かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2009.11.14 八ッ場ダム生活再建 - 民主党群馬申し入れ

2009-11-14 06:00:22 | インポート
昨日は県議会決算特別委員会で八ッ場ダム中止の立場で大澤知事と質疑をしました。

一方、民主党群馬所属国会議員7人が前原国交大臣に申し入れを行いました。

          八ッ場ダム中止にともなう生活再建について

1.ダム建設を前提として、水没予定地域の住民に対して予定されていた各種補償、生活再建案に代え、ダム建設中止にともなう「新しい補償」「新しい生活再建案」を国として提示すること。同時に、県内関係自治体に対してダム建設中止に伴う新しい財政支援方針を提示すること。

2.「新しい補償」「新しい生活再建案」の策定には、関係住民の実態把握が不可欠である。そのために、国土交通省八ッ場ダム工事事務所、群馬県、地元自治体が保有する情報を開示するとともに、最新状況の実態調査、住民の丁寧な意向調査を速やかに実施すること。

3.「新しい補償」「新しい生活再建案」を策定するにあたり、広く住民の意見を取り入るため、国、県、地元自治体、住民らで構成する協議機関を設置すること。

4.「新しい補償」「新しい生活再建案」を策定するにあたり、地元住民への説明を十分に行い、合意形成をはかること。

5.水没予定地区の住民に対しては、現在地での生活再建を希望するのか、代替地への転居を希望するのかなど、各戸の意向を最大限尊重すること。ただし、安全性が懸念されている代替地については安全性の総点検を行うこと。新しい生活に向けた戸別の生活補償は、地域全体の振興策と切り離して行うこと。

6.水没予定地の河川予定地指定をすみやかに解除すること。

7.現在地、代替地の別なく、ライフラインを整備すること。

8.川原湯温泉街は、原則として現在地での営業継続を前提に再建計画を策定すること。川原湯温泉街にて事業を行う事業者に対しては、戸別の生活補償はもとより、観光と再建のシンボルとして、また経済振興・地域雇用の起爆剤として重点的な支援体制を整えること。

9.農業、林業など、水没予定地で行われていた事業についても、現在地での経営を続けるのか、代替地での経営を望むのか、各事業者の意向を尊重し、安定した経営が行われるよう支援体制を構築すること。

10.付け替え道路は原則として事業を継続するものとする。ただし、既存の生活道路が寸断されたり、現在地と代替地との間でのコミュニケーション等に障害が生じないよう、「ダムがない」状態での利便性について再検討すること。また、未着工の橋梁の建設凍結、付け替え道路の4車線部分の計画縮小、大柏木トンネル等(工事用道路)の一般供用化など、柔軟な見直しを行うこと。

11.公共施設の新設、移転、存続等については、各戸と地元自治体の意向を確認しつつ、行政サービスの低下が生じないよう全体のバランスに配慮し、協議機関等で検討していくこと。

12.以上の諸施策を実現するため、必要な立法措置を行うこと。
                                           以上


非常によくできた申し入れ書になっています。民主党群馬は民主党群馬内に生活再建対策本部を設置し、自らこの申し入れ書を文字通り実現するために、国と県、地元の間に入って、しっかり汗をかくべきです。

今地元の住民が求めているのは、ダムなし生活再建の具体化である。現地住民の聴き取り、ヒアリングを県内民主党国会議員が自ら足を運んで対面で行えば局面打開につながると思う。

昨日は県議会決算特別委員会。群馬平和運動センター総会、坂田早苗さんコンサートで高崎。