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「くまモン」のモチベーション

2014年10月29日 | コンサルティング

「くまモ~ン!」「くまモン、こっち向いて~!」「かわいい、くまモン!」

先日、自宅の近くにある大田市場に、あの「くまモン」がやってきました。今年の大田市場祭りにくまモンがやってくるということは、事前にはあまり宣伝されていなかったようですが、当日市場に行ってみると、くまモン目当ての人(だけではないとは思いますが)で大変なにぎわいで、あっという間に駐車場はいっぱいになっていました。

さて、くまモン、冒頭の写真のように市場のカートの後ろに乗り、左右に手を振りながらビッグスマイル?で声援に応えながら颯爽と登場しました。

この日のくまモンは、午前中2回のステージをこなしていたのですが、出店していたくまもと産みかんの売り場では、販売開始前には30個入りの袋が机の上に山のように並べられていましたが、くまモンのステージ終了後には大勢の人が行列をなして買い求め、見る見るうちにはけていきました。くまモン効果が目に見える形で出ていたといって間違いでしょう。さすがは、熊本県の「営業部長」です!

事実、くまモンの経済効果は熊本県の当初の想定以上だそうで、日本銀行熊本支店によると、くまモン関連商品の売上げや観光客の増加などの経済波及効果は1,244 億円(2011 年11 月~2013 年10 月)にもなるとのことです。あらためて影響力の大きさを感じます。

さて、当のくまモン、ステージの上ではくまモン体操をしたり、クイズをしたりと愛嬌を振りまいていたのですが、そのくまモンを見ていて思ったのは、くまモン自身の仕事に対するモチベーションの高さです。

この日のスケジュールを確認すると、午前中の大田市場祭りの後、午後は世田谷で二つの仕事をこなしたようですし、さらに東海、関西と熊本での仕事もあったようです。 

一日に日本を縦断?して、一人何役?もこなす活躍ぶりだったようですが、ここまでの活躍を維持できるくまモンのモチベーションははたしてどこから来るのでしょうか。改めて考えてみると、くまモン自身に高い動機づけと満足感があるのではないかと思うのです。

HackmanとOldhamは、従業員の動機づけ、満足感、業績、離転職行動に影響する5つの特性を明らかにしています。具体的には、自分の行っている仕事の全体像が見えていて、それが世の中の人の役にたっていることが認識でき、さらに自分にある程度の権限があり、仕事の結果が直接に明確に評価されることだと言っています。まさにくまモンにもこの理論が当てはまるのではないかと思います。

なぜなら、自分の使命(「くまもとサプライズ」を広めることで、大好きな熊本の魅力をみんなに伝えるんだモン!)をしっかり認識して、行く先々でしっかり仕事をして、「ゆるキャラグランプリ 2011」で優勝し、2年間で1000億を超える経済効果をもたらして、その上、何よりもみんなを幸せにしているのですから、モチベーションは非常に高いように思います。

さらには、課長から昇進して熊本県の営業部長兼しあわせ部長に抜擢されるなど、その活躍もちゃんと評価されているようですから、くまモン自身の満足感も高いのではないでしょうか。

この日、実は「生くまモン」は初めて見た私なのですが、何とも幸せな気持ちになれました。

くまモン、今後もモチベーションを維持して日本中のみんなを幸せにしてくださいね!

(人材育成社)


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