回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

能 「雷電」

2018-02-19 20:34:05 | 和文化・着物・能・茶・骨董
昨日は国立能楽堂で式能を見てきました。


能の五番立て(神・男・女・狂・鬼)を午前午後通して各流派が演じる舞台です。

「翁」の三番叟も好きなのだけど、昨年、謡曲のお稽古で見せていただいた「鉄輪」(かなわ)をどうしても見たくて午後の部を昨年の12月に予約。

しかし、15時から19時まではさすがに長くて心ならずもちょっとコックリ(^^);

今回は流派の違いがちょっとしたところに出ていておもしろかったです。
期待していた「鉄輪」もよかったのですが、最後の「雷電」に心奪われました。
菅原道真公の復讐に燃える演目ですが、道真がステキだった~~☆
みずみずしく、痛々しく、そして美しかった~☆
一緒に行った友人も心わしづかみにされました。
シテを演じたのは片山九郎衛門。
もう一度見たいなあ。



能って、ほとんど型は同じで動きが少なく静かにゆっくりすすんでゆくのに、どうしてあんなに感情の高まりや激しさを現すことができるのでしょう。
そして、最後に祝言として謡われた「高砂」の最後の部分、お稽古で習っていたので「ああ、こういう風に使われるのか」と腑に落ちて嬉しかった。

外へ出たら松の緑の向こうに夜景がきれいでした。

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