20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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『O型 自分の説明書』(jamais jamais 文芸社)         

2008年09月03日 | Weblog
  お買い物にいった近所のスーパーの3階にある本屋さんで立ち読みをしていて買ってしまった本です。
 ご存じ、ただいまベストセラーばく進中の本です。

 しばらく前に『B型 自分の説明書』という本が本屋さんに平積みされていて、ずっと週刊ベストセラーの一位をとっていたのは知っていました。
 けれど本を手に取る気もなく、いつも素通りしていました。
 それをなぜ、買ってしまったか・・・。
 まずはそのことから、お話しなければなりません。
 
 まずベストセラーになった『B型 自分の説明書』は最初、500部の自費出版の本だったそうです。作者である「jamais jamais」なる人物も、そういったたぐいの専門家ではなく建築設計を生業としている人らしいです。
 それが出版してじきにベストセラー。そして次々と、A型、AB型と出版され、そのどれもがベストセラーです。
 そんなマイナースタートの本がなぜ?と、その裏側を知ってしまった私は、俄然、興味を抱いてしまったのです。
「いったい、この本にはなにが書いてあるのかしら?」と。
 そんな裏事情を知ったころ、ちょうどO型の本がでました。
 リサーチのつもりで、自分の血液型である『O型 自分の説明書』を立ち読みしていくうちに、なんだかホッペのあたりがにたにたとゆるんでいくのがわかりました。声を出して笑いそうにもなりました。
 となりで立ち読みしている人の怪訝そうな視線をビミョーに感じながら。
 そんなこんなで、私はとうとうこの本を買ってしまいました。
 この本はさまざまな O型人間から取材をして、おもしろおかしくまとめた本です。ある意味、統計学的に。
 他の血液型の本は読んでいませんが、同じO型人間である私は、読んでいてまるで「自分を分析」してもらっているようでした。
 
『自分の説明書」
 実に見事な、タイトルです。
 今という時代を生きている私たちは、いつもだれかに他者という視点から自分を分析してもらいながら自己確認して前へ進んでいくという風潮が強いような気がします。
 そうでないと、「KY(空気が読めない)」といって嘲笑されそうで。
 そんなとき、この本が「自分の説明」を客観的にしてくれるのです。
 なるほど、ヒットの理由がわかるような気がしました。

 ちなみに、O型人間は、「会話の50%擬音。話のサイズは1,5倍デカイ。縁の上の力持ち。人の顔と名前は「スゴイ覚える」か「全然覚えない」の両極端。酔ったヤツの介抱係。その場にいる一人一人の色々なものを読み取る。「心」とか「考え」とか「行動」とか。おまけに余計なものまで読み取っちゃう。「思惑」とか「本音」とか。それで疲れちゃったぁぁぁぁってなる。あいづちを打つのがうまい。駆け引きは苦手」
 そして、
「自分が得意なこと、よーく知っていること、とにかく人に教えたくて教えたくて仕方がない・・・」
 
 これを書きながら、いま私は、ひどく自嘲的な笑いを浮かべています。
 
コメント (3)
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