落語に出てくる江戸前のそばの食べ方ですが、ツウぶった言い方に聞こえますが、本当は理にかなっています。
説明に寄るとそばは欲張らないで数本をつまみ出しそばの垂らした先を少しつけてすすり上げます。出汁は辛いから全部浸けないで 浸かっていないところから口に入れます。
こうすると生蕎麦の香りが楽しめるし汁もちょうどよい辛さです。
数本だけすすればほうばることなく見苦しくありません。
ひとくちぶん掴んだ蕎麦は離さないでつゆにつけそのまま口に持ってゆきます。
上手な落語家さんを参考にすると分かりやすいです。
蕎麦は容器の中で泳がしたり洗濯物みたいに洗ったりしないのです。
こうして食べると、実に綺麗に流れるように食べることが出来ます。
吸い込む音もすっと綺麗です。わさびはつゆに溶かずにそばを摘まむときに少量乗せてそばと一緒に口に入れます。
ネギは私流は、摘まんでつゆに浸して直接食べます。
つゆに入れると啜るときに間違って吸い込んで咳き込むことがあるからです。
ネギは薬味というより箸休めです。
長々書きましたが、ものの食べ方はこうでなければならないという訳はありません。
個人の自由ですし 又そばの種類も様々ですから一概にこれとは言えません。
気に障ったらごめんなさい。
私は江戸落語の上手なそば作法を観ていると惚れ惚れするものですから。