回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

お雛さまと室生寺の金猫

2018-02-20 16:53:29 | 和文化・着物・能・茶・骨董
雪の予報だったのに今日は春のうららかさがいっぱい。
こんな風に光が柔らかくなってくると、体の動きも良くなりますね。
着物の半襟付けたり、お雛様を出したり、自転車で少し遠くまで足をのばしたり。

例年の通り玄関の立ち雛と、和室に飾るお内裏様。


お雛様は、早く出さないとすぐ3月になってしまう~~。
遅く出していつまでも飾っておくと、娘がお嫁にいけなくなる~~(^^);


この年になってもお雛様をなぜ飾るのかと云えば、箱に入れっぱなしでカビが生えるのを防ぐためと
お人形の顔を見ると母に再会できたような気がするから。

昨日も片づけものをしていたら、小さい小さい体長約1センチの金の猫ちゃんが出てきました。


この紙の袋の中に、さらに薄い紙にひとつづつくるまっていたので、うっかりしたら捨ててしまいそう;。

義母も、母も、むかし室生寺へ行ったことは知っているので、どちらかが遺したものだろうと思います。
女性なら、女人高野という名に惹かれて訪れてみたい寺のひとつ。
わたしも何年か前にひとり旅したことを思い出しました。

お雛様もこの金猫も、女としての母達の生涯を思い起こさせてくれます。

能 「雷電」

2018-02-19 20:34:05 | 和文化・着物・能・茶・骨董
昨日は国立能楽堂で式能を見てきました。


能の五番立て(神・男・女・狂・鬼)を午前午後通して各流派が演じる舞台です。

「翁」の三番叟も好きなのだけど、昨年、謡曲のお稽古で見せていただいた「鉄輪」(かなわ)をどうしても見たくて午後の部を昨年の12月に予約。

しかし、15時から19時まではさすがに長くて心ならずもちょっとコックリ(^^);

今回は流派の違いがちょっとしたところに出ていておもしろかったです。
期待していた「鉄輪」もよかったのですが、最後の「雷電」に心奪われました。
菅原道真公の復讐に燃える演目ですが、道真がステキだった~~☆
みずみずしく、痛々しく、そして美しかった~☆
一緒に行った友人も心わしづかみにされました。
シテを演じたのは片山九郎衛門。
もう一度見たいなあ。



能って、ほとんど型は同じで動きが少なく静かにゆっくりすすんでゆくのに、どうしてあんなに感情の高まりや激しさを現すことができるのでしょう。
そして、最後に祝言として謡われた「高砂」の最後の部分、お稽古で習っていたので「ああ、こういう風に使われるのか」と腑に落ちて嬉しかった。

外へ出たら松の緑の向こうに夜景がきれいでした。

テーブルウエア フェスティバル

2018-02-07 20:44:03 | 和文化・着物・能・茶・骨董
水道橋の後楽園で開催されているテーブルウエアの大大見本市へ。


ドームに行ったのは、子どもたちが小さい頃、ヤクルトVS巨人戦を観戦したのが最後かしら。(我が家はヤクルトファンだった^^)

まあ、とにかく!すごい規模に圧倒されました。


よくぞこれだけの食器が集結したり!
浅草の合羽橋の品物をライトアップして素敵にディスプレイしたらこうなるかしら、なんて頭をよぎりましたが。

旅にでてその産地の陶器や磁器を買い求めるのは大好きなので、今回はいながらにして日本各地、あるいは世界の都市を旅してるような気になれます




インスタの影響もあるのか、美しいテーブルセッテイングのブースもあちこちに設えられて一日いても飽きません。
とってもいい刺激を受けてきました。


食器に興味があるのは、父が生前、ステンレス製品のテーブルウエアを作る工場を経営していたせいかもしれない。

ダンスクのスープカップが好きなので入手したかったのだけど、残念ながらなかったので蕎麦猪口と、とってもいい色の深皿、脚付き小鉢を買いました

ちりめん細工に母を想う

2018-02-06 22:15:11 | 和文化・着物・能・茶・骨董
錦糸町の「たばこと塩の博物館」で開かれている「ちりめん細工の今昔」の展示を見てきました。


いつ来てもここは空いていてよい。(撮影は許可済みです^^)


ひとりでなければ「わあ懐かしい!これは見たことがある、こういうの母が作っていたし、おばあちゃんのもあったっけ」と
大声で叫んでしまったかもしれない。


残り裂で作った巾着やお手玉、ひな祭りが近づくとあちこちに吊るされるさげもん


押絵の箱や、子どもを守るための背守りの縫い目・・。
大正生まれの母のタンスの抽斗や裁縫箱が記憶から甦ってきます。




で、わたしも時間があるときに静かに縫ってみたいと、こんなキットを買いました。
中には小冊子や針や糸、そして背守りの型紙が入っています。


くらしの片隅に生かせるといいなあ。


大島紬で演奏会

2018-01-15 21:36:54 | 和文化・着物・能・茶・骨董
あちこちの合唱関係の練習やレッスンが始まり、お茶会やおけいこ、演奏会にも続けて出掛けて忙しく、久しぶりにきちんと食事を作りました。



練習に行くための下調べやピアノの練習をすると家にいてもけっこう時間をとられてしまいます。

今日は練習から帰宅してお昼を食べてストーブの前に座ったら、思わずウトウト・・・。

昨日の男声合唱の演奏会には、義母の遺した大島紬を着て行きました。

歩くと絹の音がシュッシュッとして気持ちいい。

あまり腕や足を上げないですむところなら、どこへでも着物を着て行きたいものです・・。
ピアノも歌もOKだけど、山歩きや指揮は無理みたい(^^)