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回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

千手が浜から湯ノ湖、そして沼田 ②

2018-06-04 14:30:47 | 奥日光
6月3日(日)ピーカンの晴れ

昨晩熟睡したせいか5時に目覚める。
窓外の木々に朝日が当たるのが眩しく清々しい。

さっそく散歩に湖岸へ。
ウグイスが発声練習を始めている。練習だから最初はもっとへたくそなはずだけど、ここのウグイスは初めから最高の美声で、けけけけけケキョケキョホーホケキョ♪と啼いている。
そう云えば昨日の小田代ではカッコウが合唱していた。
一羽はアルトみたいなたっぷりした声で、あとからソプラノが追いかけてきたり・・・。

木道を歩いていくと朝日が森の間から・・。



小さな赤い花は、ドウダンツツジの仲間かな。たーくさん咲いている。



立ち去るのが惜しくて長いこと眺めていました。



朝食をとってから湯ノ湖一周。
周囲距離はおよそ4km足らずですが、西側はけっこうスリリングな山道もあり。
ろくさんが膝を傷めた中禅寺湖一周を思い出す~。あちらは大岩がゴロゴロでかなり厳しかったけど、それに比べればラクチンではあります。

つい先週くらいまで咲き誇っていたかと思えるトウゴクミツバツツジの花びらが地面に散っていたり、ここだけに生育するアズマシャクナゲのやさしいピンクの花の咲き残りも見ることができた。




ちょうど湖の中央あたり、木橋を渡ると真っ白い花が咲くズミの木が一本。
水と光と木々の夢のような世界が広がる。
水面は、最後の穏やかさを愛おしむようにゆるやかに流れ、心地よい風の織りなすさざなみに陽の光が煌めいている。




そして、その穏やかさは一転、濠となだれ落ちる滝となる。湯滝である。



この静と動のギャップ。両方いいなあ。うん、両方いい。


さて、湖畔一周の後半は、湖に突きだしている兎島を周回する。サラサドウダンのトンネルが随所にある。



真っ青な空の下、緑に染まる湖の中に釣り人がちらほら。



湯ノ湖を堪能しあとはいつものコースで金精峠を越えて群馬側に出て沼田まで。

国道沿いの尾瀬市場で地元の野菜をたくさん買い込み、小腹も空いたのでこんな看板に惹かれて賞味☆



黒板に書かれた野草から5種類好きなものを選んで目の前で揚げてもらいます。
ネマガリタケ、山ウド、アザミ、クワ、山ブドウの5種にしました。



美味しかった!山ブドウのの葉の茎はちゃんと甘酸っぱい香り☆
ネマガリタケは、春先かと思っていたので揚げてるおじさんに聞いたら「このあたりは今が春で、旬なんですよ」と教えてくれました。

そのあとは昔を懐かしんでバイパスを使わず山道を走って白沢に出て、インターに乗って帰宅。帰りは渋滞もなくスイスイ♪
時間があるので6月2日(昨日)に新しく開通したばかりの外環を走ってみました。


自然の破壊の元凶みたいな道路建設。でもできてしまうととても便利。困ったものです。

今回は最高の時季の奥日光でした。

千手が浜から湯ノ湖、そして沼田 ①

2018-06-04 13:37:00 | 奥日光
6月2日(土)~3日(日)と一泊で奥日光へ。


6月2日(曇りのち晴れ)

初日はクリンソウを見て小田代を歩き湯ノ湖一周をしようという盛り沢山な計画だったので朝6時に出発。
ところが、2度も東北道の事故渋滞にぶつかって、赤沼駐車場に着いたのが11時すぎてしまった。

「バスが出ますよ~~!」と係員さんの声に大慌てで走り込み、ぎゅうぎゅうづめの低公害バスにどうにか間に合う。

赤沼から千手が浜までは車での通行は許可されていない。
交通機関はこの低公害指定バスだけである。
しかし、こんなにこのバスが混んでいるのは初めて@。
クリンソウも6分咲きで今週末がまたとない晴天となれば、訪れる人の多いのも無理はないか。

わたしたちが、千手が浜でクリンソウに初めて出会ったのはもう7,8年も前のことか。
偶然に見つけたその花の可憐さに、その後何度が訪れたが、なかなか見頃とお天気が両立するのは難しかった。

千手が浜に着くと、さっそく山ツツジのお出迎え。


もう時期は過ぎたかと思っていたけれど間に合った。
こういう山の花って、傾斜地の、人間にとっては一番きつい場所に咲いている。



クリンソウ群生地


クリンソウはきれいに咲いていました。
ピンクや赤や真っ白や朱色や、水の流れにその姿が映ってほんとに美しい。








気持ちいい~~♪


(今回はブログ用にアップするためのデジカメをろくさんに持ってもらって適当にうつしてもらい、わたしはFACEBOOK用にIPAD専門に写しました。
なんだか被写体の好みが違うようで後で見て少々びっくり;;。)

千手が浜の帰りは小田代が原を一周し、そこから戦場が原の縁を歩いて赤沼へ。



いったい何色の緑系の色鉛筆や絵の具やクレヨンを使っているのだろうと思うほど、豊かでみずみずしい、白緑、黄緑、浅木色、緑青、濃い緑・・・・!
ミズナラ、シラカバ、ズミ、ハルニレ、・・・足元の小さなタチツボスミレ、ヤマエンゴサク、ツマトリソウ、独特の花の形のミヤマウグイスカズラ・・・!
(花はIpadなのでここにアップできないのが残念><,)



途中で林間学校の小学生たちに出会ったりして赤沼駐車場に着き、湯ノ湖畔へ。
前回来た時とは、打って変わって山々はすっかり緑になっている。前回訪れたのは4月だった

一度荷物を宿に置いて、歩いて10分ほどの温泉寺へ。
ここは湯元の御䵷船の泉源の直ぐ近く。
お寺には温泉があり、この日は本堂で静かに写経が行われていました。

泉源、有名な温泉の地獄のようなボコンボコンと煮えたぎっている感じでなくポコポコと小さく吹き出している感じ。
でも硫黄の匂いは一級品!
宿で温泉に入って出てからも、しばらく匂いがとれない。

そんなこんなでまちがいなく名物、湯葉を使った美味しいお料理をいただいてコテッと爆睡しました(^^)





奥日光・浅い春のスタート

2018-04-02 09:48:55 | 奥日光
4月1日(日)晴れ・ときどき花曇り


中禅寺湖の水に呼ばれたような気がして出かけてみました(^^)。


この日は湖の遊び釣り解禁日で釣り人がちらほらと繰り出していましたし、
イタリア~イギリス大使館の元別荘も春の開業初日。


その他の施設も今日から始まるところが多いのですが、お土産屋や食堂などはまだ準備中のところが多かったです。
まだまだ春の入り口なのですね。

もう何度も来ているけれど、こんなに空いているのは初めて。

イタリア大使館元別荘の内部ではコーヒーを頼みましたが、まだポーションミルクが届いていないということでした。


雪がまだ残る山々は、陽の光に映えて美しく輝き、まだ固いけれど少しづつ新芽の吹き出した木々はとても清々しい。
フィトンチッドを溢れさせ、その間を散策すると自然の清々しさを体いっぱい心いっぱい吸い込むことができます。

何度も深呼吸しながら歩きました。

さらに奥の湯元まで行くと、もっと人もまばら。

湯ノ湖を一周する木道には雪がまだ積もっていて通行できず。


引き返します。


ここは中禅寺湖ブルー(と勝手に名付けている)と違って、硫黄が湖底から湧き出しているせいか黄色がかった緑色。


それでも、山々の眺めと湖が素晴らしいハーモニー。奥にまだ真っ白な山容を見せているのは白根山かなあ。


まったり気分です☆。


白樺の向こうにはパイプの煙のような?印のような雲。


中禅寺湖入口のレイクサイドホテルがリッツカールトンに変わるとかで敷地がだだっ広い原っぱのようになっていました。
昔はこんな様子だったかと思わせるような景色。
しかし、うーん、奥日光とリッツはあまり合わないような気がするなあ。

とにかくリフレッシュした一日でした(^^)v

滝尾神社から奥日光

2017-09-04 16:04:20 | 奥日光

9月のさわやかな日曜日。

日光へ。はじめての滝尾神社です。

神橋から東照宮への道は、車もひとも激混みで、それゆえいつもは奥日光まで一気に上ってしまうのですが、

今回は東照宮の脇道から、喧騒とは別世界のようにかけ離れた石畳の道を歩きます。

不思議ですね。人がすっといなくなるのです。

石畳と並行して車の通れる細い道もあるのですが、ここは歩くに限る。

歩く、というのは足腰にいいばかりでなく、五感をとぎすまして見たり、聴いたり、触れたり、感じたりすること、

立ち止まりたいところで立ち止まれること。どんな小さな道でも入って行けること。

苔むした静かな石畳の道はひんやりして、ふと、見れば、そこここに小さな水が流れ、絶えずせせらぎや鳥の声と道連れ。

子鹿も出てきました。

東海道や、中仙道の街道歩きを思い出します。

むき出しの石仏群や、

日光を開山した勝道上人、菅原道真公、弘法大師、などの所縁の史跡も道案内のように続いています。

 

生き生きとした緑のエネルギーもいただいてきました。

こういうところをパワースポットというのかしら?

この記事を見た方も絶対に歩いてくださいね(^^)

最後の階段を上りきると拝殿が見える。

神社にはこの拝殿と本堂、鳥居と三本杉しかない。

社務所も、お守り売り場も何にもない、存在を感じるのは地霊だけ。

 

二荒山神社が男体山ならば、ここは女峰山が祀神。木々がうっそうとしていなければ鳥居の奥に女峰山の全貌が眺められるそうです。

今回は東照宮の駐車場に車を置いてから歩きましたが、駅から歩いて裏道を通り、ハイキングコースをたどるのもおもしろいかも。

 帰りは舗装された道を引き返します。これは女峰山かな。

小さな貯水池も点在し、とにかく水が豊富で透明で美しい。

堪能した後は、いつものコース!いろは坂を上って中禅寺湖畔へ。

湖畔のお蕎麦屋さん「かつら」で湯葉と蕎麦でお昼。

湯葉はすっかりお馴染みなのだけど、かなり美味しかった☆

 

 お昼を過ぎて少し雲が出てきたので、中禅寺でちょうど開帳していた「吉祥天」を拝んできました。

800年ぶりの秘仏だそうですが、小さいし(約60センチメートル)顔かたちがあまりよくわからなかった・・。

金運と幸せと美をつかさどるありがたき天女さまの御手からは、黄色と白の2本の紐が伸びて参拝者の前にぶら下がっています。

それをなでなでするとご利益があるということで、しっかりなでなでしてきました。

ここのご本尊は立木観音、カツラの木の根元からそのまま刀で彫った観音様。いつもはこっちの方に5本のご利益の紐がぶらさがっている。

参拝後に、近年中にもう閉店するという日光彫のお店でお盆を買いました。

栃木県の名前の由来でもあるトチの木で作られたもので、今はカツラの木に取って代わられトチノキはほとんど使われていないそう。

カツラの木も、落葉の時季はバニラのようないい香りがして好きなのですが、県名の木が少なくなるのはさびしいですね。

帰途は金精峠から沼田を抜け、関越~高崎から北関東道~岩舟から東北道に乗って帰りました。渋滞なしでラッキー!

変化に富んでとてもいい旅だった☆

 


千手が浜・戦場ヶ原へ

2017-05-23 20:16:51 | 奥日光

5月21日(日)

混声の定演が終わった翌日、奥日光へ。

ここはわたしにとってのパワースポット。

みずうみの上を渡ってくる風や、

 

都会よりひと月ほど遅れてやってくる木々の芽吹きが、

穏やかながら新しい力を与えてくれます。

 

 いろは坂入口までは真夏のような暑さでしたが、さすがにこのあたりは長袖でもちょうどよい気持ちの良い陽射しでした。