回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

ハンガーを背負う女

2011-02-18 23:02:54 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

朝も早よから義母がめまい。

いつもよりひどいので救急車を呼んで病院へ。

(わたしは救急車というものに初めて乗りました。酔いそうになった・・)

ろくさんは車で追跡。

診察の結果はたいしたことなく、点滴を受けて帰宅。

あとをろくさんにまかせて、わたしは義父のホームへ。

今日は朝から土砂降り、厚手のレインコートをパパパっとクローゼットから取り出し、それを着て急ぎ駅に向かい、電車に乗る。

やれやれと窓の外を見ながら立っていると、2駅過ぎたあたりで、柔らかな物腰の女性がすっと寄って来て、

「こんなものがついてますよ」と小声でわたしに言う。

「はっ、もしやクリーニングの札がつけっぱなしだったか?!」と、その手の前科は何度もあるわたしは咄嗟に思いました。

はたして彼女がわたしの背中から手にしたものは、ななななんと~!!

青い針金ハンガーでございました@@@@@。

あり得ない!!!

どこで、どのようにして、こんなものがわたしの背中についてきたんでしょう~??????

一瞬頭が大パニック。

わたしは立っていたので背中のハンガーは他の乗客にずっと丸見えだったわけで、その方々はいったいどう感じていたのでしょうか~?

(きっと職場で、友達の間で、家族の中で話のネタになっていることでしょう。)

注意してくださった女性は、ものすごく勇気ある素晴らしい方だと、涙が出るくらい感激?しました。

みなさん!そういう人間になりましょうね~(^^;)

(または、こういうそそっかしい人間になるのはやめましょう)

無事にホームに着いて、徘徊する入居者が義父の部屋に入ってきた件で、責任者と談判。

そのあと、ビアンカへ。

練習終わって、急ぎ帰宅。義母の夕食の支度。

さすがにくたびれた1日でした

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川は呼んでいる♪

2011-02-17 16:21:23 | 山歩き・川歩き・遠足

昨日は義母が昼寝をしている隙?に、別に目あてもなく、ただ歩いてみたくなって久しぶりに近くを散歩。

立石への道を横にそれて、わざと知らない道を進み、中川に突きあたって、けっきょく四ツ木へ戻るようなルートで綾瀬川と荒川の間の中土手をてくてく。

どうもわたしは、歩いていても川や水のあるところに寄って行きたくなるらしい。

むかし、シャンソンで「川は呼んでいる」という歌がありました。春にはまだ遠いけれど少しづつ低気圧や高気圧の出入りが頻繁になって、まさに川に呼ばれ始めている感じ。

黄色の避難橋からは真正面に建設中のスカイツリーが見える。

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↑避難橋の自転車用道路にあった注意書き、「じてんしゃは」じゃなくて「じてんしゃを」じゃないとおかしい。

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このツリー、もっと低い頃から時々右や左に傾いて見えるので、設計ミスじゃないの?と怪しんでいたら三角柱みたいな構造なので、そうなるらしいのです。

設計者に言わせると傾いて見えるときがあれば、それは正しく建設されている証拠だということ。

まだ300メートルくらいのときに北十間川の現場を眺めたけれど、根っこがなくていきなりまっすぐ上に伸びているから安定感に欠けるような気がします。

東武線の「業平橋」という駅名も「スカイツリー駅」になっちゃうそうで少し寂しい。

歌人在原業平にちなんだ「なりひらばし」・・日本語の柔らかさや優しさを持っている語感が好きだったのだけど。

ちなみに、この地域のマスコットキャラクターは「おしなりくん」。

京成の押上(おしあげ)と業平(なりひら)をくっつけた名前なんだそうです。

なんだか、安直な気がしますが、今まで廃墟化していた北十間川の流れも日の目をみられることになってよかったのかな?

まあ、それはとにかく土手の上は本当に気持ちがいい。