柿其の民宿のおじさんは、訥々として部分的にぼそっとおもしろいことを云って笑わせてくれる。
部屋に案内してくれながら、階段の踊り場にあるガムテープを手に取って、「これカメムシ用ね」とのたまう。
「・・・?」
カメムシは潰すととてつもなく臭いにおいを放つぺったらこな緑の虫である。
なんとそれが夕暮れになると外から窓サッシのスキマを見つけて部屋に侵入してくるそうなのだ@!
内心、いや言葉に出したかもしれないが「うぎゃ~!+;」である。
おじさん「これを切ってペタッとカメムシにつけると臭くないから」
え^え^^^??そんなこと誰がやる?
ぺタとできてもその次の行動がわたしにはできん。
で、ぺタして次にそれを畳んでゴミ箱に入れるのはろくさんの役目となる。
カメさんは、まるでわたしたちを歓迎するように、夜のとばりが降りると同時に一匹また一匹・・と少しづつ数を増やしてカーテンに天井に壁にひっついているのであった。
わたしが見ていないときにろくさんは子連れカメさん一家もぺタしたようだ。
極めつけは押し入れから布団をだしたとき(民宿なので自分で布団を敷く)押し入れの隅に4匹くらいのカメさんがかくれんぼするようにひっついっていた場面であった。
仲良くじっと、しかしウゴウゴとそこにいるのであった。
「ぎょえ~~@@!」と思わず雄叫び!
さっそくろくさんがぺタっとガムテープ。
↓ 苦手な人は写真を見ないように・・。よくわたしも写したものだ。自分で自分を褒めてあげたい。
おじさんが云うには、夜中は人間の暖かさで逃げるから布団には入ってこないから大丈夫、ということであった。ほんとかな~~;;
事実、一匹布団の下に潜り込んだのを見てるし、布団に入ったら天井にひっついているのを真上に見たし・・。
ま、疲れていたのが幸いしたのか、(もしかしたら一度くらい顔の上に落ちたかもしれないが)ぐっすり寝られた。
朝、起きたら明るい光の中に一匹発見。
カメムシにはガムテープ!よく憶えておこう!
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