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日本の職人展

2018-04-12 09:29:35 | 日記
作品展示も観て楽しめるが、作品の工程を見たかった
 
 所沢西武7階で「日本の職人展」が開かれている、伝統的工芸品や装飾品 手芸品等が陳列されているが、それを作る工程は何も見られない。
 例えば刃物であればその研ぎ、箪笥の飾り物ならその彫金 筆なら馬 羊 貂等の穂先の作り方 印伝の皮に繊細な模様を書き込む、そんな技術の一端を披露するには、大きなスペースはいらない、それがなくて製品だけ陳列され、それを見るだけでは、小生 興味は半減する。
 その製品が完成する迄の工程に興味が有る、その一端を見る事で、想像が広がり、技術者の説明を聞いて成程と知識になる。
 
各種変形の筆 絵具を使い、手先を器用に動かし、文様を描いてゆく、よく竜を描く人を見たが、こんな繊細な絵を書く人は初めてだ
 
面白い縁起絵画か
 
粋写と言うらしい、下地は焼き物だかプラスチックだか分らないが、見事な絵を転写している
 

鼈甲を細工して「般若心経」を刻み上げた、大変手の込んだ繊細さを求めれれるだろう、素晴らしい作品。
どうしても天井の照明が入ってしまう、残念だが避けられない、何方か映り込み防止を教えてください,   価額は下に展示されている高額だ

鼈甲細工の人形、写真より現物は艶もあり見事
 
三味線の工程が展示されているが、何の説明もなく詰まらん展示
 
山梨の特産品「印伝」皮に繊細な模様が鮮やかで、その技術は高く評価されている、どの様にして描くのか、その工程の一端でも見られたら良いのだが、売り物ならもう少し丁寧に陳列したらと思う
 
自然木を削りだした万年筆、南天の木を削りだした軸、我が家にも南天が有るが、万年筆の軸に削り出せるには20年も掛かる、万年筆の軸を加工する旋盤の小さい様な機械、スペースは取らない、実演で削りを見せてくれたらもっと興味が湧いたのに
 
厚さ3cm程の木を3枚寄木、加工技術が進み奇麗な食卓、これが銘木の厚さ5cmもある一枚板なら、数十万円するだろう、真ん中に置かれた値札が面白かった、奥にある紫檀の一枚板のサイドテーブルは良い物だ
 
上記テーブルの値札、23,2200円 エッこれなにと思いますよね、係りの女性を呼んでこれ変だよと言ったところ、値札を見て何がですかとムッとした返事、よく見て御覧何か変だよと言った、暫くして気が付いた、直ぐPCで書き直して展示した方が良いよと言って立ち去った
 
角々の金具、引き出しの彫金、仙台箪笥に似ている、だが何だか重厚さがない、でも仙台箪笥なのかな?何の説明も書いてない
 
仙台に赴任して居た時、地元の人の家を訪ねると、仙台箪笥が置かれている家が多い、外廻は欅の固い木で囲み、中は桐で火と水に強い構造で、とても重みを感じる箪笥だった
 
船箪笥と言うのが有る、昔日本海で活躍した北前船、一航海で莫大な利益を上げ、全財産を船箪笥に格納した、一旦緩急 時化(しけ)で遭難した時も、頑丈な船箪笥は海に浮かび、後で引き揚げ財産を確保した、その為造りは非常に堅牢で海に浮かぶように出来ていた、この船箪笥は北前船に限らず、他の航海の船にも活用された
 
展示場に毛筆専門店が有った、昔写経を遣ったが、闇雲に値段が高ければ書き易く、長持ちすると思い、3000円から4000円の貂の毛を使った筆を数本買い、写経をしていた。
今回専門店の人に聞いたら、矢張り写経に適した筆が有った、穂先は貂が良い、穂先が長く墨含みが良く持つところが少し太めが書き易いと言う、または穂先は短いが墨含みが良く、穂先がしっかりしている筆が良いと教えてくれた
 
或る書家の作品が展示されていた、この書体と文面を見て、アレ誰かに似ていると思った、考えてみたら「相田 みつお」だった
 
H27年に銀座で開かれた「相田 みつお」展へ行った時に写した写真の一部、上記の作者と、書体 文面ちょっと似ているような気がした
 

奥さんが藍染のストールを試着、説明する染め物師、優しく見守るご主人、
20年程前九州を旅行した時、藍染工房でハンカチを染めた、今でも色褪せず使用している

 
 
 
 
 
 

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