毎日、義両親が、今日はあそこが痛い、ここが痛い、とイタイイタイ合戦をしている。
わたしが付き添って殆ど一日おきに医者通い。
昨日は、整形外科と内科と眼科に行くという。
わたしは午前中の地元合唱団の指導の前に、朝一番に本人たちの診察をしなくてもいい整形外科へ処方箋だけを取りに行って薬局で薬を処方してもらう。
その間に親たちは内科へ。
午後、練習の帰りに買い物をしてお昼を食べて休んでいると、内科のあとに眼科に行った親たちから、熱があるという電話が入る~。
即、立石の眼科へ急行。義父はフラフラ、耳が聴こえなくて認知症の義母はオタオタ。
ふたりの腕を支えるように抱えてタクシーの通る通りまで出る。
言ってることが支離滅裂な義母を家に送りこみ、朝診てもらった内科へ父を連れていく。
熱を測ったら39度2分。
インフルエンザの疑いあり、と医者の診察。(すでにインフルエンザの予防注射は受けているのに違う型のインフルなのかな?)
すでに4時を過ぎているので、おけいこの生徒の時間をずらしてもらい、義父を家に送りこんでから薬局に引き返して薬を待つ。
今は超速効性の、小さい容器から吸い込む薬があり、熱さましももらってしばらく寝ていたら次第に熱は下がってきた。
肺が弱っているので今夜熱が下がらず苦しいようならすぐに救急車を、と医者から言われたので、覚悟したが、そうならずにすんでよかった。
おけいこの生徒の合間をみて、3階に様子を見に行くと、義父と一緒に横になっていた義母が「ごはん、どうしよう?」と聞く。
いつもなら、夜は何かしらおかずを早めに作って3階に持っていくのだが、今日はそういう時間がないのに!
「お義父さんは、食べられないのだからお義母さん一人分くらい自分でなんとかしてよ!!」と心の中で叫びながら「じゃあ、超特急でおにぎりつくってきますよ」と生徒に自主練習させながら、おにぎりを作って上に運ぶ。
生徒の時間がずれたので、夜8時におけいこが終わり、様子を見に上へ行くと義父はすっかり熱は下がったらしく、おせんべいなんかを美味しそうに食べている。
眼科から転びそうなふたりを抱えて歩いているときも、生徒のお時間を気にしながら医者と薬局の間を駆け回っていたときも、「誰か助けて~!」と叫びたかったくらいなのに、なんだか気が抜けた。
いつもそうだ。
義父は、今にも死にそうに具合が悪いときも、翌朝はけろりとしている。ちょっとした「狼少年」になりつつある。そういう意味ではお医者さんにも呆れられている。
義母は、わたしのおけいこの最中にやってきて、誰かが家の壁に落書きしていった、部屋に馬が入ってきた、誰かがトイレに金粉を蒔いて行った、あそこが痛い、具合が悪い、と話していく。
ヘルパーさんを週4日頼んでいても、最後に頼ってくるのは殆ど一日中家にいるわたしである。
一昨日は夜中の12時に呼び出しピンポンが鳴って「テレビに誰か写ってるからきて」と呼ぶ。
毎晩、おけいこが終わって食事の支度をして必ず3階の様子を見に行くから、こちらの夕ご飯は9時である。
先日、ケアマネージャーさんが来て調査のあと、「おふたりは共依存症ですね」とはっきり言った。
高齢者(ふたりとも84歳)が弱ってきたとき、家族が穏やかに接しながら手を貸さなければならないことはよくわかっている。
もちろん仮病を使っているわけではないし、認知症は曜日や時間の観念もなくなってきて、話が以前のように通じなくなってきているのだから。
いい嫁になろう、なんて毛頭考えないけれど、病気になった親を見過ごしにはやっぱりできない・・・・・そうなると、この状態でこのままいくと、わたしは自分の仕事も生活も遊びも(東海道歩きも)できなくなる時がくるのか。
愚痴を言ってもどうなるものでもないとは知りながら、年寄りとの同居に悩みつつ、今日も3階と1階の間を何度も往復する。(おかげで足腰が鍛えられるわ~^^)