ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

臨時: Spoils system(猟官制度)

2018-03-19 21:27:20 | 日記
2018年3月19日(Mon.) 今日から3・4日間は雨模様になりそうです。 戸外での活動には支障を来たすかもしれませんが、昨日、畑に植えたジャガイモ(種芋)には、絶好の天水になっています。

さて、やはり月曜日は、EUからのユニークなニュースは少ないので、最近感じていることを綴っておきたいと思います。



財務省(日本)の、森友問題に関連する公文書の改竄問題が、今日も国会で集中審議されています。 ことの真相の解明は、国会や司法、会計検査院などや、真相に迫るジャーナリズムなどに期待しているところですが、一旦決済された公文書が、こともあろうに、組織ぐるみで改竄するなど、社会の仕組みを根底から崩しているに等しいと言えるでしょう。 単なる誤字脱字の修正とは全くの異次元の ”蛮行” です。

既に報道されているように、省庁中の省庁である財務省で行われたことも大ショックですが、省内の判断だけでは、このような悪行に手を染めることは考えられず、政権与党からの圧力・指示・依頼・忖度等で行われたとしか考えられません。



一方、これらの改竄問題が渦中にある最中、名古屋の学校で開催された前川氏の講演会に関し、文科省からの執拗な質問書があったと報じられ、その全文も新聞で報道されていました。 私もそのやりとり(Q&A)の全文を読みましたが、これはもう異常(!)としか言えない質問内容で、ほぼ文科省からの圧力としか言えない内容でした。

この件については、一部の報道で、文科省に問い合わせをかけた自民党議員の名前(I氏)まで出てしまっていますが、極右団体に属している御仁との別の情報も流されています。 この人物による文科省への圧力が、文科省を動かすことになったことは明白でしょう。 それぐらい、あの質問書の中身は異常と言えます(文科省だけの意向で、あれだけの執拗な内容は書けないと思料します)。



その他の類似案件も合わせて考えると、各省庁は、事実を曲げ・隠蔽し・改竄し、政権側の意向に沿うように・・・。 つまり、行政が歪められていると言うことです。 まァ、”忖度” と言う言葉には聞き飽きましたが、その類の作用があったことは否定できないでしょう。

そして、それを生み出してしまっているのが 「内閣人事局」 の存在であって、官僚の人事権をここが掌握しているが故に、逆らい難い関係を作ってしまっているのです。 逆らうか、または、意に沿わないような人物であれば重責には就けないと言うことになりますから。

いわゆる 「猟官制度」 が、ほぼそのことを示す言葉であり、英語では ”Spoils system ” と言います。 これはUSAで行われた手法だったのですが、好ましくない結果を生むことで、一般的には敬遠される仕組み・制度として考えられています。

しかるに、安倍政権は、内閣人事局なる組織とその運用で、悪しき猟官制度を構築しているのです。 だから、次から次へと露呈する不祥事や民主主義の根底を覆すような事態に至っているのです(これは独裁政治に等しいと感じています)。



安倍政治が続く限り、善良なる市民は、もたらされる多くの不条理に対するストレスを感じ続けるのでしょう。 安倍自民への支持率がかなり下がってきているとの報道が出ていますが、それでも30%からの人が安倍自民を支持していることに驚愕するのです。

一体、日本人の良識はどこへ行ってしまったのか・・・。

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