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第874話 テレワークと孤立感の関係

2020年01月08日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働けるようになる」を実現する人材育成社です。

「在宅勤務の日は集中して仕事をしています。人から話しかけられることがなく集中できるので、オフィスにいるときよりもたくさん仕事をしていますよ」

これは先日、テレワークを導入している企業に勤めている知り合いから聞いた言葉です。この知り合いは週に2日間、在宅で勤務しているとのことです。

総務省の平成29年通信利用動向調査によると、働き方改革の一環としてのテレワークの導入率は13.9%であり、テレワーク導入企業のうち在宅勤務の導入率は29.9%とのことです。今春より中小企業でも時間外労働の上限規制が導入されることになり、テレワークのニーズはますます高まるものと推測されます。

テレワークのメリットとしては、冒頭の知り合いの例のように仕事の生産性が高まったり、育児や介護を担っている人は仕事との両立がしやすくなったり、通勤時間を他に活用したり、あるいはオフィスのスペースの削減につながるなどと言われています。

一方、デメリットとしては上司が部下を適切に評価することが難しくなったり、テレワークを使ってもなお的確な情報共有が難しくなったりなど、こちらも複数あるようです。

私自身の体験や在宅勤務をしている人の話を聞いている中で一番のデメリットだと感じるのは、職場の同僚や上司と離れた場所で仕事をするということは、オフィスで働く場合に比べ何気ない雑談などの対面コミュニケーションの機会が減ることになる点です。

それは時間の経過とともに、やがては対人関係が希薄になり孤立感にもつながってしまいかねないと考えられるのです。

オフィスで仕事をしているときには「今、ちょっといいですか?」という他者からの問いかけがあんなにも煩わしく感じたり、隣の席の人の電話で話す内容で気が散ったり、パソコンのキーボードの音がうるさく感じたりしたこともありました。

ですから、本来であれば在宅勤務によりそれら周囲の雑音がなくなることで集中力アップにつながり仕事の生産性が向上するはずなのに、孤立感を感じることによって逆に仕事の効率が下がってしまうのです。

確かに私自身の経験から考えても、アイディアを出したりする際には、はじめのうちは1人で黙々と考えることも有効なのですが、最終的な結論を出す際には他者に話をすることによって自身の考えやアイディアが整理されると感じることはしばしばあります。

他者に自分のアイディアを説明する際には、まず頭の中で整理して組み立てることが必要になりますし、それを声にすることで「私はこのようにしたかったんだ」だと自分の考えがあらためて整理されたりするのです。

また、自分では曖昧模糊としているアイディアについて、他者が質問をしてくれたり問題点を指摘してくれたりすることでブラッシュアップされ、さらに良いアイディアにつながることも少なくありません。

このように考えると、仕事を含めて人間には他者とやり取りすることが欠かすことができない、大きく言うと他者との関係の中でこそ生かされていると言えるのかもしれません。

冒頭のとおり、テレワークや在宅勤務のメリットは大きなものがあり、今後取り入れる企業は間違いなく増えていくことでしょう。しかし、単に「他でやっているから」ということでなく、仕事の生産性は他者との関係の中で育まれる面があることをきちんと踏まえた上で導入していただきたいと考えています。

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