回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

ターシャと娘

2008-05-11 22:48:59 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

昨日は合唱の臨時練習で汗かきながらタコ踊りしたせいで本日はちょっと疲れ気味。

朝寝坊して「母の日」であったことを思い出し、亀有の美味しいケーキ屋さんで母&義母に

可愛いケーキを買って持っていく。

夕方、大相撲初日を見ながらうとうとと午睡を楽しんでいたらバイトから帰った娘が

とんとんとわたしの足を突く。

「むむむ~、この至福のひとときを乱すのはだれじゃ~」と目を覚ましたらリボンのかかったちょっと重みのある包みを「はい、これ」とわたしに渡す。

開けてみると大好きなターシャ・チューダーhttp://www.nhk-sc.or.jp/event/contents/tasha.htmlの本。

何年か前に娘といっしょにテレビでターシャの番組をみていたとき、わたしがその生き方にえらく感動したのをおぼえていたのかしらん。そのあと、何回か本屋で写真集を手にとっては「高いからまたの機会に・・」とつぶやいたのも憶えていたのかもしれない。

今日くれた本は写真集でなく彼女のバイト代でも充分に買える小さな本だけれど、おぼえていたことが嬉しかった。

「嬉しいな~、ありがとう」と言ったらわたしより何倍も嬉しそうな顔をした娘であった。

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秋ヶ瀬公園から岩淵水門

2008-05-06 22:37:05 | 山歩き・川歩き・遠足

先週の火曜が「昭和の日」でピアノのおけいこはもちろん休み。

本日も本来なら祝日(?)だが、2週続けて休業するわけにはいかないのでいつもどおり夕方からお仕事。

昼間は家の片付けでもするかな、と予定していたのに、こんな日に限ってどうしてこんな爽やかな晴天なんだろ?!

こんな五月の美しい日に家にいるのは罪であると勝手に決めて、朝から荒川上流の埼玉戸田付近の秋ヶ瀬公園へ行く。

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広々とした荒川河川敷き(このあたりは本来の荒川の流れ)作られた超広大な公園の中に「サクラソウ自生地」がある。初夏の河原の茂みの中に咲き遅れたサクラソウがひそやかにやさしいピンク色の花を咲かせている。

ヨシキリのギャッギャッと愛嬌あるダミ声、ウグイスの軽やかにさえずる声にもうっとり♪

コンビニで買ったサンドイッチで軽くお昼を食べて道なき道を歩き、湿地帯を蚊の大群にも負けず走る抜ける。ちょっとサバイバル気分。

まだ時間はある!とここから川を下って大好きな岩淵水門に寄る。http://www1.ocn.ne.jp/~o-den/kawa39.htm

荒川がここを境に荒川放水路と隅田川に分かれる分岐点。

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青水門から川に突き出したDscn4145土手に座るとまるで船の切っ先にいて海を掻き分けているような気になる。滔々と水が行き交う光景は、この放水路建設にあたった人々への思いも重なって心を高鳴らせ、そしてじっと眺めているだけでせつなくなるほど・・。

わたしがどんな川でも川が流れる風景をこんなに好きなのはなぜなのだろう?(だから「川っぷちから」なんだけど^^)

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帰宅してしばらくしたらおけいこの川っぷちっ子がやってきた。

みんな日焼けしてGWを楽しんだみたい♪

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川口市内の交差点の名前にこんな標識が。

なんと読むのでしょう?↓

「十二月田中学校」


GWの親孝行

2008-05-05 22:38:09 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

4日は実家の母と小石川植物園へ。

いつからそうなったのかは知らないが、この日は「みどりの日」。

なので入り口にはこんな札が~♪(ふつうは入園料350円)

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いつもろくさんとふたりで行く時は隈なく園内をグルグル歩き回るが、やはり老いた母には疲れるらしい。少しづつ休み休み、石段も手を貸しながら・・。

野草園に植えられていた 「オオベンケイソウ」。

母が「古い家の庭によく咲いていて子供達がケガするとこの葉っぱを薄く剥いで傷口につけたもんよ」と言う。

そうそう、憶えてる!この肉厚の葉、傷口につけるとひんやりと気持ち良かった。

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前日に小雨がふったせいか、葉の重なりの中にきれいなきれいな水たまりができていて、その透明さに見ているだけで心が洗われるよう。

帰りは上野池之端に寄り忍ばずの池の周りで催されていた「骨董市」を冷やかし昼食。

今日5日は、同居の両親と北区の古河庭園へ。

ここは薔薇庭園が美しいが残念ながら開花にはまだ早く、むしろ日本庭園の紅葉の新緑が心字池に映えて美しい。

両親もお互いに手をつなぎながら石段を登ったり下ったり。帰途は上野で昼食。

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しみじみと、みんな年取ったなあ、と思う。

わたしとろくさんはご近所の幼馴染だから、お互いの親の若い頃のこともよく知っている。

ろくさんの両親は小学校の先生で毎日張り切って働いていたし、実家の母も若い頃は山歩きをよくし足には自信を持っていたし家事もよくこなした。

昨日今日と、だいたい同じ地域を移動していたのだが、興味深かったのが、「明治通り」「言問い通り」を走る途中の車窓から母も両親も同様に昔のむかしのこのあたりを忍ぶ話をしてくれたこと。関東大震災当時の話、戦争中の話、女学校時代の話・・・。

記録書より教科書より生きた歴史の伝承である。

これは年を経なくてはできないこと。

親孝行するはず連れ歩いたつもりが、実はこちらが大切なものをもらった気がする。