暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

老人漂流社会

2013-01-21 19:54:34 | 日記
きのう、母のお見舞いに実家へ行きました。

一人暮らしですが、それは母の希望によるものです。

宅配のお弁当を一日一回とっています。

買い物は、通常は家から坂を下りたところにある生鮮もあるコンビニで済ませ、
そこにないものはクリニックに行った帰りに店に寄って買い、タクシーで
帰宅します。

庭の手入れは、便利屋さんに頼み、その際にお風呂のふたや、物干しざおを買ってきて
もらったりしており、電灯の交換は、いつも電気製品は必ずそこで購入している町の電気屋さんに
やってもらっています。

集団生活や子供との同居もいやなので、一人暮らしを楽しんでいました。

しかし、去年の5月に体を壊して、すっかり弱っていますが、誰とも同居はしたくありません。

自分でできないことは、いろいろと上のような解決する方法を探り、生活しています。

お見舞いに行ったときに、母には行き届かないところの掃除をしてきましたが、母は人に
掃除をしてもらうこともいやがります。


うちに子供はいませんので、夫に先立たれたら、私は母を見習って、一人で生活する方法を
探ることになるでしょう。



きのう、NHKスペシャルで「老人漂流社会」を取り上げていました。

最期まで永住できる施設がみつからない高齢者は、1か月のショートステイで入居するため
転々と移り住み さまようのです。

介護が必要になった独居老人は、自分の家はあっても、行政が高齢者施設に入れ、家は処分することに
なります。

身につまされる内容でした。

ようやく永住できる施設がみつかっても、その高齢者の年金が少ないと施設の費用との差額は
生活保護を受けることになります。

公営住宅に住んでいた高齢者の部屋は空室にするため、着替えと妻の遺骨と写真だけを受け取り
その他の物は業者によって処分されていきます。

タンスは足で踏まれ、ばらばらに分解されていきました。

日本の今の高齢者は、高度経済成長を支えて、一生懸命に働いて、がんばってきた世代です。

高齢者が、幸福の中で人生の終末期を迎えられない現状、こういう最期しか日本では
送れないのは、政治がどこか間違っていないでしょうか。
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