映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ひぐらしのなく頃に 誓』

2009年04月13日 | Weblog
ひぐらしのなく頃に 誓 - goo 映画

わるい

及川中 監督・脚本
前田公輝、松山愛里、飛鳥凛、あいか、小野恵令奈、三輪ひとみ、田中幸太朗、矢部美穂、大高洋夫、川原亜矢子、大杉漣 出演

昭和58年初夏。昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの声が鳴り響く雛見沢村。両親が離婚し、雛見沢村に戻って1年が経つ竜宮レナは、前原圭一たちクラスメイトと楽しい毎日を送っていた。しかし、父親が交際相手に騙されていることを知ったレナは、今の幸せを守るために一人で立ち向かう。それを機に、不可解な行動が目立ち暴走していくレナ。心配した圭一たちはレナを救おうと動き出すのだが…。



yahooのオンライン試写会で観た。

ひどすぎる……。こりゃ脚本が悪いなと思ったら、監督と同じ人であった……。
あまりにもひどすぎるのでちょっと調べてみたら、『ひぐらしのなく頃に』という同人ゲームが大元らしい。

ウィキペディアの項目
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%90%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8F%E9%A0%83%E3%81%AB

アニメ化もされている名作らしいのだが、この映画作品は駄作であった。
以下、駄作の駄作である点を挙げていくと、

意味のない女子小学生の身体測定シーンがある。
 もちろん、ロリコン変態野郎のためのサービスショットであるが、見せ方にまったく芸・エロスを感じない。こだわりがあってそのようなシーンをいれたのではなく、義務感で挿入していることが伝わってくる。

作品後半で「11:46」というデジタル表示がいきなり出てくる。
 あまりにも意味がなく、唐突過ぎて笑ってしまったのだが、この監督は作劇とか演出法というものを学んでいないのだ。その後16:00にあるイベントがあるとわかるが、それにしても突然すぎる(笑)。

「15:57」という表示があり、「容疑者確保に失敗しました」と報告する警官。
 あの状況で失敗はないぜ。演技(というか動き)は素人だし。

その16:00のイベントで、まったく確認もせずにストップスイッチを押してしまう登場人物。
 どうしてあそこにストップスイッチがあるとわかったのか? 上下逆になるように置いていたら、それでおしまいである。

すっごいタイミングで人工的なスモークとしか思えない霧が出てくる。
 出てきてものすごく簡単にきれいになくなるのだけどね(笑)。

お父さんはどこに行ったのか?

先生はどのようにして助かったのか?

女生徒のリボンの色と結び方がみんな違うのは意味がなかったようだ。

軍人を思わせる人たちはなんのために出てきたのか?

川原亜矢子は誰に殺されたのか?



こんな監督ばっかりだったら、日本映画は元々暗いのにまっくらになってしまうぞ。

監督と同じ苗字の人がエグゼクティブ・プロデューサーとして名前があるところが気になった。

大杉漣の出演シーンのみはよかった。そこだけはしっかりと引き締まっていた。