回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

北海道の花を訪ねて利尻・礼文・オホーツク沿線の旅 ④

2016-06-29 15:03:47 | 一泊以上の旅行記

6月25日から28日まで北海道の北の端に旅してきました。

四日目:6月28日(火)晴れ

稚内=バス=紋別空港=羽田空港

7時半に宿を出発。宿から市内を眺める。

稚内市街を抜けて一日目の猿払を通り、浜頓別(ハマトンベツ)からは

紋別までオホーツク海海岸線まっしぐらの国道238号線に乗る。

空港までの間にベニヤ原生林散策の予定であったが、なんと今あちこちで出没している熊が2、3日前に現れ

危険のため立ち入り禁止、その代わりにオムサロ原生花園へ変更。

(注:ベニヤ原生林と云ってもベニヤの木がたくさんあるわけではないのである‘^^)

雄武(オム)の道の駅。

開拓時代の駅逓の写真や、浜頓別から興部(オコッペ)、そしてここ雄武まで走っていた鉄道の写真などが興味深い。

興浜南鉄道

左にオホーツク海と右に緑の牧草地や笹地を貫いて道は続きやがて

オムサロ原生花園。

熊出没のベニヤ原生林に比べれば、規模は小さいが、何と云っても海がすぐそば!

ハマナスが一面に咲き乱れ、芳香を漂わせています❤。

あちこちでハマナスを見たけれどやはりこうして砂浜に咲いてるのが一番似つかわしいような気がする。

つんつん立っているのはハマニンニク。(注:食べられない)

うーん、陶然のことながらお天気ひとつで旅の気分、その地の印象はあるでちがう。

晴れ渡った空と海と緑の織りなすこの空気の良さはどうだろう!!

流氷のたどり着く岬でもある。

あちこちでお土産を買ったりおやつを食べているうちに、紋別空港に到着。

初日のハプニングと悪天候を乗り越え、なんと楽しかった4日間。

このくらい地の果てまで来ると、やはりツアーはラクチンであった。

添乗員さん、ありがとございました。

新しく可愛らしい空港内でラーメンを食べてすぐ飛行機に。

地方の空港はわかりやすくて好き。

13時25分発の飛行機に乗り、15時15分無事に羽田に帰着。

東京は雨が上がってひんやり涼しいくらい。

さあ、今度はどこへ行こうかな(^^)?

 


北海道の花を訪ねて利尻・礼文・オホーツク沿線の旅 ③

2016-06-29 13:58:41 | 一泊以上の旅行記

6月25日から28日まで北海道の北の端に旅してきました。

三日目:6月27日(月)(曇りのち晴れ)

利尻=フェリー=礼文=フェリー=稚内 泊

朝5時。お天気はどうなっているかと窓の外を見たら、なんと利尻富士がくっきり!

荒天で諦めていたのに、頂上までしっかり見えるなんてラッキー♪

 

宿は港のすぐ近くなので、浴衣に丹前のまま、中にジャケットと手袋とスパッツ、マフラーを超スピードで身に着けて

外に飛び出しました。もちろんスッピン。

1721mの利尻富士はその美しさから日本百名山のひとつに数えられています。

 

今日は9時20分発のフェリーで礼文島に渡ります。

礼文の香深(カフカ)港には10:05分着。

この島は利尻と違って高い山はなく、全体に平たい崖山のような地形なのでトレッキングに最適。

それにつけても久しぶりの青空!!

港ではこの島のユースホステルで働く青年たちが、お客さんの乗ったフェリーに盛大なる応援歌??を

披露していました。

 

早朝に比べると頂上に雲がかかってきたけれど、利尻富士を礼文の港から見るとこんな感じ。

まず、島の北側の澄海(スカイ)岬~スコトン岬をめぐる。

スカイ岬にてお天気に感謝!

 

日本の島の最北限スコトン岬。ちなみに最北端は宗谷岬でここが最北限と呼ぶらしい。

ここではトイレも最北端(^^)。

お昼は海辺の食堂、漁協の経営するアトヤさんでウニ定食。

エゾバフンウニです。

はじめはそのまま食べて、次は海苔に巻いて、そして残ったウニを刻み海苔のかかったご飯にどんとのせる!

ミョウバンやアルコールを使っていない塩水で洗っただけのウニなので濃くて甘いのに後味さっぱり。

そんなにたくさんウニを食べられるタイプではないのにこれは美味しかった。

食事を済ませ外に出ると食堂の前の岩肌にイワベンケイが這うように咲いています。

見ると足元にも。

波打ち際にはアザラシも遊んでいた。

さて、花探索トレッキング(ハイキング)。

当初は桃岩から知床まで歩く予定だったのが、そのコースは昨日までの嵐で木道がすっかり水をかぶり、田圃化して危険ということで、林道コースに変更。

左右に海の開ける桃岩コースは40年前に歩き、その景観の美しさに感動したけれど、林道コースも日本のエーデルワイスと言われるレブンウスユキソウが咲き始めたということ。

実際、数々の花咲き乱れる林の中や稜線にうっとり。

出発地点から桃岩を眺める。

ここからは花・花・花です♪

ミヤマオダマキ

チシマフウロ、今盛り!

 

クルマバソウ

エゾスカシユリ。群落をあまり成さずポツンとひとつふたつ咲いているのが、凛々しく健気。

ハクサンチドリ・・だったかな?

そして開花し始めたレブンウスユキソウ。

黄色いのはセンダイハギ、ピンクはネムロシオガマ。

まだまだあってきりがないからここまで。

歩き終えて花ガイドさんが最後に、

「花は1か月たつとまた違うものが咲きはじめます。だから是非もう一度おとずれてほしい。

でもこんな遠くに来なくても、皆さんのお家や街に咲く花、木々のひとつひとつに目をやってみてください、

知らないたくさんの事に気づかされますよ」

と仰っていた言葉が強く心に残ります。

さて、礼文の自然を満喫して17:05発のフェリーに乗り稚内に19:00着。

市内の宿に着いて夕食。

ここも温泉有り。爆睡。


北海道の花を訪ねて利尻・礼文・オホーツク沿線の旅 ②

2016-06-29 11:46:53 | 一泊以上の旅行記

6月25日から28日まで北海道の北の端に旅してきました。

二日目:6月26日(日)(暴風雨のち曇り)

猿払=バス=宗谷岬=バス=稚内=フェリー=利尻島 泊

朝からどんより。雨も風も横殴り。

宿を8時に出発。まずオホーツク海と日本海の風と波が混じり合う日本本島最北端の宗谷岬へ。

バスを降りると、覚悟していたとはいえ、すごい風です@@!

ひょえ~~、風にあおられてカメラもブレブレ。

 

たっぷり風に吹かれて宗谷岬を後に稚内へ。

稚内と礼文島はもう40年も前に学生時代の友人とやってきた。

その時は東京~青森を国鉄の急行に乗り青函連絡船で函館~札幌~稚内と延々鉄道で行ったのだった。

フェリー出発まで時間があったので街をちょっと歩いてみたら、稚内の駅はきれいで新しい。

40年前はどうだったのか思い出せない.

 

道路の脇にもハマナスの花。

稚内発10:50分のフェリーで利尻島へ。

荒天なので船酔いを心配していたが、風はオホーツクからの東風なので順航。

船体自体も最新で快適な海の旅となる。

利尻の鴛泊(オスットマリ)には12時40分に着く。

利尻島は利尻富士を中心に丸く形成されている。

空はいよいよ暗く、傘を挿してもまるきり役に立たない霙交じりの風が吹き付けるなか、

「はい、ここでぺシ岬展望台までいきましょう」とガイドさんのたもう。

「うそでしょ!」と叫びたいくらいであったが、仕方なく外へ出る。

素晴らしい景観の崖らしいけれど見えるのは靄ばかり、歩いて10分ほどで早々に引き上げる+;。

 

ここから時計と反対回りに島を回って沓形(クツカンタ)を過ぎて昼食。

利尻昆布を中心にいろいろに調理した海産物をいただく。

やがて南側の仙法師(チセホウチ)地区に入る頃には、かなり雨風がおさまってきた。

運のいいことに、ここから花ガイドさんの案内でトレッキング(ハイキング)が始まる。

トドマツ、アカエゾマツ、咲き終わったミズバショウの大きな葉の生い茂る木道を歩く。

嵐の終わりを告げるように、ウグイスやコマドリが鳴きだした。

雨に現れて緑はいっそう深い。

以下は利尻の植物と花々。

ガイドさんは丁寧に教えてくれるけど、メモを取りながら歩くのは本意でないので

名前の記憶が曖昧(^^)

ヤマウルシ、ツタウルシに注意しながら歩きます。

足元には白い小さな花々がたくさん。

ツルコケモモ

エンレイソウかな?

これはハンゲショウのように半分葉っぱがピンクになるミヤママタタビ、きれいだった。

 

 姫沼の静かなたたずまい。

 

 

 

シャクだったかな?

エゾイソツツジ

 

オニシモツケ

だんだんに空は明るくなり、17:30頃、鴛泊に戻って宿に到着。

きめ細かく様々な海の幸が調理された夕食に舌鼓。

温泉に浸かって爆睡。

 


北海道の花を訪ねて利尻・礼文・オホーツク沿線の旅 ①

2016-06-29 09:39:12 | 一泊以上の旅行記

6月25日から28日まで北海道の北の端に旅してきました。

一日目:6月25日(土)(曇りのち風雨)

羽田空港=旭川空港=バス=猿払 泊

旅の面白さは観光地や花巡りだけではなく、予期せぬハプニングとの遭遇にある。

今回は友人と3人の旅で、わたしとしてはめったに使わない旅行会社のツアーに参加。

添乗員は現地旭川から随行とのことで羽田ではフリーで機上の人となる予定。

で、待合ロビーで掲示板を見たらなんと、整備点検のため11時15分発が14時15分発に変更とある@!

この日は北海道地方の天候は大荒れで、特に道北への様々な便が遅れたり引き返しだったりいろいろであった。

なので、はじめは天候のせいで3時間待ちかと思ったら航空会社の責任らしい。

旅行会社からは何の連絡もないし、けっこう対応の不備に激怒しているお客さんもちらりほらり。

ま、落ちるよりはしっかり整備をしてもらってからのが安心と考えて覚悟して待つこととなる。

女3人いれば3時間なんて「あっ」と云う間だし、なによりAir Doからひとり2000円の食事券が出たことは大きい!

この食事券は出発までの間に限り空港内でのみ使用可ということなので、とりあえずビールやらおつまみやらお菓子やら本やらで

使い果たし、ロビーで乾杯となり、旅の楽しみはいやがうえにも盛りあがるのであった。

飛行機は遅れを取り戻そうとしたのか、がんばって飛び、旭川には一時間で着いた@@!

「旭川ってど北海道のど真ん中だったのね」とか「空路でも時間短縮ってできるのね」とか

気楽な会話が飛び交いロビーに出ると添乗員とバスガイドさんが待っていた。

羽田での怒りをぶつける人もいたけれど、このツアーのお客さんは概して穏やかであった。

ところが、ここからどのくらいで今日の目的地に着くのかと聞けば、

「だいたい4時間ちょっとです」との答え@@!!

またまた一同びっくり、お口があんぐり!(そんなことスケジュール表に書いてなかったぞ+;

北海道はでっかい道、と云うわけで地図でなんとなく予想していた距離とはかなり隔たりがある感じ。

バスが出発したのが4時半頃だから本日の宿、猿払には9時近くになる。

 

バス出発時は大雪山や十勝岳など麓の方はかすかに見えたけれど和寒(わっさむ)あたりからどんどん風は強くなり冷たい雨が降ってくる。

 

国道40号線を北上して名寄。

名寄の名物、地元の白鳥もち米で作られた大福。

時間が遅いのでもう店仕舞い寸前のところを、店員さんが冷凍庫から出してきてくれた。

 

名寄から音威子府(おといねっぷ)、音威子府から275号線に入り敏音知(ぴんねしり)を

通過。

ここは現在は道の駅になっているが、文字通り、平成元年に廃線となったJR天北線の駅であった。

 

 

 

夜のとばりが降りて浜頓別(はまとんべつ)で238号線に入り、オホーツク側に出てなお北上、猿払(さるふつ)の宿に着いたのは8時40分頃。

北風が吹きつける中、宿の人が迎えに外に出ていたのには驚いた。

道北でも島でも、どこの宿も迎えはありったけの笑顔で、見送りもバスが見えなくなるまで力一杯手を振ってくれていた。

同じように、数少ない子どもたちもニコニコと挨拶してくれるのが印象的だった。

さて、着いたら荷物を部屋に持って行く暇もなくすぐさま食事。

ここ猿払は北海道でもホタテの漁獲量ナンバー1☆

夕食ももちろんホタテ尽くし。

ただ2,3日海が時化ていて一部冷凍ものだそう。

こういう事情を正直に言ってくれるのもなんだか嬉しい一日目の夜であった。

 

 

 


お目目がバッテン××

2016-06-23 14:07:09 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

梅雨らしいお天気が続いています。

地震、豪雨、と続く九州、熊本近辺の皆さんは心が休まらないですね。

今日も心にカビの生えそうなジメジメお天気。

でも、お昼すぎて鳥がピチュピチュ啼きはじめてます。晴れてくるかな(^-^)☆

ちょっとお茶の自主練しようとお道具を置き合わせながら入門書読んでたら字が細かくて目が見えず肩が凝りました(>_<)

仕方ないのでノートにポイントだけかいつまんで書く。

やっぱり憶えてしまわないとダメだわね…。

最近とみに目が悪くなって近いのも遠いのも焦点が合わない。...

ピアノの生徒たちの楽譜も細かい印刷だと見づらい。生徒の横に座っているとほとんど見えない。特に指使いの数字。

「そこは3よ、3!」

「センセ、2って書いてある~~」

「ま、音楽が流れていれば、指使いは自分の好きでいいから♪」なんて言ってみたり(^。^)

正しい指使いや読譜力、測ったようにきちんとした棗やお茶碗の位置・・・どれも大事でホントは適当にはできないのだけど。

 

先日、浅草から押上に歩いた途中大横川親水公園で見つけた木花。

「アメリカンデイゴ」というそうです。日本名は海紅豆(かいこうず)

花や遠くの景色は細かいところまで観察しなくてすむので目に気持ちがいい。