中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

第873話 管理という言葉の意味

2020年01月05日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「社員は自ら育つもの。上司が育てようとすると失敗します。」以前、あるセミナーで著名な(?)経営コンサルタントの方がそう言いました。そして「優れた企業は社員の自主性に任せ、管理などしないものです。管理とは無駄なことなのです。」と続けました。

それを聞いた私は「おや?このコンサルタントは管理の意味をわかっていないな。」と思いました。

たしかに、社員を管理しようとすれば、ルールを決め、教育を行い、それを維持するための仕組みを作らなければなりません。その手間とコストは組織の規模に比例して大きくなります。それを無駄なことだと言っているのです。

では、全てを社員の自主性に委ね、管理をほとんどしない、そのような企業は現実にあるのかといえば、もちろん「ありません」。

このコンサルタント氏は、管理という言葉を「規則に従わせる」という意味(だけ)で使っている点で、非常に浅はかであると言わざるを得ません。本来、管理とは「組織における経営資源(ヒト・モノ・カネ)を効果的に活用する」ことです。

「管理」に対応する英語にmanagementがありますが、manageには「なんとかする」「うまく(やりくり)する」という意味があります。

管理とはmanageする、すなわち企業が目指す目的を達成しようと、限られた人材、設備、資金を使って「やりくり」することなのです。

もし経営資源が無限にあれば、コンサルタント氏が言うように「管理などしなくてよい」のです。しかし、そんな組織など存在しません。ということは、管理しなければ人は辞めていき、設備は破損し、資金は枯渇します。

経営資源のうち、設備(工場や社屋からパソコンや事務機、文房具に至るまで)、資金(キャッシュ、売掛金、借入金から日々の交通費に至るまで)についてはしっかりと管理している企業は多くあります。

しかし、いちばん大切な経営資源である人(社員)については、あまり気をつかっていない経営者が多いようです。そのくせ「人財」などと言ったりします。「財」はあくまでもお金や物のことです。人をそのように扱うのは間違いです。

人は「人材」です。材とは生きている人間の才能のことです。何度かこのブログでも触れていますが、李白の詩、「将進酒」に次の一節があります。

天生我材必有用

「天が私にこの才能を授けたのだ。必ず用いられる日が来る。」という意味です。

すべての社員には「材」があります。それは管理する(上手く扱う)ことで木のようにすくすくと伸びて行きます。

経営者の皆さん、人材を育成することに思い切って資金を投じてください。そのために今年は「管理」職を育てることを最重目標に設定しましょう。管理職が正しく部下をはじめとした人材を管理・育成する。管理職も自らを管理・育成する。

社員を育てることは会社を育てることです。

万が一それを怠るなら、あなたの会社に未来はありません。

お問い合わせ【株式会社人材育成社】 

人材育成のホームページ

 

 

 

 

 

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