回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

中仙道を歩く⑰須原~野尻~(十二兼から柿其温泉)

2015-11-03 11:12:14 | 中仙道(中山道)

今回は木曽路のフィナーレを飾るのにふさわしく、土地の人々との触れ合いも満喫!ちょっとしたウォーキングハイにかかりました。

10月31日(土)晴れ

新宿発8:00発ちょうど♪の「スーパーあずさ」で塩尻まで。これが塩尻駅を使う最後。

ここから20分待ちで中央線各停中津川行に乗り換える。

車窓からの風景。前回から約一ヶ月、あのとき大雨だった権兵衛峠あたりの紅葉は盛りを迎えつつありました。

12時15分。須原に到着。

前回歩き終わった時より人がいるのはこのお天気のせいか?

あとから大桑の駅で一緒になった名古屋からいらしたおじさんに聞くと、何でも休日はウオーキング号とかいうのが走っていて

列車が何便か増発されるらしい。

須原は思っていたよりずっと大きな由緒ある宿場。

街道のあちこちにある水船のそばに嬉しい歓迎ナツメ☆

 

名勝「定勝寺」の紅葉もあと1週間もすれば見頃かと。

土地の民謡「ばねそ」の案内板を通り過ぎ

須原を出て伊那川橋を渡る。ここからの眺めも素晴らしい。

今日はなぜか子供たちに多く出くわす。

時折り男の子が川で魚獲りをしていたり、女の子のグループが楽しそうに前を通り過ぎたり・・。

桃源郷のような、のどかな集落が続く。

家々の前を流れる小さな流れも、摘まれた花が浸かっている小さな池も、どこを見ても水がきれいだ。

畠の中のひっそりした寺、天長院を過ぎると右に大桑の駅。

さらに歩いて行くと国道にぶつかり道の駅。

けっこう車で観光に来ている人々で賑わっている。

リュックで首タオルの自分たちの恰好がなにげにおもしろい。

ひょこっと細い旧道から大都会に出てきた山猿のような気がして車の人々と違和感あり。

14時少し前になっていたのでここでお昼にする。

わたしは山菜蕎麦、ろくさんはざる蕎麦。ざる蕎麦に軍配!!

道の駅を出て再び国道を渡り、旧道へ入る。

振り返ると素晴らしい木曽駒の峰々・・。

ここからはしばらく鉄道と一緒。

線路が付かず離れずあることも歩いていてとても楽しい。

ずっとずっと敷かれた線路の後先を見ていると、自然と人間の力の融合のようなものを感じる。

もちろん道もそうだ。問題はどこまでやるかだね。リニアモーターカーが必ずしも必要かどうかはわからない。

新幹線ができたときに驚嘆したわたしたちがごくごく普通にそれらを利用している。すべては後の世にどう感じるか?

 国道の左側に熊野神社をみて道はやがて野尻宿。

枡形が特徴のこの宿はひっそりと静か。

ガードを越え一里塚を過ぎ、阿寺(あでら)の手前でダムにせき止められた木曽川の湖・・急流の束の間の休息を眺めながら歩く。

また国道に出る。

もう南木曽である。

国道から離れてしばらくいくと、だあれもいない十二兼(じゅうにかね)の駅。16時ちょうどに着く。

さて、本日の宿の柿其(かきぞれ)の民宿のおじさんが、この十二兼駅まで来る前迎えに来てくれていた。

野尻の宿から電話をして確認してある。

 ここから車で山の上へ奥へ・・・。こんなに奥とは思っていなかったので車でのお迎えはほんとにありがたい。

10分ほどで渓谷の宿【いちかわ】に着く。

ここ柿其渓谷の名所は何と云ってもトルマリン色の素晴らしい青碧色を醸し出す渓谷の流れと牛ヶ滝。

宿から往復30分くらいなので荷物を置くや否やさっそく見物に行く。

の木曽の桟とはかの如くか?と思うほど、岩場に付けられた急峻な階段(もちろん、街道時代はこんな立派な階段は無かったと思うけれど^^)

揺れる恋路の吊り橋は5人以上で渡るのは禁止。

 

 

 

牛ヶ滝。見ごたえあり。

 

再び宿に着いたのは17時近く。

木曽路では珍しい温泉である☆無味無臭で気持ちいい~~~♨

夕食は、同じ泊り客の三重県からのバイク&車ツアーのおじさんたちとおしゃべりしながら賑やかに食事。

地産の手作りの料理に舌鼓を打ちました☆

 

本日の歩行距離:約12㎞(滝までの往復は含まず)

京都まであと約214㎞。


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