ゆっくりかえろう

散歩と料理

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タンメン

2014-02-15 | ランチ
 中華街で買ってきたひらうち乾麺で作ります。ゆで方が難しく 早いと固いし 遅いとあっというまに柔らかく延びてしまうので タイミングが難しいです

 中華街で食べるタンメンは どれもヤワヤワでコシがなく 柔らかいのがデフォルトだと気づきました。

 この麺で日本風のコシの強いラーメンはできません。

 麺茹で3分と袋に書いてあったので(中国語でも3分は読めます)思い切って熱湯に入れてすぐ火を止めて加熱せず蒸らして その間に作っておいたスープを鍋で温めて 麺の湯切りをし スープにいれてそのまま食べました。

 食べてみて分かったことは この麺は ゆでていると固い状態からいきなり柔らかくなり 日本人の言うところの「のびた」状態になってしまうことです。


 やわやわの麺は民族的嗜好の違いから来るもののようです。

 あちらのお国では 日本式の固い麺は少ないのか 中国からの観光客は日本のラーメンを珍しがって食べていかれるそうです。

 逆の考え方で和風だしで この中国製乾麺をきしめんや煮込みうどんで食べるほうが美味しいようです。

 安い保存食ですから きしめんの代用としてどうでしょうか?

信長の首 3

2014-02-15 | フィクション
 ときは下克上 誰が誰に成り代わろうと それほどおかしなことではなく 事が成れば理由はあとからつけられるのです。

 現に美濃の斉藤氏も 尾張の織田氏も 毛利 武田 北条 どこもかつての国主から国を奪い取ったも同然のものです。

 織田氏より明智の方が 土岐氏や斯波氏の後継としてはずっとふさわしいのです。

 光秀の先祖清和源氏は いにしえの昔より勇者が鬼を退治する役目をもっており 特に源頼光が有名です。
 時代が乱れ国が荒れるとき、鬼が現れ人を食うというのです。彼はこの鬼を封じる大きな役目を持っておりました。

 「わしは戦国の鬼退治をするのだ」

 彼は信長を倒す時期を狙っていましたが 思ったよりその好機が早く巡り来てしまい 準備が間に合わなくなってしまいました。

 やるなら万全の体制でやりたかったのですが 協力者の大名を作るにも 密書を出せば信長に見つかってしまうだろうし 同盟を組もうと考えていた畿内の大名達はお互いいがみ合っていて まとまりきらず 秀吉だって信長の本心は嫌というほど知っている筈ですから 敵にはならない自信がありました。

 秀吉も何度かの軍令違反を犯して 織田家から浮いていたのは確かで そりの合わない柴田勝家よりは自分寄りであると感じていました。

 羽柴秀吉が毛利征伐に出たのは 柴田勝家の北陸征伐へ行く手伝いをさせられるのを嫌い 勝手に国へ帰った為で いわばその罰としての命を賭けた毛利征伐なのです。

 意に沿わない上司のために命を賭けるなら 自分のために命を賭けようと思った秀吉のぎりぎりの知恵です。

 ライバル柴田勝家の手伝いとはいいながら 織田家の直臣たちは秀吉を潰してしまいかねないからです。
 
彼はいつも他人より危険な戦いを自ら志願し 勝利し ここまでのし上がってきた男です。
けして後世いうような 出世物語の主人公ではなく 秀吉こそが下克上のしたたかな体現者なのです。

 いよいよ 信長が自分を除けようとするなら 彼は信長を取り除こうとすると 光秀は思っていました。

 その時期が自分のほうが先に来ただけ、好機が先にめぐってきただけ。

  秀吉が先に信長を倒したなら 自分は秀吉と協力して柴田以下重臣達と戦うだろう。

 そう読んでいました。この時期織田家の空気は淀んでいて、旧家臣柴田たちと 新家臣光秀たちの仲はすこぶる悪く その均衡は信長の力によって押さえつけられている状態でした。

 軍令を破って敵地を(北陸)離れた秀吉は 首の皮一枚繋がっているだけでした。