ゆっくりかえろう

散歩と料理

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細乾麺

2014-02-08 | ランチ
 中国製の中華卵極細乾麺 まあまあ美味しくて使いやすく日持ちがして 比較的安価です。

 博多細めんが手に入らなかったので あえてこれをチョイスしたのですが これは応用が利いて使いやすいです。
そうめん並みの細さは他になくそうめんよりざらっとした歯触りは、例えていえば素麺がうどんなら蕎麦に近い(香りは蕎麦にかないません)

 本格博多ラーメンの麺は 独特のもので今のところ日清の生麺のパックかラ王袋麺が最強だと個人的には思います。日本のラーメンの麺は独自に進化したもので、中国の麺とは違い、だからあちらの国からわざわざ食べに来られるのかなと思います。

八朔の雪

2014-02-08 | 読書
 高田郁氏著  人情時代劇 見事な書きぶり 目前に場面が浮かぶような静かな抒情詩はページごとに 涙腺の弱い読者を泣かせる名作。

 大阪育ちの天涯孤独な主人公澪は、江戸で老いた店主に代わり 料理屋を任されて料理修行 そして店の経営まで勉強してゆくストーリー。

 上方料理に慣れ親しんだ主人公澪は 江戸の好みにとまどいながらも 両方の良いところを習いながら成長してゆきます。

 澪は江戸の味付けを馬鹿にせず 大阪の良いところ江戸の良いところを探りながら 人情に触れてひとつずつ難関を越えてゆきます。

 ここに登場する料理は シンプルですが 実際に作るものにしかわからない 現実味があります。

 味や匂いや温かささえ伝わるような筆力は見事ですが それをさらっとさりげなく書くところは奥ゆかしい限りです。

 物語は結構波乱万丈で 主人公はくじけそうになったり また気を振り絞って元気を取り戻したりで 一向に飽きさせないストーリー展開です。

 物語はスリルもサスペンスもないし ファンタジーも推理ドラマもなく 唯一のスパイスは料理だけですが 読者はページから目が放せません。

 久々に隠し味のない けれんみのない 正攻法の人情ドラマを読みました。

 私の読書は古本や図書館の借り本で 基本成り立っていて 蔵書にしたいけど新本でしか手に入らない時だけ買い求めるスタイルですが、このシリーズだけは古本が手に入らなくて続きを読みたいときは 新本を買いそうです。

 順番に物語を追って読み進めたいそんな物語です。

 大阪の書店ではこの作者の作品を褒めちぎっているところを多く見かけますが 成る程肯けるはずです。

 また言葉使いが現代若者大阪言葉のような 荒っぽいぞんざいなものではなく 声に出したいような美しい上方言葉で綴られていて(御料さんの話し方など)嬉しくなります。

 また庶民の江戸弁も 活き活きしていて気持ちよく楽しめます。

 ・・・と手放しで誉めている 感想文ですが 最初の感激から離れない様しっかりと読み勧めたいと思います。

 とにかく素直に泣けます。ポジティブになれます。