中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

集団浅慮:皆で決めたことは、間違いである!

2013年11月13日 | コンサルティング

私たちは小学生の頃から学級会や部活など集団でものごとを決める」というルールを学び、身につけてきました。

しかし、社会学者たちの研究によれば「集団で決めた事柄が大きな過ちにつながる」というのが事実のようです。社会心理学者のアーヴィング・ジャニスによれば、これを集団浅慮と呼ぶそうです。浅慮=浅はかな考え、ですね。

ジャニスの研究では「真珠湾攻撃の可能性の過小評価」、「ベトナム戦争への深入り」など、過去のアメリカの大統領とアドバイザーたちの意思決定の失敗を分析しています。どのような条件が重なると集団浅慮が生じるのかは下記サイトをご参照ください※。

また、「社会的手抜き」とは、集団で作業を行うと一人ひとりが出すパワーが人数の増加に比例して低下するという現象です。皆でお神輿を担いだり綱引きをしたりするときに、よく手抜きをする人がいたりしますよね。

というわけで、どうやら集団というのはあまり良くないシステムのようです。

しかし、本当にそうでしょうか。

私は、集団というシステムが概ね上手く機能するからこそ、かえって浅慮や手抜きが目立ってしまうのだと思います。

そうでなければ人類は集団を作って活動することはなかったでしょう。なぜなら、集団での行動が失敗につながることが多いとしたら、人類はとうに滅んでいたはずです。

私たちがこうして古代人よりも長生きができて、まともな生活を送れているのは集団というシステムのおかげであることは間違いありません。

そして会社は最も進化した集団のあり方のひとつです。

もちろん、社内には浅慮や手抜きもあるでしょうから「満点」とは言えませんが、よりマシなシステムとして「合格点」には達していると思います。

月曜の朝会社に行きたくなくても、会社が「よりマシなシステム」だと思えば少しは気が休まるのではないでしょうか。

※ http://www.educate.co.jp/glossary/3-education/100-group-think-.html

(人材育成社)

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。