映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『パンズ・ラビリンス』

2008年04月20日 | Weblog
よい

ギレルモ・デル・トロ 監督
イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、アレックス・アングロ、ロジェール・カサマジョール、マノロ・ソロ、セサール・ベア、エウセビオ・ラサロ、パコ・ビダル、フェデリコ・ルッピ 出演

1944年、内戦終決後のスペイン。父を亡くした少女オフェリアは、身重の母と共にゲリラが潜む山奥で暮らし始める。そこは母が再婚したフランス軍のビダル大尉の駐屯地だった。体調の思わしくない母を労りながらも、冷酷な義父にどうしても馴染めないでいた彼女の前に妖精が現れ、森の中の迷宮へと導く。そこではパン(牧神)が王女の帰還を待っていた。オフェリアは魔法の王国に戻るために3つの試練を与えられるのだった。

映像が美しくて話が悲惨なファンタジー。

せっかく観るものの自由を与えられているのだから、「悲惨な現実からの逃避のための王国」という図式・先入観をまずは捨てよう。
もちろんそのように捉えても文句はないが、それは観たあとでの個々人の判断であるべきだ。

それで観たあとでのわたしの感想だが、まずラビリンス(迷宮)に期待していたがそれはあまり出てこない。
写真のクリーチャー(ペイルマンというらしい)が、どっかで見たようなと思ったら、同じ監督の『ヘルボーイ』の半魚人と似ているのだ。もしかしたら、中の人も同じではないか。

以下、ちょびっとネタバレ。








そしてマンドラゴラの魔法が効き、焼いたら効果を失い、大尉の部屋への侵入ができたことから、わたしには「現実逃避のための」少女のファンタジーとはとうてい思えなかった。

これは見終わったあとに、いろいろ語りたくなるファンタジーだ。

ふたつめの試練の様子はもう少し長く(わかりやすく)してほしかった。なぜあれにひかれるのかをね。