いよいよ上映期間終了が迫り、前々から観たかった映画『プール』を見てきました。
『かもめ食堂』『めがね』に続く、小林聡美さん、もたいまさこさん出演の映画です。今回は舞台がタイで、プールのあるゲストハウスでの六日間の物語。
以下、映画のネタばれあります。
まだご覧になっていないかたは、スルーしてくださいね。
たおやかで、ゆるやかで、一緒にプールそばに座っている感じ。
タイのむわ~んとした熱気まで伝わってくるよう。
どこまでも青い青いプールの水が、ゆらゆら、ゆらゆら~。
なんだか気持ち良くなって、映画が始まってすぐに少しだけ寝てしまいました。
小林聡美さん扮する京子は、数年前に母と娘を日本において、単身タイのチェンマイ郊外にあるゲストハウスで働き始めます。
そこへ大学卒業を目前にした娘さよが、遊びに来るのです。
母が急にいなくなってさびしい思いをしていた娘。
「どうして私とおばあちゃんを置いていったの?」と母につめよるシーンがありました。
「タイに行ってみたかったから、行った」さらりと答える京子。
「そういうのは、自分勝手って言うんじゃないの?」
娘からこんな言葉を投げかけられて…。
母と娘、久しぶりに二人で囲む食卓で、二人の本音が飛び交います。
どぎまぎしながら、スクリーンに見入りました。
もたいまさこさんはそのゲストハウスのオーナー役で登場なのです。
あの独特なワンピース姿、あの立居振る舞い、彼女ならではの演技が光ります。
パンフレットを読んで分かったのですが(私が寝てる間になにかあったのかも)、彼女は余命を告げられた人生だったのですね。
そして、もうひとつ注目したのは飯島奈美さんがてがけた料理です。
娘が来る日のテーブルにはごちそうが並びました。
タイ風のちらしずしが印象的でした。
酢豚も美味しそうだったなぁ。
しかし、この娘のために作った料理を、娘が「食欲ないから…」と食べない展開…。
そうそう、母と娘のバトル現場(おおげさ!!)となったテーブルのタイの鍋も実に美味しそうでした。
最初に母が鍋からあれこれ小皿に取り分けます。
私は、この母だったら、取り分けている皿は自分のかな~と思いながら興味深く見ていました。結局、娘に取り分けてあげた皿だったのですが、その渡す瞬間がスリリングでした。数年間離れて暮らした母と娘の距離って、実にスリリングです。
離れて暮らしていても、どことなく似ているところがある母と娘。
当たり前と言えば、当たり前なのでしょうが、それがわかって妙に嬉しい気持ちになる。不思議ですねぇ。
幻想的だったのは、薄い紙でできている筒状の熱気球・コムローイの空へ立ち昇っていく風景。
そして最後の最後のシーン、ずらりと続くオレンジ色の衣装を着たお坊さんの行列後ろ姿は圧巻!長く心に残りました。
『かもめ食堂』『めがね』に続く、小林聡美さん、もたいまさこさん出演の映画です。今回は舞台がタイで、プールのあるゲストハウスでの六日間の物語。
以下、映画のネタばれあります。
まだご覧になっていないかたは、スルーしてくださいね。
たおやかで、ゆるやかで、一緒にプールそばに座っている感じ。
タイのむわ~んとした熱気まで伝わってくるよう。
どこまでも青い青いプールの水が、ゆらゆら、ゆらゆら~。
なんだか気持ち良くなって、映画が始まってすぐに少しだけ寝てしまいました。
小林聡美さん扮する京子は、数年前に母と娘を日本において、単身タイのチェンマイ郊外にあるゲストハウスで働き始めます。
そこへ大学卒業を目前にした娘さよが、遊びに来るのです。
母が急にいなくなってさびしい思いをしていた娘。
「どうして私とおばあちゃんを置いていったの?」と母につめよるシーンがありました。
「タイに行ってみたかったから、行った」さらりと答える京子。
「そういうのは、自分勝手って言うんじゃないの?」
娘からこんな言葉を投げかけられて…。
母と娘、久しぶりに二人で囲む食卓で、二人の本音が飛び交います。
どぎまぎしながら、スクリーンに見入りました。
もたいまさこさんはそのゲストハウスのオーナー役で登場なのです。
あの独特なワンピース姿、あの立居振る舞い、彼女ならではの演技が光ります。
パンフレットを読んで分かったのですが(私が寝てる間になにかあったのかも)、彼女は余命を告げられた人生だったのですね。
そして、もうひとつ注目したのは飯島奈美さんがてがけた料理です。
娘が来る日のテーブルにはごちそうが並びました。
タイ風のちらしずしが印象的でした。
酢豚も美味しそうだったなぁ。
しかし、この娘のために作った料理を、娘が「食欲ないから…」と食べない展開…。
そうそう、母と娘のバトル現場(おおげさ!!)となったテーブルのタイの鍋も実に美味しそうでした。
最初に母が鍋からあれこれ小皿に取り分けます。
私は、この母だったら、取り分けている皿は自分のかな~と思いながら興味深く見ていました。結局、娘に取り分けてあげた皿だったのですが、その渡す瞬間がスリリングでした。数年間離れて暮らした母と娘の距離って、実にスリリングです。
離れて暮らしていても、どことなく似ているところがある母と娘。
当たり前と言えば、当たり前なのでしょうが、それがわかって妙に嬉しい気持ちになる。不思議ですねぇ。
幻想的だったのは、薄い紙でできている筒状の熱気球・コムローイの空へ立ち昇っていく風景。
そして最後の最後のシーン、ずらりと続くオレンジ色の衣装を着たお坊さんの行列後ろ姿は圧巻!長く心に残りました。