映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『イントゥ・ザ・ワイルド』

2010年11月02日 | Weblog
よい

ショーン・ペン 監督・脚本
エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・ハート、ジェナ・マローン、キャサリン・キーナー、ヴィンス・ヴォーン、ハル・ホルブルック、ブライアン・ディアカー、ザック・ガリフィナーキス 出演

恵まれた境遇にありながらも繊細な感受性ゆえに満たされずにいた青年が、突然すべてを捨て、ヒッチハイクでアメリカを縦断しながら様々な人々との出会いを経て、最後は徒歩でアラスカの荒野へと分け入り、その4ヵ月後に餓死した死体となって発見されるまでの心の軌跡を静かに見つめていく。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329456



主人公の見せ方がずるいくらいにうまい。

主人公のセックスシーンなし、ドラッグシーンなし、おそらく酒を飲むシーンもなかったのではないか。できるだけピュアな存在として描こうとしている。

そして主人公が傷ついた過去のシーンに加え周囲の人間たちの問題もにおわせながら、さまようことの必然性・気持よさを見る者にもわからせる。

そして、ハル・ホルブルック演じるロンのがんこオヤジぶりがいいのだ。愛情表現がヘタな人間だとわからせた上での愛情表現がしみる!