私は、公益社団法人日本吟道学院認可修神会所属の指方順龍といいます。
私の段位は十段(最高位は総伝)で師範格(最高位は範師格)です。
修神会では毎月1回師範会が開催されています。
昨年の平成30年12月では、第1巻と第4巻から、最も自分で好きな詞を吟じること、
がテーマでした。20数名の師範が最初に吟題を登録しましたが、同じ吟題はありませんでした。
私は「一葉日記抄 樋口一葉」を吟じました。
この吟で昨年一年の詩吟も終り、更にまた新年の詩吟が始まりました。
詩文
一葉日記抄 樋口一葉
長いたつきに いたわるかいもあらし吹く
一葉の桐のはかなくも 散らせ給いて今ははや
只かしのみのひとりなる 思うに甲斐なきまずしきに
洗いざらしの針目衣 むねよりかくる前だれに
紅白粉という年を 絶えぬ思いの結び髪
朝な夕なに手にはとる 其のくしのはを入れもせず
二八の春をいたずらに すぐさするかとさまざまに
思いきたればいとどしく なやむ思いに暮れ近き
かねの響もしらぬなるべし
では3分間の独吟をお聴き下さい
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