
 よって、群馬県議会は、県民の総意として、ここに核兵器廃絶平和県を宣言する。
 以上、決議する。
                    平成元年3月24日     群馬県議会


今から24年前に作られたものらしいが、日本の原子力行政を推進してきた中曽根康弘元首相に気をつかったのか、この種の非核自治体宣言としては異例の文が挿入されている。

「原子力の安全性を確認した平和利用以外の」

まあ、原発は推進しますよと言っているのだと思うが、福島原発事故の恐ろしさと、県民意識の原発への認識が大きく脱原発に変わってきていることを考えれば、この表現は削除すべきである。

核廃絶とは、核兵器はもちろん、原発をなくすことなのである。

人類は、人類が制御不能な核エネルギーを「解放」したといって、「平和利用」という言葉で原発の危険性を隠蔽しつつ、原発を推進してきたのである。

「核の平和利用」は、ありえない。虚構の現実化である。

昨日は県議会県内視察、交流会、高崎で懇談会。