回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

キキョウ・桔梗

2017-07-28 15:52:00 | 和文化・着物・能・茶・骨董

お茶のお稽古で廻り花をしたので、お花をいただいて帰ってきました。

さっそく丹波焼きの一輪挿しにポン♪

紫と土の色が良く合います。

↓ おととい。つぼみががふたつ、ネコジャラシがまだ元気でピンッとしてます。

 

↓ 今朝。ふたつの蕾が開いていて、お母さんの背中におんぶされているような感じで可愛い。

ネコジャラシの長い方がしおれてしまったので短く切り戻して添えました。

キキョウは旅の途中でずいぶん見ました。

関西に多いのかなあ。

 

 


近江・丹波・奈良への旅 ④ 奈良ホテル・興福寺近辺・帰宅

2017-07-26 21:41:44 | 一泊以上の旅行記

7月24日(月)くもり

少し雲が出ています。

 

目を覚まして窓の外を見ると鹿がホテルの庭を母娘で歩いています。

隣の春日大社からやってくるのかしら。

(ガラス越しなどでピンボケご容赦)

茶がゆ定食をいただいてから、朝の散歩。

雲がたれて蒸し暑い。興福寺から春日大社、その途中の小さい、鐘楼のあるお寺に立ち寄りました。

このような由緒の院です、何度も通っているのに、今までまったく気が付かなかった。

朝のせいか、ハスがきれいに咲いていました。

部屋に戻って荷造り荷造り☆

各地で購入した陶器類をはじめ、篠山の骨董屋さんでは梅干の甕まで買ってしまったので、大変な荷物!

ま、こういう時は車はありがたし。

4日間はあっという間。

もっと旅をしていたい気持ちをぐっとこらえて10時30分頃ホテルを出発。

 

京滋自動車道~新名神~新東名はスイスイ。

東京に近づくにつれ平日の退社時刻と重なり、少々渋滞。帰宅したのは18時30分。

奈良から8時間かかってしまった。

さあ、今度はどこへ行こうかな(^^)

 


近江・丹波・奈良への旅 ③秋篠寺(秋篠窯)・不退寺・岩船寺・浄瑠璃寺・唐招提寺・新薬師寺・白毫寺

2017-07-26 16:19:27 | 一泊以上の旅行記

7月23日(日)晴れ

丹波篠山を8時半に出発。

京都縦貫道~中国自動車道~第2阪奈道路を使って奈良へ。

長~い生駒トンネルを抜けて[壱分」インターで降り

10時に秋篠寺に到着。

恋人のような伎芸天さんに再会。

うん?伎芸天さん、少し年とったようだわ~~;自分を映してるのかしら??

2年前のひとり旅のときは紅葉がきれいだった。

お寺の本堂内は基本的には撮影禁止なので門や境内の写真だけです。

ひとり1枚だけでも撮らせてくれるとありがたいのだけど、何十年に一度の公開秘仏とかもちょっとケチっぽいのではないかと

ひそかに思う今日この頃。生きてるうちにいいものを見たいよね(^^)

秋篠寺を出ると直ぐ裏の道に「秋篠窯」の案内板。

薪がたくさん積んである登り窯の煙突が見える、そして小さな小屋のようなお店。

これは初めてお目にかかりました。

中は静かに作品が展示してあります。昭和10年ごろにこのあたりの土で陶器を焼き始めたそう。

どれも使い勝手の良さそうな手にしっくり馴染む陶器。記念に一枚買いました。

次に、岩船寺(がんせんじ)へ向かう予定でしたが途中に、「不退寺」(業平寺)、と書いた看板があったので躊躇なく入ってみることに。

業平と云えば、「いざこととわん都鳥・・」という歌で東京人にも馴染があります。

「伊勢物語」所縁。なかなかいいお寺でした。佐保路はこういう小さなお寺がぽつぽつとあって嬉しい。

さて、岩船寺。ここは夫のお薦め。学生の頃やってきたことがあるとか。

門前の前に地元野菜の小さな即売所。

安い!満願寺トウガラシを買いました。

岩船寺。

三重の塔が百日紅の花の向こうに見えて素晴らしい。

塔の前の池にはスイレンが咲き、塔の裏を上がってゆくとアジサイもまだ残っていました。

次に行った浄瑠璃寺と同じく、四季の花が咲き乱れる美しい境内。

こちらは浄瑠璃寺の三重の塔。

ご本尊は吉祥天ですが、あいにくアベノハルカスに出張とかでいらっしゃいませんでした・・。

いらしても期間限定です。もったいないなあ。

奈良や京都はこの神さま仏さまの出張が多くて、よく時期を見ていかないと残念なことが多いです。

 

浄瑠璃寺の門を出たところの茶店でお昼。

とにかく暑いのでまず「冷やしあめ」と氷すい(みぞれ)を注文。冷やしあめは関東にはないので初トライです。

麦芽糖を煮詰めてしょうが汁と混ぜ、冷やして飲むものだそうで、甘~~いショウガの香りにほっとひと息。

 このあと、唐招提寺~新薬師寺~白毫寺、と廻りました。

今では小さいお寺ですが、新薬師寺の薬師如来さんと十二神将はすごい。

ちょうど四時で若い御坊さんの説明を聞くこともでき、手の形の由来や十二神将たちの出自もわかって、いっそう惹きこまれました。

この新薬師寺から歩いて15分ほどのところに白毫寺があります。

何と歩いていると「山の辺の道」の案内板が@!そうかここに山の辺の道が通っているのか~@

ひとり旅のとき、宿泊した桜井からこの道を歩こうか、それとも談山神社に行こうか、さんざん迷って紅葉の盛の談山神社を選んだのだった。

この白毫寺を経由するのは、その時の道よりずっと後にできたものだけれど、懐かしい響きに心が躍る。

だから旅はやめられない。偶然だとしても人と人、歴史と歴史、道と道を結んで歩くことが、旅する面白さに他なりません。

ここはもちろん歩く。

白毫寺に着いたのは拝観時間終了の5時ギリギリ、そのために長い石段を一気に昇りました。

はあはあと息を切らしながら昇りついた境内からは、南奈良の眺望が見渡せ、風が心地よい。

宝蔵の閻魔大王さん、阿弥陀さん、そして膝をついて少し前傾して座っていらっしゃる勢至菩薩さんが、

あなたのお悩みを聴きますよ~、と仰っているかのようで慰められるような気がしました。

高円という集落の中にあり、志貴皇子が住んだこのお寺、帰りにゆっくり参道を下ると道の両脇にはずっと萩の植え込み。

花が咲くのはもう少し後だけど、皇子の詠んだ歌が口から出てきます。

高円(たかまと)の野辺(のへ)の秋萩(あきはぎ)いたづらに咲きか散るらむ見る人無しに」



実に、この日は7つもお寺を回ってたくさんの仏さまたちと逢うことができました。

 

宿は、奈良ホテル。

いったん部屋で休んで、浴衣に着替え夜の「ならまち」をブラブラ。

二軒目の居酒屋さんで、今西本店の漆黒の奈良漬をいただきました。これはかなり強烈な印象でした。

帰りはホテルへの道を間違えて知らない道をウロウロ。

でも町は静かでがらんとしていて、夜風も心地よく下駄をカランカラン鳴らして何とかたどり着きました。

 


近江・丹波・奈良への旅 ②丹波立杭(丹波焼き)・丹波篠山(春日神社・王地山焼き・城址公園・まけきらい稲荷)

2017-07-26 15:00:40 | 一泊以上の旅行記

7月22日(土) 晴れ

昨日買っておいたコンビニのパンとコーヒーで朝食をすませ、

7時20分、一路丹波篠山へ向かう。

近江八幡から丹波篠山の「陶の郷」(すえのさと)のある立杭までは、なんと!すべて下の道(国道9号と372号)を走ったので

4時間近くもかかってしまいました。・・・でも、はっきり言って下道の方が、町中を通るにしても高速より変化に富んでいるのでずっと好き☆

山また山に囲まれた丹波。田圃と枝豆畑の緑が美しい。

点在する小さな窯元を見ながら登ってゆくとやがて「陶の郷」

資料館前に展示してある陶器。

中には資料館の他に陶芸教室や、丹波焼きの窯元すべての作品を買うことができる窯元横丁もあり、何時間いても飽きないくらいたくさんの陶器を売っています。

まるで丹波焼きのスーパーマーケット、好きなものをかごに入れていくつか買い求めました。

車でないとなかなかできないことです(^).、

お昼もここのレストランですませ篠山市内に戻ります。

またまたここもいちばん暑い時間(^^);

まず立ち寄りたかった春日神社の能楽堂。

文久年間の建物で、新年と春には能が上演される。

ここの床の下には丹波焼きの甕がいくつか設置してあるそう。

能楽堂は閉まっていて中には入れませんが、

扉には小さい木の窓がついていて、中の様子を覗くことができます。

セミ時雨の境内で、白昼夢のように、その上演の光景を想像していると、地謡いや能管、鼓の音が聴こえてくるようでもあり、不思議に暑さを感じなくなります。

次に向かったのは、市内の王地山陶器所。

ポツンと一軒立っている陶房。中に入ってみると人は誰もいなくて静かに青磁のような涼やかな陶磁器が置かれていました。

 

ここでも一枚、笹の葉型のお皿を買い求めました。

午後の陽射しはいよいよ強く、商人屋敷の古い街並みには殆ど誰も歩いていない。

黒豆煎餅屋さんのお女将さんに聞くと、秋の黒豆収穫の時期は、とおりと云う通りにびっしり黒豆(黒山)のように人が溢れかえるそう。

「この夏の時季はな~~にもありません」ということでした。

一度宿に荷物を置いて、篠山城址へ。家康が大阪城攻めのために築かせた城。

もう4時近くだけれど、城址公園も静かに暑い

さて、今回はネットで友達のすずらんさんに会うことができました。

関西の方とはいえここから一時間余りかかるところから車で駆けつけてくださいました。

無事合流して、彼女のおなじみの甘味屋さんでたっぷりお喋り.まるで昔からのお友達のよう(^^).

王地山の「まけきらい神社」にも一緒にお参り。感謝☆

別れを告げて、宿に戻りいろいろハプニングがあったりしたものの(^^)

温泉の露天風呂に心ゆくまでつかり、但馬牛のお鍋をつつきながら一杯☆

季節が季節なら牡丹鍋だったみたい~;

窓から眺める篠山市街と山並み。

どんな交通手段を使っても東京からはとてもとても遠く離れたこの場所で、夕餉をいただくことが不思議と云えば不思議だわ^と思いながら布団に入り

バタンキューでした。

 


近江・丹波・奈良への旅 ①長浜・近江八幡

2017-07-26 10:50:24 | 一泊以上の旅行記

2ヶ月くらい前に、歴史があり、懐かしく美しい響きの地名のつく場所へ行きたい、と旅を計画。

7月21日(金)から24日(月)まで真夏の超・超・暑い時に、行ってまいりました。それも全行程車で。

21日(金)晴れ

5時45分家を出発。新東名は渋滞もなく快適に走ります。

新しい道路は山の奥に造られていくので景色は単一で面白みがないけれど、ところどころのジャンクションやインターの名前に

東海道や中仙道歩きの思い出がふっと甦る。

沼津、岡崎のサービスエリアで休憩しつつ琵琶湖湖北の長浜に着いたのが13時。

秀吉が信長に与えられた最初の所領地、長浜。

写真ではほとんど見えないけれどやや右、細長い堤防のような向こうが竹生島。

琵琶湖周辺独特のぬるい湿った空気が長浜城を包んでいます。

長浜城の内部はコンクリートの資料館。天守閣(屋上)に上ると、伊吹山、彦根、小谷城跡、佐和山城跡がはるかに見渡せ、

戦国時代の一場面にいるような気になります。

城下町の真ん中を御成街道と交差して北国街道が貫き、黒壁の家屋が多く立ち並ぶ町一番の繁華街を歩く。

お昼に近江牛の牛丼.

2時半頃、ここから本日の宿近江八幡へ向かう。

高速を使ったら湖東道路の倍くらい時間がかかってしまった~~。

さらに市内に着いて宿のある仲屋町をナビで登録したもののまるっきり場所が確定できない!
住所でなんとか近くまでたどりついたものの結局わからず、宿に電話。
宿の女将さんに訪ねるとなんと「仲屋町」は「すわいちょう」と読むそうです@@!

これでは検索できないはず!

なんとか、たどりつき荷物を置いて市内散策。

近江八幡は、中仙道歩きで武佐あたりを歩いた時に立ち寄りたかったのだけど時間が取れず、今回を楽しみにしていました。

 

しかし暑い!

近江八幡は、街並みの美しさと人の柔らかさ、水郷の町として知られています。

 

時代劇のロケーションに出てくるような掘割があちこちに巡っているので、

船に乗ってみようと30分ほど歩いて船着き場に行くとすでに本日の営業は終わった後~;。

 

 

宿はバックパーカー用のイン。素泊まりです。

昔の町家を改造したものでいたるところその名残があり、風情がありました。

夕食は宿が車を手配してくれて、10分ほど駅寄りの「ひさご寿し」さんでいただきます。

まあ、ここのお料理はたいへん美味しかった。

疲れがいっぺんに吹き飛びました(^^)