映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『恋愛睡眠のすすめ』

2007年07月01日 | Weblog
恋愛睡眠のすすめ - goo 映画
よい

ミシェル・ゴンドリー 監督
ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブール、ミュウ=ミュウ、アラン・シャバ、エマ・ドゥ・コーヌ、ピエール・ヴァネック、オレリア・プティ、サッシャ・ブルド 出演

夢と現実が区別できない男の、シュールなラブコメ。

熱狂的なファンを持つガエル・ガルシア・ベルナルと、熱狂的なファンを持つシャルロット・ゲンズブールの組み合わせは、カルトな人気を持つミシェル・ゴンドリー監督をもってしても十分魅力を引き出されたとはいえないようだ。

しかし、常々「男はすべてバカでスケベでガキンチョだ(含むオレ)」を提唱してきたわたしのための、実証映画のような内容で、ハマってしまった。

セロファンの海はむちゃくちゃ魅力的だし、同僚のギィ(アラン・シャバ)は下品だがいいやつだし、とても楽しい。

バカなところとスケベなところとガキンチョなところに、B型テイストと夢と妄想がミックスされた名作。

『パリ、ジュテーム』

2007年07月01日 | Weblog
パリ、ジュテーム - goo 映画
よい

監督
ブリュノ・ポダリデス「モンマルトル」、グリンダ・チャーダ「セーヌ河岸」、ガス・ヴァン・サント「マレ地区」、ジョエル・コーエン「チュイルリー」、イーサン・コーエン「チュイルリー」、ウォルター・サレス「16区から遠く離れて」、ダニエラ・トマス「16区から遠く離れて」、クリストファー・ドイル「ショワジー門」、イザベル・コイシェ「バスティーユ」、諏訪敦彦「ヴィクトワール広場」、シルヴァン・ショメ「エッフェル塔」、アルフォンソ・キュアロン「モンソー公園」、オリヴィエ・アサイヤス「デ・ザンファン・ルージュ地区」、オリヴァー・シュミッツ「お祭り広場」、リチャード・ラグラヴェネーズ「ピガール」、ヴィンチェンゾ・ナタリ「マドレーヌ界隈」、ウェス・クレイヴン「ペール・ラシェーズ墓地」、トム・ティクヴァ「フォブール・サ・ドニ」、フレデリック・オービュルタン「カルチェラタン」、ジェラール・ドパルデュー「カルチェラタン」、アレクサンダー・ペイン「14区」

出演
ブリュノ・ポダリデス、フロランス・ミューレル 「モンマルトル」
レイラ・ベクティ、シリル・デクール 「セーヌ河岸」
マリアンヌ・フェイスフル、イライアス・マッコネル、ギャスパー・ウリエル 「マレ地区」
スティーヴ・ブシェミ、ジュリー・バタイユ 「チュイルリー」
カタリーナ・サンディノ・モレノ 「16区から遠く離れて」
バーベット・シュローダー 「ショワジー門」
セルジオ・カステリット、ミランダ・リチャードソン、レオノール・ワトリング 「バスティーユ」
ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー、イポリット・ジラルド 「ヴィクトワール広場」
ヨランド・モロー、ポール・パトナー 「エッフェル塔」
ニック・ノルティ、リュディヴィーヌ・サニエ 「モンソー公園」
マギー・ギレンホール、リオネル・ドレー、ジョアンナ・プレイス 「デ・ザンファン・ルージュ地区」
セイドゥ・ボロ、アイサ・マイガ 「お祭り広場」
ファニー・アルダン、ボブ・ホスキンス 「ピガール」
イライジャ・ウッド、オルガ・キュリレンコ、ウェス・クレイヴン 「マドレーヌ界隈」
エミリー・モーティマー、ルーファス・シーウェル、アレクサンダー・ペイン 「ペール・ラシェーズ墓地」
ナタリー・ポートマン、メルキオール・ベスロン 「フォブール・サ・ドニ」
ジーナ・ローランズ、ベン・ギャザラ、ジェラール・ドパルデュー 「カルチェラタン」
マーゴ・マーティンデイル 「14区」

パリの恋愛を描いた短編集。

一本が五分程度と短く、あれよあれよというまに最後までいってしまう。
雰囲気がいいだけで終わるものもあるので、アレ? と思っていたが、コーエン兄弟の「チュイルリー」あたりからガンガンよくなってくる。
スティーブ・ブシェミのアップで始まる冒頭から、いい味を出している。

宗教、人種、貧富、国籍など、多種多様のパリと愛が描かれる。
トム・ティクヴァの「フォブール・サ・ドニ」は、手間のかけ方に驚いた。あれ、時間をかけて撮ったのか?

上記の二作のほかに、ガス・ヴァン・サントの「マレ地区」、諏訪敦彦の「ヴィクトワール広場」、オリヴァー・シュミッツの「お祭り広場」がわたしの好み。ほかの作品も悪くない。

『サイドカーに犬』

2007年07月01日 | Weblog
サイドカーに犬 - goo 映画
よい

根岸吉太郎 監督
竹内結子、古田新太、松本花奈、谷山毅、ミムラ、鈴木砂羽、トミーズ雅、山本浩司、寺田農、松永京子、川村陽介、中山弟吾、白鳥あかね、岡田幸樹、須貝菜々子、矢野吉彦、温水洋一、伊勢谷友介、樹木希林、椎名桔平 出演

両親が離婚して久しぶりに会った弟の結婚の知らせに、約20年前の父の愛人と過ごした奇妙な夏を思い出す。

根岸吉太郎の時代の切り取り方が見事である。竹内結子を含めたバブル期のうさんくさい人間たちを描くだけでなく、コーラで歯がとけるとかパックマン(20年前でも時代遅れ。それをノーパン喫茶から安く仕入れてくるとか)とか出自が怪しい中古車とかで時代を映していく。

さらに、竹内結子と大人の目を持った松本花奈との交流を、ときには互いに遠慮しながら、またあるときには女どうしの友人のように撮っている。

時代に動かされないばあちゃん(樹木希林)による、簡潔かつ的を射た指摘が見事である。

愛人が主人公なのにベッドシーンがなくても、これだけおもしろく見せるとはさすがである(ちょっと残念だけど)。しかし、過去のシーン(95%くらい)がソフトフォーカスなのはいただけない。

ここの特集が詳しいようだ

http://event.movies.yahoo.co.jp/theater/sidecar/