太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

いともた易く変わってしまう

2020-09-09 08:29:08 | 社会観察
昨日は台風を人工的に消滅させられないかというブログを書いた。思い出すのは自然が急変した30年前のできごとである。今も釣りに出掛ける海岸だが当時は沖合に海岸と並行に波消し堤防があった。漁港を守るためであろう。その堤防に海岸の堤防を延伸して繋いでしまった。T字型の堤防である。少し離れたところには新たに沖合に向かって新堤防も1本建設した。数年の内にそれまでの漁港への航路が砂に埋もり新たに航路を浚渫することになった。10年くらい経っただろうか、漁港近くの岸壁に設置されていた波力発電装置の前は海岸線が後退してしまい発電装置は半分くらいが砂に埋まった。海岸に巨大な鋼管パイプを並べくり抜いた穴にはダンパーがあり打ち寄せる波でダンパーを開閉し、圧縮空気をつくる発電方式だった。数年で貝がびっしり付着し、多分使えなくなるだろうと思っていたがその前に砂に埋もれてしまった。広い太平洋から思えばほんの僅か海岸線の堤防をいじっただけでこの変わりようである。
 毎年のナイル川の氾濫は養分を含んだ土を運び流域に肥沃な土地を生み出した。この豊かな農耕地がエジプト文明を支えたとも言われている。しかし文明が進み治水により氾濫を防げるようになるに従い耕作地が縮小し文明が滅びる一因になったとことは皮肉である。どこまで自然を利用し、改変して良いかは悩ましいところである。ひと昔前太陽電池のポテンシャルを語るとき、山手線の内側を埋め尽くせば日本の電力は賄えるという話があった。内側に住んでいる人はどうなると揶揄もされたが今は効率も上がり小さくて済むから××人は生き残ると言うのだろうか。その後、砂漠のほんの一部に太陽電池を設置しただけで人類の電力は賄えるという試算などもあったが、やはり自然のお裾分け程度を利用するというのが無難なところだろう。地震だけがエネルギーの使い方が想像できない。単に地中のストレスを緩和するというだけのものだろうか。地震が予知できるようになったら何か思い付くかも知れない。巨大な振り子を持って行き機械エネルギーに変換する。これはこの前読んだSFか。
 いとも容易く変わってしまうのは自然だけではない。世論調査である。菅さんが次の候補に相応しいで断トツトップだったが安倍政権の継承を掲げている。なら安倍さんの辞任表明前の支持率下落は何だったのか。政策は良かったが人柄が信頼できないため菅さんなら信用できるという事の証明なのだろうか。3候補の所信演説とつづく共同記者会見を聞いた。石破さんはビジョンから個別案件まで流石に良く勉強されているという感じがした。菅さんは実務家だが演説は苦手なのだろう特に安倍さんとなにが違うというところは曖昧だった。岸田さんは紳士過ぎて人の良さだけが目立った。リーダーになる人は子供の頃から親分であり、クラスでも目立った人が多い。3人にどんな子供時代でしたかと聞いたら面白かったのだが。特に役職が約束されるわけでも無いので勝手言わせて貰うと、石破総理、菅官房長官、岸田幹事長でどうだろう。斬新で最強のチームになると思うが。ところが人事と言うのは民間でも誰もが見聞きしたように決してベストメンバーでは組まれない。誰もが何でと思うのが人事の常である。


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