千葉県、房総半島のほぼ中ほどに位置する富津岬(ふっつみさき)を経て保田(ほた)の
水仙の里へドライブ。
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富津岬は東京湾へせり出した砂洲のような岬。
何年か前にマザー牧場へ行った時にすっと海に突出す岬の形が気に入って一度来てみたかった。
京葉道路~館山自動車道を木更津南インターで降り、君津の工業地帯を抜けて
さらに走って突端に到着。
しかし、今日は寒いくて風が強い!
岬突端付近は、まるで冬の日本海のように白波が牙を?いている。
海浜が海面とほぼ同じ高さなので、その波の荒さがこちらにぶつかってくるようで
迫力がある。
浦賀水道を隔てて横浜のビル群、三浦半島側が手に取るように見える。ここからだと本当に東京湾をひとまたぎである。
昨日走った逗子への海岸道路を千葉県側から見ているわけだ。
はるかに雪をいただいた山並みは箱根か、富士山が見えればすぐにわかるのだが。
「明治百年記念展望台」という5階建てくらいのコンクリート製の階段展望台に上る。
五葉松をかたどったと言われる「明治百年記念展望台」。
どんどんどんどん上って行くと360度海の素晴らしい眺望。
、し、しかし、耳がちょんぎれるくらい風が冷たい!
ここから国道127号線に出て内房線に沿うような感じで南下し保田まで走る。
内房線にはずいぶん長い間乗っていなくて、木更津から南が単線であったことも
改めて確認しびっくり。
わたしが子どもの頃は毎年富浦や館山の方へ海水浴に来たものだ。その頃は両国駅から出る内房線に必ず乗って車窓からの海の景色を楽しんだものだった。
自動車道路が延長され内房線は本数が減っているのか、今日はついに一台の車両にも出会わなかった。
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さて、30分ほど走ると保田の駅に着く。
保田は温暖な気候からか、東京の小学校の臨海学校や養護施設などもある馴染みの深い町。
ここから江月という山里の中に入ると水仙の群落がある。
車を降りて江月山頂まで歩く。
最近になって観光地として水仙を植えたのかと思っていたら、なんと江戸時代からあるそう
である。
水仙は一本一本は殆ど香りはないが、このように群落で咲いていると、風の向きで
爽やかな甘酸っぱい香りかすかに漂ってくる。
「あ、今匂った」「ほら!今も」なんてろくさんと鼻を膨らませながら歩く。
水仙の見頃は例年ならもう終わりらしいが、今年は寒いので一月末でもちょうど満開の花が楽しめる。
山頂に着く頃は青空も出てきて、山の向こうに富士山がかすかに見えた。
気持ち良いミニハイキングだった。
2時半頃、保田をあとにし、遅いお昼を安房勝山駅の近くお蕎麦屋さんですませ、帰路につく。
帰りは高速には乗らず、海の見える127号線を北上し16号線に入る。
房総半島は、いつ来てもとても懐かしい気分になるのだが、こうして下の道を走っていると
時代の変化が特に感じられて興味深い。
竹岡近くの漁港。
木更津を抜ける頃からあちこち渋滞があり帰宅したのは7時半頃。
でも帰りを急ぐ必要がなく、とても気楽であった☆