ゆっくりかえろう

散歩と料理

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信長の首 1

2014-02-05 | フィクション
このお話はフィクションです

月明かりの中に見慣れた愛宕山が浮いていました。

光秀は急いでいました。夜が明ける前に事が露見してはならなかったのです。

彼には腹心の家来以外 誰も理解者がいません。そしてこれから自分が成さんとしていることに 実現のめどがつきません。しかしやらなければ 大変な不幸がやってくることは知っていました。

亀山の城を出て 彼は西へは向かわず 一旦北へ進み、愛宕山へ行く道へ向かい 又途中の分岐から 京へ下る道を選びました。

今ではこの細く狭い道を「明知道」とよびます。


道は愛宕権現に守られ 分岐の途中には 清和天皇の御陵への道もあります。

彼にとって、愛宕権現や清和天皇は心強い守り神で 自分をかくまってくれる道でもありました。

兵の本隊は山陰道を真っ直ぐ 大枝の坂を越えて沓掛に至る山陰道を進ませながら 彼と供回りだけは 大きく周り道をしました。

やらねばあいつにやられる。彼には明智家の存続という悲願があります。

しかし光秀には自信がない 信長の首が本当に取れるのか?

第六天魔王信長を倒すには鉄砲や槍では駄目で強い武器が要る。強大な信長は倒れない。

桂川のたもと、兵は月明かりの下 静かに待っておりました。このまま京の町にはいっても 明智の兵は京の近衛兵 誰も怪しみません。

白地に赤く染めあげた桔梗の旗印が 進んで行きます。

主だった重臣以下 今日連れてきた精鋭には 悪逆非道の信長の首を取ることを前もって知らせてあります。
もちろん信長を捕らえたものは 大きな褒美をとらせることも約束しました。

精鋭は主君光秀に従うものばかりですが 中に冠者がいるかもしれません。 先頭の部隊はそれに備え 歩行を乱すもの、大きな声を出すものは 即刻斬ることになっています。

「ときはいま 天が下しる 五月かな」 愛宕権現の連歌会からいくらも経っていないのに この時の早さはどうでしょう。

光秀はおのが運命の糸に操られ 知らず知らず危険な崖の上を歩いています。

「わしは これからははやりたいようにやるのだ」


 彼は初めて信長と出会ったときのことを思い出していました。
 

「おみゃあが明智のものかや?」「帰蝶から聞いておる 明智の城が落ちるときは
 城におったそうじゃな」「よう生きておった」

 「今は足利の臣になり 朝倉の食分を離れました」

 「わしに仕えよ 織田の食分を受けよ」

 光秀はやがては足利将軍家ともつながりを離れ 織田信長の臣だけになりましたが 望んで引き受けた信長が安土築城後 おかしなことを言うようになりました。

 「おまえは足利将軍家との又者じゃ、織田の直臣ではない」こういうときの信長は人が変わったようになり 口調も都の言葉になります。

 それはまるで別人のものです。

 「やがてはわしの首を狙うことになる運命じゃな」



台湾幅広麺

2014-02-05 | ランチ
 中華食料品店で買い物をします。中国の人がすぐそばで 生活をしているのを食べ物が手に入りやすくなったことから感じます。

 台湾うどんと袋に書いてありました。中国ではなく台湾製造で 台湾の食べ物らしく書いてあったので 大丈夫だろう(何が?)と思い買いました。

 
 絵と分からない中国語では茹で時間3分と書いてあるらしいのですが 麺の幅や固さからそんなはずはなく 或いは絵から伝わってくるのは 沸騰して差し水をして3分?

 それでも短すぎるし10分くらい茹で 差し水をしながら15分ゆでて柔らかめにゆでたはずがまだ固く 丼に入れたまま蓋をして釜揚げにして余熱で温めて 出来るだけ柔らかくします。

 別に同時進行で フライパンを温め豚ミンチをすこしだけ入れて炒めぱらぱらにしてから 青梗菜生姜を同じフライパンで炒めて すこし中華スープを足して素材から水を引き出します。

 幅広麺を入れた丼にチキンスープ(インスタントを溶いたものでも良い)をかけて フライパンで炒めた青梗菜を乗せ トマトジュースを缶1/3くらいかけて出来上がり。

 仕上げのトマトジュースはこうしたほうが綺麗だから。

 食べるときはよく混ぜて食べます。

 幅広麺はモチモチしています。 3食分くらいの分量で300円 別添えスープなし 一人前100円は 高いと思うけど目先の変わったもの 他所にないもの 中華店でも見ないものなので 高い買い物ではないと思います。

 料理が楽しいのがなによりいい。