回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

梅雨は能

2017-06-26 14:04:24 | 和文化・着物・能・茶・骨董

23日(金)

初台で、能「鵜飼い」・狂言「磁石」鑑賞

今回は満員札止め。

開場の1時間以上くらい前から並んだおかげで、角柱の右横正面最前列に座ることができました。

柱の左になってしまった友人と狂言の前で交代しようと思いましたが、橋掛かりからの登場が早く

それができず、申し訳ないことをしました。

スピーディな対応が必要ですね(汗)

最前列は迫力が違うのはもちろんですが、比較的自由に足を動かせる。

桟敷席なので、しびれてしまう人にはもってこいの席。

能のシテは浅見正州。

今回は笛、大小(大鼓、小鼓)が素晴らしかった。

笛は地の底からわき出でるような息使いで、幽玄、慟哭を表現する名演。

鼓も、緊迫の中にも丁寧にしっかり拍子が合い、天候のせいで皮の張り具合もよいのか、舞台に響き渡っていました。

狂言のシテは、野村万作。錬れた演技に加え、いやはやあの体力にはまいりました。

筋立ては、プレレクチャーを受けているのでわかりやかったし、やはり能は日本の、他に類を見ない伝統文化と

思いを新たにしました。

プレレクは着物でしたが、本日は合唱練習から帰宅してすぐに出かけなければならなかったので、洋服でした。

本番は時間が長いし、足を崩せないとしんどいので、かえってよかったです(^^)

橋掛かりと桟敷の間は露天。

夜の静寂の中にときおり爽やかな風が吹き渡り、梅雨の能舞台もまた佳き哉。

 


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