8月は市民講座がお休みである。家より会場の方が涼しくて快適なので残念だが。昨日は東京が豪雨に見舞われた。コンクリートに覆われた都会では地面に雨が浸み込む暇なく低い所に向かってあらゆる方向から水が流れ込む。車に水位センサーはついていない。川のようになった道路を走る車を見ると今そこを走らなければならない理由はあるのかと思ってしまう。アンダーパスなど通れると思って突っ込むのだろう。大して離れていないのに我が県は夕立も無かった。本当に自然は適度というものがない。
友人が今秋語学研修のため2か月間英国に行く予定だった。決して秀才と言うわけではないが地道にコツコツと努力を重ねるタイプである。完全に仕事をリタイアする1年ほど前英会話学校に通っていた。英語は好きだったが本腰を入れて勉強したことが無かったことに悔いが残っているとのことだった。何かの目的のため英語を学ぶというのはあるだろうが学ぶこと自体が目的というのはもう教養の領域である。TOEICで目標点を定めて頑張っていたが思うように点が伸びずこれはもう現地で学ぶしかないと決断したとのこと。
海外には新婚旅行で行ったきりでパスポートも取り直し滞在先も語学学校も決めたと張り切っていたのだがここ1カ月くらい膝関節が痛み出し病院でヒアルロン酸やステロイド注射を打っているが改善しないとのこと。階段は辛いし歩くのも50mくらいが限度という。とうとう英国行きはキャンセルした。折角決断したのに残念無念だろうが彼も古希である。何が起こっても不思議ではない年齢だ。現地で悪化することを思えばこれも決断だろう。彼なら必ず次の目標を定めて何かに再チャレンジすると思う。それにしても何時までも気持ちは若い。リタイア直後大型自動二輪の免許を取って日本を旅したいと思って自動車学校に申し込みに言ったら混んでいて入学は数か月先となったとのこと。この間に奥さんに猛烈に反対され免許は諦めたと言う。先日97歳で亡くなったコぺル大先生も死の直前まで執筆活動を続けていた。身の周りには悠々自適で過せる環境の人は多いのだが常に何かに挑戦している人ばかりである。その意味では心休まるときは無いだろう。海外旅行を楽しんでいるとかゴルフ三昧とかという人は聞かない。狭き門より入れと言う言葉があるが狭き門より這い出て彷徨っているのは自分くらいか。
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