暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

錆びた物干し竿を捨てる

2016-05-10 20:37:43 | 日記
物干し竿を買った話を書いた。

古い方の竿2本を捨てなければならない。

自治体の大型ごみの申し込みを事前にしたので、明日が指定の日になった。

朝8時までに出しておくことになっているが、たいていは、みなさん前日の夜に決まったところに置いている。

ゴミの券も購入して、縛った竿に貼っておいた。


この竿は伸縮できるタイプなのだが、もし3mほどまである竿を購入しても、マンションは伸縮できなければ部屋を通過してバルコニーに持ってくることができない。

竿を縮めて、外階段を手に握りしめて部屋まで持ってくる以外に方法はない。

いや、うちは2階なので、外から渡してもらえばできないことはないが、人の手を煩わさなければ無理だ。


ということで、話を竿の廃棄のことにもどすと、今夜竿を出しに行くのに、私は 「一人で行けるよね」と夫に言われていたこともあり、一人で行くつもりでいたのだ。

だが、その伸縮の竿について、1本は錆びたからこのたび買い替えることになったわけだが、錆びたほうの竿がその部分が被膜がはがれているのでその部分は、縮めることができなくなった。

仕方ないので、2.5mくらいのまま、もう1本は2mくらいに縮め、その2本を縛って、置き場まで持っていくことにした。

今朝になって、バルコニーから部屋に入れたところ、長くて、あちらこちらに当たるのだ。

下に気を付けて移動すると、上がつかえて、上を注意して動かすと下がモノに当たる、というように。

それで、もしこれをゴミ置き場まで一人で行くとなると、マンションの外階段を回り、裏出口の扉を開け、ぶつからないように、上下を見て、外に出て・・・。

一人では無理のような気がしてきた。


夕方うす暗くなって、早めに行きたいと思った。

夫に、そういった事情を話して、付き添って、見ていてほしいと頼んだ。

説明が功を奏したのか、行ってくれることになった。


私が竿を持って、二人で出ると、外階段も意外と天井が高く、難なく裏口にまで行けた。

そして出口を出ると、夫は 「もういいでしょ」 ここで待っているという。

「私カギ持ってないから」

「ここにいるから」

というわけで、一人で置き場に運び、引き返してきた。


二人で部屋に帰ろうとすると、

「先に行って」

と、夫が言う。

膝が悪くて階段を上がるのに ひと苦労している。

私がカギを受け取り、ドアを開けて入り、ようやく部屋まで来た夫が息も絶え絶えに入った。


普段も、1階に行くときは、エレベーターを利用しており、外出も自転車でなければ、買い物にも行けない。

遠方への外出は、7,8分歩いたところに停留所がある駅へ行くバスを利用し、駅とは違う方向なら、最終手段のタクシーなのだ。


自分の部屋に戻った夫はベッドに腰掛けて休んでいた。

足がしんどいのだなあと、あらためて思った。

いや、心臓もよくないのだ。

心臓の検査を、検査薬剤が腎臓に悪いからと言う理由で断っていたから、心臓の診断はついていないのだが。

「心臓の検査をしたほうがいいんじゃないの?」と言ったこともあるが、夫は、心臓が止まったら、その時はその時でそのほうがいい、というのだ。


というわけで、物干し竿を捨てるのも、簡単ではなかった。

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