回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

甲州街道を歩く⑥ 鳥沢~猿橋~駒橋~大月

2018-10-30 14:12:21 | 甲州街道
10月29日(月)晴れ

昨日の歩きから帰宅して、地図や時刻表など調べていたら、どうも特急の停まる大月まで行ってしまった方がその先が楽そうな気がしてきました。
ちょうど、ろくさんもお休みをとっていたので、それなら!と車で鳥沢まで走って、その先大月まで歩き、電車で2つ戻って鳥沢から帰ってくるという奇抜?なアイデアを実行(^^)!
ちょうどお天気も上々過ぎるくらい。

足の筋肉痛もなし。
今朝はおにぎりを作ってから8時に出発。昨日、さんざん越えた中央高速を飛ばし鳥沢に到着。
またまた鳥沢の駅です(^^)

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しかし、駅近辺にはコインパークが全くない。
駅前の和菓子屋さんの店員さんが、上野原役場の支所に聞いたら駐車場に止めさせてくれるかも?と
教えてくれたので、尋ねてみると3時間くらいならいいですよ、と親切にも許可をくださった。ひと安心。
10時少し過ぎから歩きにかかる。

鳥沢は下鳥沢~上鳥沢と合宿。
甲州街道は、中山道と同じように山が多いせいか宿場と宿場の間が短い。ほとんどが一里(4㎞)だが2㎞に満たない区間も多い。
東海道は箱根と鈴鹿以外はほとんど平らなので宿場間が10㎞越えるのはざらであった。

宮谷橋。


今回は国道歩きが多い。
さらに平日なのでトラックが爆風を撒き散らして走りすぎてゆく。
こういうところは街道から逸れても、静かな細道を歩いたりする。
旧道に入り込んでわかりにくい枝道で、まるで見ていたように近くのお姉さんが駆けつけてくれて正しい道を指図してくれたのはありがたかった。


甲州の名所、猿橋に着く。

来週あたり来れば桂川渓谷の紅葉がうつくしく木の橋の周りを縁取ることだろう。


芭蕉の句碑もあるがよく読めない・・。
街道時代からある大黒屋さん(むかしは旅籠、今は料理屋)の前になぜか国定忠治。


猿橋を過ぎてすぐに国道に出て猿橋の宿。
ここから駒橋~大月まではちょこちょこと国道と旧道が交差している。
迷いそうなところで、必ず見ていたように助け船が入るのはどうしてだろう?
猿橋に着く前に、民家の庭を入って超斜面の国道への近道を教えてくれたおばさん、
山梨中央自動車の前の急階段を下る旧道への入り口を教えてくれた役人風のおじさんたち。
こんな階段道、案内がなければ絶対見過ごすところだった。

昨日の藤野から鳥沢まではけっこう標識がきちんとあって楽だったが、本日の道程には全くなくなってしまったので土地の人々のこうした道案内は本当にありがたい。みなさんの顔が道祖神にみえたりする(^^)
駒橋宿に入り旧道はのどかな里の風景が続く。


踏切を渡ると


やがて巨大な岩をズドンと置いたみたいな岩殿山が見え始め、


大月に到着。
人がわらわらと多くなってくる。

大月は昔何度か来たけれど、とても久しぶりで駅そのものや駅前広場が立派になったのに驚く。
ちょうど12時。
作ってきたおにぎりを広げて食べようとしたら12時29分発の電車が来るとアナウンス。
焦るのはいやなので一つだけ食べて乗り込み、鳥沢に戻ってだあれもいない待合所でしっかりとお昼。
昨日と全く同じおにぎりとゆで卵である。

街道歩きは、距離を稼ぎたいので昼食は、店があれば蕎麦屋だが、旧道は食べるところは皆無、コンビニもないのでおにぎりを作ってくるか大きな駅で昼食を仕入れてくるのが賢明。
車をちょうど3時間で取りに行けたのもラッキーであった。

時間があるのでここから車で昨日歩いたアップダウンをトレースしようと試みたが、あの穏やかな桃源郷のような野田尻や鶴川の宿にはなぜか
入ることができなかった。
ほんとうにあれは真昼の夢だったような気さえする。
歩くって素晴らしいです。
あちこちでシュウメイギクが盛りでした。


本日の歩行距離:約8㎞
下諏訪まであと約100㎞。
次回は黒野田(笹子駅)までを予定。>

8 コメント

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Unknown (B)
2018-10-30 19:59:09
お弁当のおにぎり、前日はコンビニね。 この日は手作りね。

まぁでもこの日はおかしな道と、土地の人との触れ合いでよしよし。
Bさんへ (やまびこ)
2018-10-31 18:19:14
前日のコンビニおにぎりとゆで卵があまりに美味しかったので、具も同じ鮭にして持って行ったのです。でもコンビニにぎりのが美味しいと感じたのは、山々を正面に眺めながら、空気のいい神社の石段で食べたからだと思う。
人々との触れ合いはほんとに不思議で階段道を教えてくれたおじさんたちに、また大月駅の手前で再会してしまったのでした、もちろん街道歩きの人たちじゃないのにね(^);
Unknown (B)
2018-11-01 22:18:32
いやいや、どうしてどうして、手作りのおにぎりの方がとても美味しそうに見えますよ。
で、実際はコンビニの方が美味しいんでしょうね。
ご飯の中にも旨味成分が沢山入ってるから当たり前なんだろうけど。
しかし、どうなんだろう。
今じゃ手に入らないだろうが経木に包んだり、編み駕篭の中に入れたりでラップに包まなかったりしたら。 もっと不味くなるのかね。
Bさんへ (やまびこ)
2018-11-02 17:20:12
どんな味だったんだろうなあ。昔のおにぎり、今と比べれば、少なくともお米だって全然違うし・・・。わたしの小学校くらいまでは、コシヒカリなんてなかったし、お米をとごうとするとコクゾウムシがいたり、石が入っていてガチッと歯に当たったりしたものよね。海苔にもラップに包まなかったら、さぞガチガチのカラカラだったでしょうね。
当時はおにぎりはありえないな。
たぶん糒(干し飯)を携帯して水に戻して食べていたのだと思われる。
Unknown (kincyan)
2018-11-04 05:30:02
このあたりは、時々、車に乗せてもらい通ります。しかし歩く人は、ほとんどいないのでしょうね。特に平日は。地味な道ですが、地元の人が助けてくれて良かった。まだまだ、日本人も捨てたものではありません。
kincyanへ (やまびこ)
2018-11-04 10:11:15
そう、大きな車道を除いては、街道歩きは景色も人も「日本もまだまだ捨てたものではない」という印象を与えてくれます。
都会のように人間がたくさん集まると、関係ががギクシャクしてお互い無関心になるのはくるのはなぜなんでしょうね。
お元気ですか? (やん姫)
2019-04-30 11:54:05
こんにちは!
しばらく、更新がされていないようですが、お元気でしょうか?

やん姫の杞憂でありますように・・・。
やん姫さんへ (やまびこ)
2019-04-30 19:52:26
おひさしぶりです!とても元気ですよ(^^)v
よく憶えていてくださいました。嬉しいです。
ちょうど一昨日の日曜日に、この日記の続きを歩いてきました。
練習が週末に集中し、なかなか街道歩きが進まず、ようやく新しい記録を書くことができます。明日辺りになると思いますが、待っていてくださいね

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