老いて楽しく

余生を楽しむ

年寄りはお金持ち

2017-11-29 13:49:38 | 日記
 やっぱりなじんだ家がいいか

 我が家から徒歩10分足らずの所に老人ホームが建設された、12月に入居開始と言う事で、まだ予約されていない空室の内覧会案内広告が入った、どんな住まいが提供されるのか、その費用はどのくらいか知りたくて案内会に参加した、アット言う間に30人超見学者が集まる、皆さん凡そ70歳上くらいの年齢の人達、皆さん大いに関心が有りそう、係員の説明を聞く、全居室50部屋以上あり既に17室が契約済み、5室が商談中と言う。

 誰も一番に知りたい事は入居一時金 毎月の経費だろう、その説明があり、居室へ案内される、1LDK 39,47m2 一時金¥2,120万円  2LDK 60,85m2 一時金¥3,690万円、各部屋コンパクトで機能的に作られている、各居室のリビングは床暖房が施されてる、風呂場 洗面所 トイレ洗濯機置き場少し手狭の感じだが、うまく配置されている、1DK は独身用か、2LDKなら老夫婦の余後を過ごすにはいいかもしれない。

 仮に2LDKで試算すると、契約時支払い一時金 ¥3,690万円は振り込むと同時に15%が会社の収入、残金が10年分の家賃になる、因みに計算すると、

3690万円-5,535,000=31,325,000÷120=261,041円

           毎月の家賃  ¥261,041円
             管理費  ¥151,200円
           食費2人分  ¥123,060円

電気 水道 新聞  テレビ ネット代 仮に¥20,000として¥555,301円
 毎月の経費が上記の通りかかる、我が家ではとても払い切れない額だ、だが家賃は一時金で振り込んであるから、毎月の支払額は294,260円になる。それにしても此のハウスへどんどん申し込む人がいる、皆さんお金持ちだ。


 仮にこの老人ホームに転居となると、収納場所が狭く、現在タンス3棹、本箱1棹、整理タンス1棹、台所の大型食器戸棚2棹、玄関の大きい下駄箱、応接間のサイドボード、応接セット、座卓、間口1間奥行き半間天袋付き押入れが4間あり、各押入れが満杯、車庫兼物置には古い本箱に、工具、テープ、補修用具があり、居間の茶箪笥くらいは持って行けるとしても、90%は廃棄するようだ、業者に頼めば数10万円掛かるだろう、そして引っ越し費用、業者に頼めば全て遣ってくれても、この年になると引越しはきつい。

 マンションを購入すれば、自分の居室は所有権が有り、自分の財産だが、老人ホームは一時金数千万円払っても、それは家賃になるから、所有権はどこにも存在しない、一時金が10年分の家賃になるが、10年後もホームに住み続ける事は出来る。
 もし何かの都合で、入居後仮に5年後にホームを退去しなければならなくなった時は、家賃残5年分は全額帰ってくるが、部屋の汚れを入居時の様に補修しなければならず、その費用はどのくらい掛かるか、残額返金はあまり多くは期待できないかもしれない。 

 
入居時費用と毎月の経費
 
一番広い居室、収納場所少なく、家具もあまり置けない
 
食堂 365日毎食レストランで食事をしている様で、常に他人の目があり、会話も入ってくるだろう、家族で静かに食事を楽しむとはいかない。
メニューは事前に表示され、好みでなければキャンセルできる、
 
談話室 親類 知人 友人等が訪れた時ここで歓談する
 
大浴場 ここを利用すれば管理費に含まれる、だが居室の風呂を利用すれば、給湯代が掛かる
 
流し場も広い
 

収納場所が少ない、この他もう一か所あり

 
トイレ 風呂場 洗面所 洗濯機置き場コンパクトに収められている
 
毎月の食費を節約するには、自室のキッチンを利用して炊事する.
 小さなシンクにIHのヒーター、調理台も水切り台もない、流しの脇に冷蔵庫を置けば一杯、炊飯器 電子レンジ オーブントースターは別途何か台を置かなければならない、毎日の食事となれば、冷蔵庫を使わない食品も多く、調理小物なども増えてくる、毎食事を作るのは無理かな、寛ぎの間に台所用品が並んでいたら、ちょっと艶消しだ。
 
ベットでなくても布団でもいい、布団なら日中片付けられる、
 
各居室から一歩廊下へ出ればそこは公共の場所、50数室の住民全てと仲良くなり、笑顔で挨拶できればいいが、人間感情の動物、気が合わない、虫が好かないと思う人もいるだろう。
 戸建て住宅で家が離れていれば良いが、 一つ屋根の下に住んでいると、廊下、食堂 ラウンジ、風呂場何処で顔を合わせるかわからない、それもチョット気が重い。
 見学に行って色々な事が分かった。
庭の花木を楽しみ、ゆとりある各部屋でお互い好きなことを遣り、堀炬燵の部屋でお茶を飲み、食事をして、夜は2台のテレビで好きなチャンネルを見る、互いにあまり干渉しない、こんな生活が老人ホームに移ったらがらりと変わる、狭い居室で四六時中顔を突き合わせて居ると、鬱陶しく感じる時もあるだろう、年を取ると新しい環境に中々なじめない、長年やってきた生活様式が一番いいのだろう。