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回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

大菩薩峠へ

2018-05-13 18:39:41 | 山歩き・川歩き・遠足
5月12日(日)晴れ

山友だちのお誘いで大菩薩峠へ登ってきました。
大菩薩峠は大菩薩嶺まで長く見晴らしの良い尾根を持ち、富士山と南アルプスを展望できる甲州の名山です。

まだ学生の頃に、友人とふたりであちこちの山に登っていた頃、名前に惹かれて行ったことがある。
当時は、塩山からバスで裂石まで入り登り始めて山小屋で一泊雑魚寝してどこかまで縦走した記憶あり。
でもどこに抜けたのだか、どんな山小屋だったかとても記憶が心もとない~~~;。

とにかくこの日は、暑すぎず、寒すぎず、空気がひんやりして山登りにはもってこいの上天気☆

高尾から中央線で甲斐大和駅まで乗り、40分ほどバスに揺られ上日川峠で降り、そこから歩き出す。
満員御礼状態のバスから降りた人々で登山口はごったがえしていた。


暑すぎず、寒すぎず、空気はひんやり心地よい。


たぶんオオカメノキ。もうおしまいかな。花数が少なかった。


赤軍派でその名を知られた「福ちゃん荘」を通り過ぎる、むかし来たときは、ここに宿泊したような気がしていたのだが、勘違いで
峠近くの「介山荘」だったかもしれない。



黒い小さいテンテンのついた白い花。かわいい。


登りはとてもラクチンで息切れもほとんどせずに峠頂上へ到着。
介山荘を回り込むと富士山が少しづつ山容を現し始める。まるで舞台の下手から最高に美しいヒロインが登場するように・。


そして雪を頂いた南アルプスの山並みが大パノラマで歌のように続いている。

その雄大さに一同「おお~~~!!」と感嘆の声。




ちょうどよいテーブル上の岩場があったのでそこでお昼。空気がいいからか、お腹が空いたので美味しかった!!

こんな景色を眺めながらおにぎりをぱくつくなんて、このうえないゼイタク!


お腹が満ち足りて、次は雷岩を越え賽の河原を歩き、大菩薩嶺へ到着。
ここは峠より高い2000メートル。


けっこう高いけれど、疲れを感じないのは出発点の上日川峠が既に相当に高い地点にあるからで、今は交通機関のおかげで山登りも楽になったものだ。


若き同行者はどこでも登る(^^)


年寄りは座る(^^);


さて、登るだけ登ったら降りねばならぬ。
まずここから丸川峠まで下る。
スギゴケの中にポツンポツンとくっきりと白い小さな花。


石が多くちょっと足が運びにくいけれど、まだまだまだ元気!
すこしづつ視界が開けて緑の色が目に優しい。
ミツバツツジが一本、その木々の中に柔らかなピンクが挿し色のように咲いている。


広い峡の跡のような場所にある山小屋でビールを買い乾杯!!

美味しかった!


さあ、これから麓の裂石までひと下り、と思っていたのだが、予想をはるかに超える長い長い下り!
登山者の姿もほとんどない。
石と木の根が作る道ともいえない道がぐるぐる廻り込んで、下っているうちに酔いそうになってくる。

膝もだんだんカクカクしてくる。けっこう厳しい。

それでも、まるで、「もうすぐだからがんばりなさい」と優しくはげますような花々。






ようやくせせらぎの音が聞こえはじめ、沢が見えたときは嬉しかった。
最後、裂石のガード直前の道。
傾き始めた西日の木漏れ日がキラキラ輝き、よれよれのわたしたちを照らしているのだった。


ここから少々下って、民家の経営する無料休憩所にたどり着き、タクシーを呼んで塩山駅まで。
タクシーのフカフカクッションがまるで天国のようだった。

塩山駅前での中華屋さんで、打ち上げ。
うーん、やっぱり仲間と山登りは最高!!

40年前とは打って変わってきれいに変身した塩山の駅から特急に乗って新宿まで。


さて、今度はどこに登るのかな。
毎回、山行きを企画してくれるありがたいBさんのおかげで、今回も楽しい山登り(山下り?)でした。

今朝、リュックの中を片付けていたら「福ちゃん荘」で買った山ブドウ羊羹がでてきました。
家で一人で食べても、昨日の山頂でより美味しさは少し色褪せます。
ものを美味しい!と感じるのは、誰とどこで食べるか、が最大のポイントですね?



鎌倉天園ハイキング、そして水仙月の四日

2018-02-05 13:57:33 | 山歩き・川歩き・遠足
2月4日(日)晴れ
年末年始が忙しく風邪も長引いて昨年の、丹沢以来、山を歩くのは久しぶりでありました。
今回は総勢11人のグループ。
ラッキーなことに、ここ何日かのうちでは珍しく穏やかで暖かく明るいお天気でした。

北鎌倉駅前で待ち合わせ。



駅前の「光泉」というお店で、予約しておいたお稲荷さんと海苔巻の折詰を買い求め、建長寺まで歩き、500円払って裏手から登ります。



何年か前にも友人が案内してくれた歩いたコース、そうそう、はじめからけっこう急な石段があったのだった。


そこを登りつめてお昼。さっそくお稲荷さんをぱくつきます。


さっぱりとして美味しい、海苔巻もカッパもわたし好みの味加減。
油揚げとご飯はわが下町ではもっとじんわりと甘辛く濃いかな。


と・こ・ろ・が・・

「おしいいね~」なんて舌鼓を打っていたら、ろくさんが「あ~~~」と何やらマヌケな雄叫びを発した!
瞬きもしない間に、どこからかトンビ(カラスかな?)がやってきてさらっとお稲荷さんだけかっさらっていたのだそうです‘‘:

「へ~~。まさにトンビに油揚げとはこのことか」と一同納得。
しかたないのでわたしのをひとつ分けてあげました。

そんなこんなで、お腹がちょうどよくなったところでまたテクテク歩きます。


陽光の下に眺める相模湾、かすむ大島、伊豆半島、まだ雪の残る日陰の道、竹藪の林・・やっぱり歩くのは気持ち良い。


特に風邪で寝込んでずっと家にいたものだから、お日様と青空に身体の悪いものがどんどん吸い取られて、浄化されて身体が広々としてくるような感じ。

ついに頂上。
このコースの頂上は太平山で159メートルという低さなのだけど、
なかなかどうして、起伏もあるし、ひと汗かくにはちょうど良いハイキングです。




頂上のすぐ下の休憩小屋(豆腐料理屋さん)で美味しい甘酒とコンニャクの田楽をいただきました。
コンニャクはコブシくらい大きいのが3つも付いていてひとりではとてもたべきれない、おまけにサービスにお豆腐も(^^)


パチパチ燃える温かい焚火にあたらせていただきながら土地のおじさんとお喋り♪
ここにお芋入れて焼いたら美味しいだろうなあ^^)


植え込みの雪の中に美しく枯れたホオズキ。


さあ、あとはひたすら下ります。
雪の解けた跡がぐしょぐしょにぬかっていてちょっと歩きにくい箇所も。
でも先日鎖骨を折っても参加したTさん、腰が心配だったJさんも無事瑞泉寺まで下山できてよかった。


お寺の脇には陽ざしに誘われてか、梅の花がほころんでいました。


帰り道は道々で地元の野菜や、八幡宮を抜けたところにある干物屋さんでお土産を買いこんで、帰宅。
男性陣は逗子での2次会へ。
女性ふたりは小町通を少し戻ってお馴染みのおばさんの茶店
ところがあいにく休業@!!おばさん、風邪でも引いてなければいいけど・。
しかたなくお向かいの甘味どころでわらび餅やらお汁粉をいただき、着物屋さんなどを冷やかして帰途に着きました。

歩くことは自分の体にいちばん合ってる運動かな・と改めて感じた日でした。また街道歩きを再開しよう!

さて、昨日は2月4日、立春だったのですね。
わたしが何年も前から勝手に決めつけている宮沢賢治の「水仙月の四日」だったのです。

白と青だけの世界の中に女の子の赤い毛布が雪を透かしてほんのり・・。
黒井健さんの挿絵です。

さあ、春までもうすこしもうすこし・・。

大崩水仙郷

2017-12-30 08:31:54 | 山歩き・川歩き・遠足
房総鋸南の大崩(「をくずれ」と読む)に水仙を見に行ってきました。


毎度おなじみ自転車おじさんたちといっしょ。
わたしたちは車で、現地で待ち合わせです。
川崎から木更津までのアクアラインを走りますが、朝は少々風が強く海の真ん中の高速はしっかりハンドル握らないと怖いです。
インターを降りて鋸南町長狭街道に入った途端、道路わきにも空き地にも水仙がいっぱい❤!

まだ早いかな、と思ったら予想以上の7~8咲き!
山道を上ってしばらくすると大崩。車を降りるとふあ~~~んと香りが漂ってきます


畑の作物はチヂミほうれん草みたい。

人もほとんどいなくて風もやみ、穏やかな日差し・・まるで桃源郷。

近くの江月の水仙郷には何度か来ているけれど、ここは自然の山里の営みと水仙がぴったり寄り添っているようで、また違う魅力があります。

八雲神社.注連縄、取り替えないのかな、かなり古びている・。


境内からは遠く伊豆半島(三浦半島?大島?)、そして東京湾をゆく白いフェリーさえ見えます。
小高い丘に続く脇道を歩いたり、


地元の農家が出している水仙の露店を冷やかしたりして、自転車隊を待ちます。


少し降りた道の駅のトイレにはこんな張り紙。なんとトイレの中にもちゃんと水仙が活けられていました(^^)


眠くなるような陽だまり、いい香りがときどき漂ってきて、待っているのもまた楽しい時間。
 

まもなく静かな山里にとどろきわたる雄叫びが聞こえ、小さな黒い点がひとつふたつ・・・。


おお、あそこにみえるのは!!


懐かしの(と、いうよりついこの間会ったばかりの)おじさんたちと無事合流!


さあ、楽しいお昼!

ピクニックシートを広げておにぎり、お味噌汁、


お芋の煮っ転がし、カブの塩もみ、コーヒー・・。


日焼けしそうな強い陽射しになってきました。
みんなで食べると美味しいね。


場所代をきちんと料金箱に入れて(^)v


みんなと別れて帰路に。帰りは海沿いの下の道を延々と走って3時間かかって帰宅。



買ってきた水仙で玄関は素晴らしい香りで満ちています☆
お正月のお花はこれだけでいいかな(^^)

師走のあわただしい中、楽しくすてきな一日でした。

丹沢・大倉~(泊)~塔の岳~烏尾

2017-11-14 09:49:36 | 山歩き・川歩き・遠足
果たして土手トレで鍛えた効果があったのかどうか、よくわからないけれど、11日から12日にかけて丹沢表尾根を花立山荘で一泊して登ってきました。
(写真と文章は順不同)



メンバーは、いつも山に誘ってくれるBちゃん、Dさん、IWAさんの3人です。
焼酎やら宴会用のつまみやらリュックに詰め込んで、飲むために山へ行くぞ!と云うメンバーたちですが、途中で「わたし帰る!」と弱音を吐かず
面白おかしく登れたのはこの方々のおかげです。



もっとも、三の塔まで行ってヤビツ峠に出るという当初のスケジュールを断念し、烏尾から下山をしてしまいましたが・・。

山と云うものは、見上げてしまうとダメですね。

一歩一歩、目の前の道と自分の足運びだけ見て登らないと、「ひょえ~~~~@@!無理~」と気が萎えます

果てしなく続く地獄階段、金冷やしと呼ばれる尾根道、鎖場、ゴロゴロと足場の悪い坂、ほぼ直滑降の下り坂。
膝がやられるのをかばったせいか、下り道の筋肉の使い方のせいか、帰宅した翌日は太ももとふくらはぎがパンパン!




若い頃山小屋に何度か泊まったことがあるけれど、花立山荘は昔の趣きがありました。



男女雑魚寝、風呂なし、水洗トイレなし、貴重な水は麓から歩荷さんたちが運んでくるので一滴たりともおろそかにできず
顔も洗わなかったし、歯磨きは自分のペットボトルの水を使います。

帰宅して、暖かいお風呂に入った時は「文明とはありがたきものなり~!!」と感激!

途中の山小屋に貼ってあった歌の歌詞。聴いてみたいな♪



でも山小屋でお酒を呑みながら山のベテランのお話を聞いたり、七輪で焼き鳥屋くのを手伝ったり、世間話をしたり、
みんなで100万ドルの景色を眺めたり・・。食事も美味しかった。




元々丹沢は若い時から憧れがあったのでした。

特に今回は信時潔作曲、清水重道作詩の「沙羅」という合唱曲(元は歌曲)のイメージをそっくり体験したいと思いチャレンジしました。




・・・・・・・・・・・・・

枯れ笹に陽が流れる、背に汗
うらうらと雲さへも、冬なのに
尾根長く檜洞越えて響く澤おと
どの山も崩土(がれ)の色だけは凍ててゐる

塔のむかふ 町並み光らせて秦野
見やる天城も明るい草附き

雪の来ぬ冬山のくぼに
煙草吸うて見る
ひとり

・・・・・・・・・・・・・・・

予想以上に晴天に恵まれ

真鶴半島の向こうに伊豆半島天城も
眼下に広がる秦野の夜景も
北極星、北斗七星、オリオンの輝きも
夕映え、朝焼けの富士も

しっかり見渡すことができました。



もっと心肺機能と足を鍛えて山歩きをしたいものです。
ただし鎖場と直下行下りのないところ(^^)


土手トレ4日目

2017-11-09 17:54:02 | 山歩き・川歩き・遠足
昨日はぽつぽつ雨が降っていましたが、本日は晴天なり。



北風ですが陽射しは暖かい。

まるで「のどか」を絵に描いたような中土手からの眺め。



ヨシの茂みでギョーギョーと啼いているのは、ヒヨドリか、はたまたヨシキリか。声はすれども姿は見えず。


ヨシキリは漢字で「行々子」。

でも、ヨシキリって冬も啼くのかしら?

草野心平や「沙羅」の歌詞でも春のイメージ。

まあ、とにかく土手は気持ちがいいので三日坊主にならずにすみました。


今夜は11月の寒さになるらしい。火鉢をつけましょう。