ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツでの農場体験(6) <ワインとビールにまつわるお話>

2014-02-24 16:02:21 | 日記
2013年9月9日(月)、朝から小雨で少し寒いぐらい、天気予報によると終日雨となっていました。この日はマッシュルームの収穫作業はなしで、終日、断熱材(発泡スチロール)の接着作業となりました。作業場所が変更となり作業小屋(barn)の中で行うことになったのです。そこは雨は避けられますが扉は開放のままなので気温は外と全く同じで日中でも寒いくらいでした。

ちなみにbarnとは納屋とか物置小屋のイメージです。もう一つstableと呼んでいる方は馬小屋の意味合いを持ちます。この農場では昔の用途に基づいて小屋の呼び方を意図的に使い分けているのでした。

ここラーデンは9月に入ってから天候の変化がめまぐるしい印象です。この日も14時を過ぎた頃から晴れ間が出てきて日差しだけは少し暑いくらいなのでした。

17時半、すっかり晴れていたこともあり、作業を終えて久しぶりの買い物に出かけました。歩いて15分ぐらいの「Combi」(コンビ)の看板があるお店に入ってみました。名前からしてコンビニの類かと思ったのですが、中に入ってみると意外に大きい店です。明らかにスーパーマーケットでした。

陳列されている品物の種類や価格等を見ながら店内を歩き回りました。チーズやソーセージの種類の多さは日本の比ではありません。地元の人はわかっているのでしょうが、私にしてみれば目移りするばかりでした。お酒のコーナーにも行ってみました。こちらも結構な品数です。ドイツワインを試してみたかったのでモーゼル地方産のワインを赤・白一本づつ買いました。白はTrockenと書かれている辛口(ドライ)タイプを選びました。赤は半辛口(Halbtrocken)です。日本では一般的にドイツのモーゼル地方産であるモーゼルワインは甘口が多いと聞いていたのですが、意外と簡単にTrockenをみつけることができました。値段も想像以上に安いのです。逆に味は期待できないかも知れないと思いつつ買ったのでした。値段は1本4ユーロ以下でした。

この日の夜、買ってきたモーゼルワインの赤・白ともに開けて飲んでみました。常温で飲んだためかも知れませんが赤ワインの方が美味しく感じられました。この値段にしてはgoodの私の評価です。白の方は冷蔵庫で冷やして飲めば料理に合うと思った次第です。このような値段で美味しいワインが楽しめるのは羨ましい限りです。


ワインのついでにビールのお話です。この日はビールは買いませんでしたが、後日、ビールも買いました。その値段は330cc瓶ビール6本パックで5ユーロ以下です。単純な比較はできませんが、500cc入りのミネラルウォーターが1本1ユーロ以上でした。ドイツでは水よりビールの方が安いと言う話はチラホラ聞こえていましたが、それは本当だ・・・と言うのが私の見解です。

もう一つ、日本には大手ビールメーカーなるものが日本全域に商品を展開していますが、ドイツではそのようなメーカーは存在していないそうです。ちなみに滞在していたラーデンでは「Barre」と言うメーカーが地元ビールです。それしか売っていないかと言うとそうではありません。「BECKS」と言うビールもしばしば見かけました。これはおよそ数十km離れた都市ブレーメン(童話で有名、ブレーメンの音楽隊・・・)のビール会社とのことでした。州は違いますが距離的にはさほど遠くはないので、準地元ビールと言ったところでしょうか。
(写真: 週末の金曜日夕方に現れたBarreの移動販売車)

そしてビールでの話題がもう一つあります。ある日の夕食後、リビングルームで映画を見ることになり、ホストからビールが提供されました。缶ビールではなく瓶ビールでした。しかし、手に取ってその軽さに驚きました。ガラス瓶ではなくプラスチックボトルなのです。形は瓶ビールのそれにソックリなので手にするまでは気が付かなかったわけです。コップに注いで飲むこともあるのでしょうが、こうした場合は瓶から直接飲むのでした。まァ、それにしてもガラス瓶がいいなァ、個人的には。(日本にはプラスチックボトル入りのビールはないですよネ) ~続く~



最新の画像もっと見る

コメントを投稿