昨年9月21日(平成」11年)台風15号が東海地方を襲いました。被害は太平洋沿岸から静岡県にかけて多く、当地は被害も軽微で、午後には晴れ間も出て『台風一過の木曽川』と題して投稿しております。「ほんのちょっと木曽川の水の出」を見に行って、結果は木曽川に挟まれた岐阜県各務原市川島町を一回り散策した時に、各務原大橋の建設が始まっていることを意識しました。
下図の写真は、昨年投稿した時に使用した写真です。川島町は木曽川に挟まれた大きな中洲なっており、東西に長さ5.5キロ、最大巾1.2キロ、戸約3.000戸、人口約10,000の町で鉄橋又は近代的な橋によって繋がれます。
①平成川島橋(371M)~②川島大橋(344M)~③建設中の各務原大橋(594M)~④おもいやり橋
(280M)~⑤河田橋(260M)~⑥渡橋(258M)
距離が時間的に短い事もあり写真を撮りに行くようになり、工事が進捗するにつけ構造に興味や関心を持つようになりました。清水・前田建設工事共同企業体事務所に連絡してみると、親切に説明を受けることが出来て、素人なりに理解できた思いです。
各務原大橋は、P&Z工法によって建設されております。P&Z工法とは、西ドイツの 社が開発したプレストレストコンクリート橋の架設工法で、橋梁上部工上に設けた移動式架設桁から型枠装置を懸垂し、橋脚の両側に上部工を順次張出し分割施工する工法です。
本工法は、資材・機材の運搬や労務の移動を、架設が終わった橋と移動架設桁を使って行えるおおきな利点があります。
橋台2基・橋脚9基で橋脚間隔は60Mで、全長は594Mです。
この工事は、移動仮設桁による張出し仮設工法(黄色部)移動作業車による張出仮設工法(青色部)固定支保による仮設工法(ピンク部)によって行われています。
固定支保による仮設工法(ピンク部)現場 移動作業車による張出仮設工法(青色部)現場
移動仮設桁による張出し架設工法(黄色部)2つの張り出し用型枠装置と柱頭部用型枠装置を架設桁から懸垂し、3ケ所同時に施工できる利点があります。この区間の施工期間は約2ケ月とのことです。
移動架設桁全容です。 橋脚柱頭部の断面です。端桁の中は空洞で2つの部屋
に分かれています。
この橋は、普通のコンクリートと違い、倍近い圧縮力を与えたコンクリートを使い、橋全体をスリム化していますが、強度を保つため橋の内ケーブル(フインバック内)外ケーブル(空洞内)に多数のPC鋼材ケーブルが張られていいるのが特徴です。
橋桁の内部は箱状で、2つの部屋に分かれています。 橋桁には多数のケーブルが埋め込まれています
黒いパイプの中にはケーブルが入っており橋桁を支え 写真は、このケーブルをジャッキによって緊張し
ています。 ています。
今迄に撮った写真をフォトチャンネルにまとめてみました。各務原大橋は来年4月には(25年3月25日)完成のようですが、うつくしい写真を撮って追加したいと思っています。 映像を大きくして見てください
各務原大橋
勉強になりました。