政治家が不祥事を起こした場合、選んだ国民の方にも問題があるというのはよく耳にする。特に元知事のHモトさんとか脳科学者のM氏とか実業家のHモンさんが言いそうなコメントである。しかしこれは明らかに間違っている。そんな事をするとは思ってもいなかったから投票したのだ。せめて国民と言う場合は選挙区の国民と限定すべきである。投票権のない国民まで一緒くたに批判されてはかなわない。不祥事を起こした会社でも真面目に働いている人がいると言った間接擁護をする人がいる。これは不祥事そのものを希薄化することに繋がる。会社という単位でみれば不祥事を起こした会社という事実に間違いはない。そこに働く人全てが悪いと言っているのではない。論点ずらしは頭の良い人ほど巧みである。Hモト氏がよく口にする、法整備がちゃんとなされていないからこんな事件が起こるのですと。聞く方は成程と思ってしまう。ちょっと待て、今法律論を戦わしているのではないだろう。起きてしまった事件に対してもし法律があればというタラレバの話をしても真相には迫れない。恐ろしいのは聞く方も何だか成る程と腑に落ちた気になることである。今後このようなことが起こらないようにするためにはかくかくしかじかの法整備が必要ですというなら分からぬでもないが。論点ずらしが最も得意な職業は政治家だろう。民間企業にも時々いる。結構出世する。その一部は勇み足とか墓穴を掘って消えて行く。5人くらいそういう人をみてきた。
海外で開催される学会とかシンポジウムで奥さんを帯同する学者の方が時々いる。勿論奥さんに関わる費用は自腹でイベントが終わった後に一緒に観光するためだ。別に悪い事ではない。寧ろこちらは自分の事だけでも一杯いっぱいなのによく仕事の合間に奧さんの面倒までみれるなあとその余裕に感心したものだ。あるシンポジウムで有名な研究所の所長さんと一緒だった。ところがその所長さんは用事が出来て自分の出番が終わったら直ぐに帰国しなければならなくなった。自分一人でも動ける女だがもし観光でもするなら一緒に連れて行ってくれないかと言われた。招聘してくれた団体の人がバスをチャーターして1日観光の予定があったので良いですよと答えた。集合場所だけ伝えておいたらニコニコして奥さんがやってきた。バスに同乗して市内観光となったが、この奥さんがやたら陽気で喋りまくる。旦那さん(学者)の日常生活のだらしなさなど言いたい放題。子供さんがいるんでしょ誰が面倒をみているのと聞くと、勿論旦那よ、たまには大変さが分っていい機会よと。強面の学者が家では奥さんに操られているところが可笑しかった。帰国してから学者に会った時、ありがとうございました、結構煩かったでしょと言われた。いえ静かな方ですねと返しておいた。多分様子は分かっていただろうがそれからその学者さんとは妙に親しくなって長い付き合いになった。旅の恥はかき捨ては昔の話。SNSは至る所に網を張り巡らせている。特に家族は他人に曝すものではない。庇うのが相当難しい。
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